World Wide Guide to FS Scenery Design 日本語版 | ユーティリティ | デザイン,フロントエンド


ScBuild と関連ユーティリティ

多くの機能が拡張されたバージョン2.0が公開されています!

ScBuild は地形データをFSシーナリに変換するパワフルな(更に無料!)シーナリデザイナーです。また,その他のシーナリ内の構成物をマウスで加える機能もあります。このページには以下のユーティリティに関するリファレンスとダウンロード情報があります:

ScBuild - 誰もがすばらしいシーナリをデザインすることを可能にするプログラム
Beaches - ScBuild で作成された川や砂浜をよりリアルにする
MapMaker - 地図をデジタイズして ScBuild フォーマットに変換することができるプログラム
Windig - 地図をデジタイズして ScBuild フォーマットに変換するための,シンプルだが有効なツール
Reduce - ScBuild 用地図データのポイント数を減らすことでフレームレートを向上


ScBuild: シーナリデザインが朝飯前にできてしまう注目のユーティリティ

ScBuild は注目のFSデザインツールでシーナリ制作の困難を解消しました。このソフトは Peter Jacobson さんによって書かれました。

このソフトは,地理的な形状の定義(道路,川,湖,島,海岸線)を USGS デジタル線図(.DLG) フォーマットからSCASMFSASM に必要なテキストコードフォーマットに変換することができるツールとしてスタートしました。バージョン2では,一般的なデザインツールとして成長し,多くの点で市販のシーナリデザイナーより優れています。

技術的には,ScBuild はランベルト正積方位図法を使用して 緯度/経度の数値を生成します。

さらに,同じ様なグラフィカルなインターフェースを使って synthetic タイルの設置や山の作成,空港全体のデザインをすることができます。ほとんどの場合,マウスでポイント,クリックするだけです。

ScBuild には視程やシーナリの複雑さを扱う機能も組み込まれています。

ScBuild version 2.0 の新しい機能は:

ドキュメント: オンラインヘルプが充実しています。更に,ベテランシーナリデザイナー Bob Wittick さんが ScBuild を使用して得た経験に基づいたすばらしいチュートリアルがあります。 Bob さんは ScBuild についてこう言っています:

"...私は,これまで何年もシーナリをデザインしてきましたが, ScBuild 2.0 のようにパワフルでいて操作が簡単なシーナリデザインプログラムは使ったことがありませんでした。これは A&SD(過去のFS4デザイナー)よりも明らかによりフレキシブルでよりパワフルで,BGLGEN や BGLCOMP, SCASM の様なFS5ユーザーによって書かれたコンパイラを使ってシーナリデザインを試みたことがある人にとっては,ScBuild のインターフェースはすばらしく簡単であると感じるでしょう。現在市販されている2つのシーナリデザイナーよりも簡単で機能が豊富であるとも思います。"

ドキュメントには,作者によって書かれた,海岸線,水路,交通,その他の ScBuild に適したデジタルデータを以下の2カ所から得る方法を記述した MapMaking.Txt というとても助けになるファイルが含まれています。

作者: Peter Jacobson
作成されたシーナリの例: Bob Wittick による Michigan
配布: フリーウェア、非商用利用に限る
最新バージョン: 2.0
圧縮配布ファイルサイズ: 2.3 MB
メインプログラムの日付: 1996/12/8
開発状態: 継続中

SCB_V20.ZIP:


BEACHES: ScBuild の砂浜を現実感のあるテクスチャで改良しよう

Luis de Sa Coimbra 大学電気工学科助教授の Luis Vieira de Sa さんは砂浜をポルトガルで見られるような砂浜にしたいと考えました。そこで de Sa 助教授(写真右)は,ScBuild の出力から,現実感のある砂浜テクスチャを含むように改良する小さなプログラムを開発しました。

ScBuild によって作成されたコンパイラソースコードに対して,実際に SCASM や FSASM を使ってコンパイルする前に,彼の"Beaches"プログラムを使用します。

Luis さんは砂浜と何種類かの川のテクスチャを同梱しており,また,これとは異なる砂浜や川の見え方をシミュレートしオリジナルのテクスチャを作成する方法についても説明しています。 彼は Beaches.wri というドキュメントを書いており,これは ScBuild2.0 パッケージの一部として配布されています。これに記述されているテクニックはこの Beaches プログラムで自動化されています。

Beaches の機能を ScBuild の次期バージョンに組み入れる試みが進行中ですが,それまでの間は,このツールはあなたのシーナリに現実感を与える便利なツールです。

作者: ポルトガル,Coimbra の Luis Vieira de Sa [e-mail: luissa@gemini.ci.uc.pt]
ドキュメント: とても良いオンラインヘルプ。ScBuild に同梱の Beaches.wri についても参照のこと。
配布: フリーウェア、非商用利用に限る
最新バージョン: V 1.0
圧縮配布ファイルサイズ: 62 KB
メインプログラムの日付: 1996/12/24

BEACHES1.ZIP: 作者のホームページからダウンロード http://huffman.it.uc.pt/~luis/fltsim.html


MAPMAKER: ScBuild の入力用に地図をデジタイズする

Mapmaker はデジタル地図作製のためのシェアウエア地図情報ソフトウエアです。 FSシーナリデザイナーの方々への朗報ですが,このソフトウエアは1996年5月に改良されデジタル地図情報を ScBuild フォーマットで出力ができるようになりました。

