フライトシミュレータパーティ in 名古屋 '97 レポート

1997年11月22日(土)から23(日)にかけて、愛知県名古屋市東区のナオリ会館でフライトシミュレータパーティが開催されました。

参加者は48名、生ATCを中心に様々な交流が行われました。 私は都合で22日のみの参加となりましたが、充分に楽しむことができました。

持参したデジタルカメラ(Fujifilm DS-7)で何枚か写真をとりました ので、レポートしたいと思います。なお、写真は縮小してありますが、 クリックすると大きな写真が見れます。


圧巻!スラスト君ゴールド

会場に入ってまず目に入ったのがこれ。池田工務店氏の手によるものです。これはすごい!

取り付けられたスイッチはギミックではなく、全部動作します。 スロットル操作、フラップ、ギアなども全部ここから操作できる ようになっています。スイッチからの信号をキーボードインタフェース 経由で送るようになっているようです。

ギアを上げ下げすると、ちゃんとランプが点灯するところなんか、 すばらしいの一言です。あと、ちゃんとキーパッドもついているので、 キーボードは本当に不要みたいです。タッチパッドもしっかりあるので マウスすら不要です。

仕組み自体は FLY-IT などと同じ仕組みですが、これは規模が違います し、それにこれは全部自作というのがすごい。受注生産したら結構 売れるかもしれませんねぇ。すごく高くなりそうですが。

昨年の TVBAS さんの3面マルチスクリーンにも驚愕しましたが、 これはその時以上の衝撃です。世の中にはすごいひとがいるものです。


Precision Simulator

これは、Presicion Simulator (略して PS1) の画面です。 Boeing 747-400 のシミュレータなのですが、MSFS などと違い、 旅客機を運航するほうにより重点がおかれています。そのため、 外界の風景はほんのちょっとだけ(画面左上)で、ほとんど 計器のみのシミュレータです。画面は計器で埋め尽くされていますが、 これでも全計器の一部だけです。なにしろ、禁煙・シートベルト サインのスイッチまである(!)のですから全部の計器は画面に収まらず、 切り替えて使用するようになっています。

実際にプレイしているところをちょっとだけ見せてもらったのですが、 まずはじめに乗客の数の設定をして燃料の量を計算するところから始まり、 延々とつづくチェックリストを順にチェックしていきます。そのため、 離陸するまで本当に時間がかかります。これは好きな人にはたまらない でしょう。実際、本物のパイロットに見せたところ、「このシミュレータで とばすことができれば、本物も飛ばせる」と言ったということです。

お値段は約3万円ほどだそうです。やや高めですが、 これをプレイしておけばパイロットに何があったときも安心ですね (^_^)


生ATC

今回のパーティのメインイベントがこれ、生ATCです。飛行する側(機長とコパイロット)と管制官にわかれ、声で管制をうけながら飛行するものです。

ATC を楽しむ場合、Squawk Box というソフト(これは飛行する側が使用)と ProController というソフト(これは管制側が使用)を使います。これを使うとインターネット上で ATC を楽しむことができるのですが、文字ベースのソフトなので音声までは使えません。そこで、このパーティではトランシーバを使って音声つきの ATC 、つまり「生ATC」を行うことになったわけです。飛行経路は高知空港から名古屋空港までと、その逆方向の2つ。

SquawkBox と ProController についてはこちらをどうぞ。

意外に準備に時間がかかったため、22日は生ATCが始まったのは夜7時頃からでした。

こちらは操縦する側。左側が機長で操縦操作を行いまず。右側がコパイロットで、機長の補佐と管制との通信を行います。私はコパイロットを担当したのですが、ATCは初心者のため、えらく緊張してしまいました。

こちらは管制官側です。ProController を使っています。

これは通信に使用した原稿の一部です。高知から名古屋まで飛ぶときの通信内容の冒頭部分です。

これはサーバの画面。Squawk Box と ProController 間のデータ通信を行います。書き忘れましたが、データ通信は LAN 経由で行います。

管制官などの割り当て図。


その他

マルチプレイヤー実行中の図。

リブレット側で現在位置を地図上で表示させています。これは便利そう。

この他、名古屋空港シーナリ作者の ONOJI さんとシーナリ作成の話などをしました。最近はほとんどの方が Airport というシーナリ作成ツールを使ってすごいシーナリをばんばん作っていらっしゃいます。ONOJI さんも Airport をつかっていて、スキャナで取り込んだ空港の写真上をなぞるようにして作成していました。これなら簡単にすばらしいシーナリが作れますね。

もう、私のように SCASM を素で使うのは時代遅れなような気がしてきました。もっとも、細かいことをしようとすると SCASM はどうしても必要になるんですけどね。

しかし普段、ネットワーク上でしか知らない人に実際にお会いするのは印象が全然違ったりして非常に楽しいですね。私はホームページ上で顔だししてしまっているので、会場に入ったとたんに「村上さんですよね?」と言われてしまい、ちょっとびびりましたが (^^)

それにしても一日しか参加できなかったのが、ちょっと残念。この次の機会には ATC の腕も上げて臨みたいと思っています。


もっと写真を見たいかたは PJA 運行管理部のこちらのページへどうぞ。こちらのほうがずっと写真の質がいいです。


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