4月 16日

ウシュアイア - ブエノスアイレス

南米大陸最南端のホーン岬を征服したかずちゃん一行は最後の目的地、アフリカ大陸最南端喜望峰に向けて再び歩を進めることにしました。このまま大西洋を越えることは出来ないので、一旦南米大陸を北上します。次の目的地はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスです。ウシュアイアからの距離は1358マイル、結構距離はありますが、何とか飛びきれる距離です。

ウシュアイアの朝陽を浴びて

今日のウシュアイアは幸いに好天に恵まれました。東の空に朝日の昇った0800、コパイのピアスちゃんといつものように入念な離陸の準備です。心地よいエンジン音とともに愛機キングエアは南米最南端の街を飛び立ちました。

ウシュアイアをあとにする

今日は天気が良いので、高度は18000フィートでのんびり有視界で飛ぼうと思います。チリ側と違って、アルゼンチン側は高い山もなく、雪もまったく見られません。ただただ、だだっ広い大平原の上空を一路機体は北上します。

マゼラン海峡を越える

まもなく下界に大きな河が横切っているように見えてきました。これは河ではなく、マゼラン海峡。そう、ドロンズが南北アメリカ大陸ヒッチハイク旅行の起点とした場所です。実はウシュアイアは大陸ではなく、その南の大きなフイゴ島というところに位置していたんですね。

大西洋岸を北上する

愛機は雲一つない好天の中をのんびり北上を続けます。やがて右手には大海原が広がってきました。この辺りからは大西洋沿岸をずっと北上していくことになります。手元の地図を取り出してみると確かにこの通りの地形です。あらためてFSが細部まで良く作り込んであることが分かります。

バルデス半島を望む

飛び立って3時間あまり、前方に扇型の半島が見えてきました。地図によるとこれがバルデス半島です。ここまでで半分ちょいの行程でしょうか。地図を片手にのんびりと海岸線をフライトするのはなかなか楽しいものです。

大平原の上空を行く

バルデス半島の付け根プエルトマドリン上空でやや機首を東に向け、ブエノスアイレスを目指します。しばらく雲が出ていましたが、ブエノスアイレスに近づくと再び雲が切れて来ました。下界は大平原の見渡すかぎり畑が広がっています。この辺りはきっと穀倉地帯なのでしょう。

ブエノスアイレス市街地を望む

フライトすること6時間あまり、前方に大きな街並みが見えてきました。そしてあらかじめセットしておいたATIS 127.6MHzがガーガーいう雑音とともに入力してきました。ブエノスアイレスにはいくつも空港がありますが、今日は国内線用のJorge Newberry空港に着陸することにします。高度を下げ、大きく左旋回でアプローチします。

ファイナルアプローチ

ホルヘ・ニューベリー空港はラ・プラタ川の河口に面して作られています。慎重にILS 109.50MHzに乗せ、ファイナルアプローチです。ぐんぐん滑走路が迫って来ました。軽くフレアをかけると愛機はスムーズに着地しました。

ブエノスアイレスに到着

機体をゆっくりスポットインさせます。到着時刻は1424、6時間24分のフライトでした。気がつくと燃料計はほとんどゼロを指しています。使用燃料は524ガロン、低高度で飛んでいたので、燃料の消費が激しかったのでした。

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なお、アルゼンチン航空のA340-300、A310-200とLAPA航空のB737-200はいずれもAlejandro Campodonico氏の作品です。素晴らしい作品を有難うございました。

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