World Wide Guide to FS Scenery Design 日本語版 | ユーティリティ | テクスチャツール


Hazer: 霞の効果以上のものがあります

Hazer の本来の目的は,霞がかかった天候をFSでシミュレートするためにヘイズファイル (.HAZ) を作成し,エディットするためにあります。このプログラムはFSがリアルになるように,ヘイズファイルの微調整を行うことができ,この様なユーティリティとしては初めてのものです。

作者はアムステルダムの Bert Vierstra さんです。(右図,どうやらカメラのフラッシュをブロックすることでヘイズを作ろうとしているようです!) Bert さんはユーザーフレンドリーなシーナリデザイナーのパイオニアの一人で,今では ScBuild の様なプログラムに抜かされましたが,彼の Synthetic Scenery Designer (Synths2b) は synthetic シーナリタイルを置くためにマウス操作を取り入れた最初の物でした。

Hazer とヘイズファイルを一通り使って見ると,とてもすばらしい付加機能があることがわかります。小さなプログラムの中に,FSテクスチャ(例えば .R8 ファイル)をビットマップファイル (.BMP) に変換,または,その逆変換をする機能を提供しています。

この機能によって,テクスチャを変換し,例えば PaintShopPro や MS Paint の様な標準的なお絵かきソフトで作業を行い,FSのフォーマットに戻すことが非常に簡単にできます。 または,簡単にお絵かきソフトで新しいテクスチャをビットマップ形式で作成し,Hazer を使用してすぐにFSテクスチャフォーマットに変換することもできます。

Hazer はFSパレットファイル (.PAL) を JASC パレットファイルに変換またはその逆変換をすることも可能です。JASC は PaintShopPro で使われているフォーマットです。(このとてもよいお絵かきソフトのシェアウエア版はメーカーのサイト JASC Inc からダウンロードできます。)

では,どのようにしてFSは霞みの効果を出しているのでしょうか? 霞の効果は単純にヘイズファイルに格納されている色に順にスイッチしていくことで実現されています。 よって,オリジナルパレットファイルの明るい色は徐々に暗く又は鈍くなっていきます。ヘイズファイルは基本的に霞の状態を16レベルに定義しており,256バイト毎の16セクションに分かれています。それぞれのセクションは視程を低下させる効果を出す色を格納しています。

Hazer はウインドウズ95上で動作し,ドラッグ&ドロップ機能があるため,霞の効果を出す色のセットを作成,エディットするのが非常に容易になっています。

Hazer は小さなプログラムですが,簡素で効果的なメニューをもっており,霞の効果を出したり,変換したりする作業を大騒ぎすることなくできます。

Tip: ヘイズファイルの作成には Konstantin Kukushkin さんの Airphoto を使用して自動的に生成させ,Hazer で微調整をした方がいいでしょう。Hazer でヘイズファイルを作成することも可能ですが,1ピクセル毎に作業する必要があり,非常に大変な仕事です。

ドキュメント: 良い,テキストとして供給
作者: アムステルダムの Bert Vierstra [e-mail: bert4@euronet.nl]
配布: フリーウエア
最新バージョン: 1.01
配布ファイルのサイズ (HAZER101.ZIP): 12 KB
メインプログラムの日付: 1996/11/12


Hazer は Bert さんのホームページからダウンロードできます:
http://www.euronet.nl/users/bert4/hazer95.html


Last updated 15 January 1997 by Gene Kraybill. All rights reserved.
日本語訳: お菊さん