7月 16日

アセンション島 - アビジャン(コートジボアール)

アセンション島で燃料を満タンに積み込むと、一休みする暇もなく、すぐにエンジンをスタートさせました。もう時刻は午後3時を回っています。次の目的地はコートジボアール(象牙海岸)の首都アビジャンを選びました。アビジャンまではまだ1010.3マイルもあります。初めての土地、できれば夜間飛行は遠慮したいところです。

1505キングエアは再びエンジンの咆哮とともに大西洋の空に飛び立ちました。

アセンション島を飛び立つ

お天気は相変わらずわずかに雲が見える程度です。機はRWY14を飛び立つと軽い左旋回で真直ぐにコートジボアールを目指します。

アセンション島に別れを告げる

機はぐんぐん上昇を続け、再び28000フィートまで到達してレベルオフします。巡航速度に移り、GPSを確認すると、到着予定時刻は1920頃とでています。コートジボアールは赤道直下の国ですが、果たして夕刻までに到着できるでしょうか。

大西洋上を北上する

下界は先程より雲が増えてきました。上空に輝いていた太陽が次第に西へ傾いていきます。気は焦れどもどうすることもできません。東行きのフライトは一日が短いのがハンディです。

夕闇の大西洋を行く

西の空に大きく陽が傾き、きれいな夕焼けが広がります。まだ目的地は200マイル以上あります。時刻は1830。どう見てもあと1時間はかかるでしょう。ナイトフライトを覚悟したかずちゃんでした。

やがて日は沈み、辺りはとっぷりと宵闇が訪れてきました。真っ暗な夜空にきらきらと星だけが輝いています。右手上方には大きな月が輝いています。まもなく、アビジャンのVOR114.30MHzを受信しました。辺りは真っ暗で、いつアフリカの海岸線に到達したのかも分かりません。アビジャンの空港はRWY21にILSが設置されています。夜間でもあり空港の状況も分からないので、まず高度5000で空港上空を通過し、左反転でILSに乗ることにしました。

上空から見るとアビジャンは滑走路が1本の空港です。視程は充分。エンジンを絞り、左旋回でローカライザーをキャッチしました。グライドスロープは設置されていないようなので、PAPIを頼りにマニュアルで高度を下げていきます。夜間の初めての空港ということで緊張しながらのランディング。ちょっとふらつきながらも無事に愛機はアフリカの大地を踏んだのでした。

夜のアビジャン空港

到着時刻は1933、使用燃料は368ガロン、4時間28分のフライトでした。さぁ、いよいよ次回からはアフリカツアーの幕開けです。

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