1 月 23 日

ニューカレドニア島巡り

物憂い南国の雰囲気に先を急ぐ気持ちも失せ、今日はのんびりとニューカレドニアの周りの島々を探索することにしました。ニューカレドニアは本島であるグランド・テール島の東側にイル・デ・パンと呼ばれる小さな島、そして北東にはマレ島、リフー島、ウヴェア島の3島からなるロイヤルティ諸島というきれいなビーチのある観光地が点在しており、いずれも国内線のプロペラ機で40分前後の距離です。もちろん私たちにはキングエア350という足があるのですから、これらの観光地を順に回ってみることにしましょう。

朝0730トントゥータ空港に泊めてあった愛機のエンジンをスタートさせます。空は真っ青に晴れ上がっています。ピアスちゃんもふじ子ちゃんもウキウキしているようです♪ 昨日はいなかったエールフランスのジャンボが停まっています。さすがフランス領!愛機は0737東の空に向けて離陸しました。少し行くと昨夜泊まったヌメアの市街地が見えてきました。

ヌメア上空

海の色も南国っぽい色になってきました。市街地の中に見える空港が国内線用のマジェンタ空港、今夜はここへ戻ってくる予定です。昨日の午後くつろいだアンスヴェタの海岸を眺めると、機首を東に向け、一路イル・デ・パンを目指すことにしました。今日は燃料の心配もありませんので、高度5000フィートでのんびり遊覧飛行です。

左手に本島の島影が見えなくなってまもなく正面に小さな島影が見えてきました。これがイル・デ・パンです。真ん中辺りにMoue空港が見えています。ぐるっと島を一周するとビジュアルでRWY10にアプローチ、PAPIしかありませんが風もなく短い空港ですが余裕で着陸です。到着は0811でした。

イル・デ・パンの空港

何もない空港ですが、空港脇には先程到着したばかりのAir CaledonieのATR42型機が停まっていますので、その脇に愛機を停めます。すぐに島でも最も美しいといわれるクトビーチを訪れました。

真っ白いパウダーサンドのクトビーチ

真っ青な空に白い砂とどこまでも透き通った海が本島にきれいです。海でのんびりしたいというビキニ姿の二人の美女を、まだ先は長いからと無理にとどめ、1030愛機に戻ります。次の目的地はロイヤルティ諸島の小島リフー島です。Moue空港を離陸した愛機は北に進路をとります。時間がないのでマレ島は上空から眺めるだけにしましょう。GPSでセットするまもなく、正面に見えてきた島影、まあるい島はマレ島です。

マレ島上空

マレ島にもチェンゲイテ・ビーチという素晴らしい海岸があるようなのですが、上空からはおおよその位置しか分かりません。この辺りはデフォルトよりもアドオンのシナリーに期待というところでしょう。上空を観光すると機首を北西に向け、リフー島を目指します。リフー島はお隣りの島、すぐ前方に見えてきました。FS2000のすごいところはこんな小島までガイドブックと同じ形ででていることです。ビーチやホテルなどが再現されていないことだけは心残りですが。

リフー島に着陸

1119 リフー島のOuanaham空港に着陸しました。ここはなんとPAPIすらありません。滑走路は短いし、結構スリリングな着陸です。右手の芝生にはやはりヌメアから飛んできたAir Caledonieの9人乗りのプロペラ機ドルニエ228型機が停まっています。その脇に機体を停めると、もう美女二人はビーチに向かって駆け出していきました。

シャトーブリアンビーチのふじ子ちゃん

ふじ子ちゃんは砂浜でお砂遊び。かずちゃんは夕べのお疲れで木陰でお昼寝。南洋の気だるい時間だけが流れていきます。いつまでもこのままでいたいのですが、もう一つ島を訪れたいかずちゃんたちは午後2時、再び愛機に戻りました。次の目的地はお隣りの島ウヴェア島です。ほんの一跨ぎで正面に三日月型の小さな島が見えてきました。

ウヴェア島上空

この島沿いの海岸が全部20Km以上にわたる白砂のビーチです。しかしここも上空からではビーチの様子は分かりません。上空を反転するとOuloup空港のRWY13に向けてアプローチ。ここもPAPIがありません。あわや手前に降りちゃいそうになりながらのやっとの着陸です。(^^;) 1424、滑走路脇の芝生に機を停めると3人は早速ビーチへ。なるほど真っ白なビーチが遥か見渡すかぎり続いています。

ウヴェアビーチのピアスちゃん

ここは離島で、本当に誰もいません。ピアスちゃんは打ち寄せる波に足を浸しながらボードの上でくつろいでいます。白いビキニが良く似合う、、、ってよく見ると、あれ?

のんびりとした午後を過ごすうちに次第に陽も西へ傾いてきました。あんまり遅くなるとナイトフライトになってしまいます。1730空港に戻ります。日焼けに火照る膚を夕風がやさしく冷やしてくれます。左手に夕日を眺めながら離陸です。

夕闇迫るウヴェアの空港を離陸

GPSをヌメアのマジェンタ空港に向けてセット、高度8000フィートで夕暮れの南太平洋をフライトします。皆何となく口数が少ないのは南の島の夕暮れにちょっとシックになっているのでしょうか。

ヌメア上空での夕焼け

夕闇が迫り、ヌメアの市街地にも灯がともり始めました。高度を少しずつ下げBase turnでファイナルアプローチに入ります。もちろんILSなどありませんが、PAPIがあるだけでもなんと着陸の楽なことでしょう。機体はすっかり暗くなったマジェンタ空港に1815到着しました。

宵闇迫るマジェンタ空港

今日の総飛行時間は2時間39分、使用燃料は206ガロンでした。さ、ピアスちゃん、ふじ子ちゃん。今夜は何食べに行こうか? (^^)

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なお、Air CaledonieのATR42とDornier228はJoel Branchu氏の作品です。またニューカレドニアの各地のビーチのスナップ写真はいずれもニューカレドニアの公式ページから転載させていただきました。素晴らしい作品を有難うございました。

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