7月 22日

アビジャン - インサラー(アルジェリア)

ついにアフリカの大地を踏んだかずちゃん一行。最終目的地の喜望峰まではここから南下するのですが、せっかくのアフリカ大陸。リアルの世界でもこの先本当に訪れることが出来るかどうか分からない土地。それは単純に距離的に遠いだけではなく、伝染病と、そして政治不安が渦巻く国々。そうとなればせめてバーチャルだけでも大いにアフリカ大陸を見てきたいと思いました。というわけでかずちゃん一行が次の目的地に選んだのはアフリカ北部に広大に横たわる不毛の大地、サハラ砂漠です。

アビジャン出発の朝

というわけで目的地は北アフリカのアルジェリアのほぼど真ん中に位置するオアシスの街インサラーとしました。ここは地図で見ても本当に広大なサハラ砂漠のど真ん中に位置します。ここコートジボアールの首都アビジャンからはほぼ北上して、ブルキナファソ(もとのオートボルタ)とマリの上空を横断して、サハラ砂漠を延々と眺めながらの旅になります。アビジャンからの距離は1369.8マイル。何とか届く距離とは言え、砂漠の真ん中で近くには空港もなく、ある意味陸の孤島です。燃料切れは即、生命の危機を意味します。

エルフラのB4とエールアフリックのA310

わずかに青空の覗くアビジャン国際空港、朝0730愛機に搭乗です。前方にはパリから飛んできたエールフランスのB747とエールアフリックのA310の姿も見えます。燃料を満タンに積み込み、サハラ砂漠に向かって離陸です!

アビジャンを飛び立つ

今日は砂漠を眺めることが目的ですから、巡航高度は18000フィートにします。エンジンは絞って燃料を節約しながらのフライト。離陸後直ちにGPSをセットし、最短距離でのフライトを目指します。

アビジャン上空を行く

アビジャンは低い雲に覆われていますが、アフリカとは思えない緑豊かな街です。背後には遠く大西洋が遠ざかっていきます。巡航高度に達し、コートジボアールを縦断します。この国は比較的緑がありますが、ブルキナファソに入ると下界は次第に不毛の大地の様相を呈してきました。

サハラ砂漠上空を飛ぶ

ブルキナファソを横断しマリに入ると下界にはほとんど緑が見えなくなりました。見渡すかぎり荒涼な砂漠が広がっています。これぞアフリカ!まだサハラ砂漠は始まったばかりです。ここから飛行機でも延々数時間かかるのです。人とラクダだけで砂漠を行く隊商。何か夢のような、信じられないような世界です。

前方にうっすら見えるオアシス

なるほどこのサハラ砂漠というのは広大です。飛んでも飛んでも全然景色が変わりません。実社会で砂漠を歩いたのはエジプトのギザの砂漠、そしてフライトしたのはオーストラリアのエアーズロックまでのシンプソン砂漠がありますが、バーチャルとは言え、その規模の違いには度肝を抜かれます。ひたすら砂漠を見ながらフライトすること6時間あまり、ようやく左前方に砂漠の中にうっすら緑の影が見えてきました。これぞオアシスという感じです。インサラーのVOR 113.10MHzを入感しました。目的地まではあとわずかです。

オアシスを眺めながらのアプローチ

インサラー空港にはILSはありませんので、VORを頼りにビジュアルでRWY05に向かってアプローチをかけます。ぎらぎらと焼けつく日差しの中を機体は順調に高度を下げていきます。正面に滑走路が迫って来ました。慎重に高度を下げながら、軽くフレアをかけ愛機は砂漠のど真ん中の空港に無事着陸しました。

インサラー空港にて

機体は無事スポットイン、向こうには見かけない機体が。Air AlgerieのCaravelleというフランス製のジェット機です。所要時間は6時間48分、使用燃料は512ガロンでした。一度外にでると外はまさに熱波です。さすが砂漠のど真ん中。今夜は砂漠のオアシスで、隊商気分で月でも眺めましょうか。

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なお、エールフランスのB747-400はCamil Valiquette氏の作品です。エアーアフリック航空のA310-100はJens Dohrn氏の作品です。またエアーアルジェリア航空のSE-210 CaravelleはRafael Zimmermann氏の作品です。素晴らしい作品を有難うございました。

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