地図をスキャナーでビットマップフォーマットで取り込んだり, ArcInfo や Autocad (.dxf)フォーマットのデータをインポートしたものからデジタル地図を描くことができます。 その後,ScBuild のフォーマットで出力する事ができ,これによって詳細かつ正確なシーナリを短時間に作成する事ができます。

オタワの Peter Leckett さんは以下の事を提案しています:

1. まず,Mapmaker で地図を描きましょう。 スケール設定する等の少々難しいところがありますが,じきに慣れるでしょう。 デジタルデータを利用できる場合はいいですが,できない場合はスキャンされたビットマップをなぞって下さい。 style を設定する場合,style x が ScBuild feature code x に対応しています。 (すなわち,style 3 は ScBuild の道路に対応。ScBuild map utility.doc を参照)

2. そのレイヤーを .dra ファイルとしてセーブします。

3. 緯度/経度を設定するために Utilities/Lat-Long Utilities メニューを使って地図の投影を作成して下さい。

4. ステップ2で作成した .dra ファイルとステップ3で作成した地図投影ファイルを使用して Utilities/Convert メニューでメートルを緯度/経度に変換して下さい。

5. ステップ4で作成した .dra ファイルを Utilities/Export メニューで ScBuild の .txt フォーマットでセーブして下さい。

6. .txt ファイルを ScBuild にインポートして下さい。

ScBuild 用に拡張された Mapmaker の初期バージョンではバグがあり,シーナリデザイナーを困らせましたが,作者がこの問題を早急に修正する意志があることが報告されています。

作者: イギリス,ケンブリッジの Eric Dudley
ドキュメント: よい
配布: シェアウエア(50米ドル)
最新バージョン: 1996/5
非圧縮ファイル長: 8 KB

MMZIP.EXE: MapMaker のWebサイトから直接ダウンロード


WINDIG: ScBuild 用のデジタルデータを作成できるもう一つのツール

Windig はビットマップを ScBuild で使用できるデジタルデータに変換するために便利で簡単なウインドウズ用のデジタイズプログラムです。

このプログラムはビットマップを読み込み,3点を設定したのち,線上を自動トレースし,自動的に地図上の座標に変換します。

オーストラリアの Andrew Roach さんはビットマップ座標を緯度/経度に変換するために表計算マクロを使って手動で同じ作業を行って来ましたが,彼によると「このプログラムはそのステップを完全になくすことができます」。

データは ScBuild で必要な緯度,経度の順ではなく,経度,緯度の順でセーブされます。 しかし,前述の Dat2Txt を使用することで変換することができます。

Roach さんによると:

「これをどのようにつかったらいいのでしょう?もし,スキャナーをお持ちでしたら地勢図または他の地図を使うこともできます。もしくは私のやっているように TIGER 地図を利用することもできます。地図をビットマップとしてセーブでれば,Windig10 を実行,デジタイズ,データセーブして,その後 ScBuild フォーマットに変換を行い ScBuild で使うことができます。TIGER 地図をご覧になったことが無いかもしれませんが,この地図は USGS デジタル線図(DLG)よりもたくさんのデータを持っています。Web上ではビットマップとしてのみしかこれを自由に得ることはできません。よって,使いやすいようにこのデータをデジタイズする必要があるのです。このデータは http://tiger.census.gov/ で手に入れることができます。」
「私が今やっていることは,Windig を使ってトレースを行い,このデータをクリップボードにコピーし, Quattro-Pro にペーストします。そして,列を入れ替え,手で(非常に簡単な)ヘッダーを付け,領域内の全てがデジタイズできたら,SC-BUILD でインポートできるようにテキストファイルにセーブします。SC-BUILD が FSASM をサポートする前は,私は全てを Quattro-Pro でやっていたんですよ! SCBUILD とほぼ同じソースコードを生成するマクロを作っただけではなく,疑似グラフィック表示もできました。(プロッターを使いました。) しかし,SCBUILD の登場はタイプライターがワープロになったほどの進歩でした。

作者: スイス,ジュネーブ大学物理化学科の Dominique Lovy
ドキュメント: 適切,メニューオプションを中心にオンラインヘルプとして用意されている。
配布: フリーウエア
最新バージョン: 2.0
非圧縮ファイル長: 95 KB
メインプログラムの日付:
1995/7/31

WINDIG20.ZIP:


REDUCE: ScBuild 用データのポイント数を減らすツール

ジタル線図を変換し Scbuild で使用する場合の一つの問題点は,ポイント数があまりにも多いため,ファイルサイズが膨れ上がりフレームレートが低下することです。

これを解決するため,Jan Neilsen さんは簡単で小さなDOS上のユーティリティを作りました。これは,地図ファイル内のポイントを検査し,本質的ではないポイントを切り捨てます。基本的には,3点を取りだし一つ目のポイントから三つ目のポイントまで仮想的な線を引き,中間ポイントがこの線からどのくらい離れているかを計算します。もし,近ければこのポイントの寄与分は少ないので捨てられ,以下同様に,残った二つのポイントと隣り合った次のポイントとを検査していきます。 判断の基準として,「許容限度」すなわち距離を指定することができます。

作者: ノルウエイ,Trondheim の Jan Nielsen (e-mail:jann@interlink.no)
ドキュメント: 適切
配布: フリーウエア
最新バージョン: 1
圧縮配布ファイルサイズ: 29 KB
メインプログラムの日付:
1996/6/19

JNREDU.ZIP:


Last updated 1 January 1997 by Gene Kraybill. All rights reserved.
日本語訳: お菊さん