2月 6 日

フィジー - アメリカンサモア

フィジーに到着してから、連日天候の回復を待っておりましたが、あいにくこの時期はフィジーの雨期のようで、なかなか天候は好転しません。やむを得ず、フィジーの観光はあきらめ、次の目的地へ向かうことにしました。次の目的地はアメリカンサモアの首都パゴパゴです。ナンディからは741.7マイルの距離になります。

今日は幸いにして雨は上がっていますが、空は大部分雲に覆われています。0800愛機のエンジンをスタートさせます。気持ちの良い吹け上がりでキングエアの2機のエンジンは軽やかに目を覚ましました。Air Pacificの機体に別れを告げ、愛機は0807フィジーの空へエアボーンしました。

ナンディ空港を離陸

高度2000ほどですぐに雲の中に入ります。機体は多少揺れながらぐんぐん上昇を続けます。高度10000を越えた辺りで雲の上空にでました。今日の巡航高度はFL240の予定です。

雲に覆われたフィジーに別れを告げる

機は予定通り高度FL240でレベルオフ、GPSに乗って順調にサモアを目指します。下界は厚い雲で覆われていて、残念ながら南太平洋を楽しむことはできません。雲のじゅうたんの上を愛機は順調にフライトを続けます。

南太平洋上空にて

本日のフライトプランはナンディから真直ぐ西サモアを目指し、そこから軽い右旋回でアメリカンサモアへ向かう経路です。離陸して2時間半ほどで西サモア上空に到着したことをGPSが教えてくれました。下界を眺めると雲のすき間からうっすらと島影が見えています。あれが西サモアでしょう。

西サモア上空を旋回

そういえば、今日からはマルチモニターシステムを使ってのフライトです。マルチモニターとは2台のPCをLANでつないで、飛行データをサーバからクライアントへ経時的に送り、2台のモニタに正面と斜め前方の視野を同時に映し出すことで、幅広い視野でフライトをするものです。WidevieWというフリーウェアで行うことができます。かずちゃんのところでは先日2台目のPCが組み上がり、この2台のモニタを並べての初飛行なのです。

マルチモニタはちょうどこんな感じになります。右旋回中の風景ですが、すごくリアルだと思いませんか?こうなるともう1台並べて左前方の視野も欲しくなりますよね。(^^) また稼がなくちゃ。(笑)

などと楽しんでいるうちに目的地パゴパゴが近づいてきました。ATISはありませんが、RWY05だけにILSが装備されているので、迷わずRWY05を目指すことにしました。残り70マイルでエンジンをアイドルに戻し、降下を開始します。まもなく雲の中に入りました。計器を頼りに降下を続けると高度12000フィートで雲の下にでました。左手には目指すサモアのツツイラ島が見えてきました。

ツツイラ島を左手に

最終的に軽い左旋回でファイナルレグに入ります。計器はILSをキャッチ、これに乗ってゆっくりと進入します。前方に滑走路がインサイトされました。あれがパゴパゴ国際空港です。

愛機はさしたる衝撃もなくスムーズにRWY05に接地しました。ターミナルへ向かうと、さすがここはアメリカ領。ハワイから飛んできたハワイアンエア機が駐機しています。その横に並ぶように機体を停止させました。到着時刻は1126、使用燃料は270ガロン、3時間26分の雲を眺めながらのフライトでした。天候は果たしてよい方向に向かってくれるのでしょうか?

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なお、WidevieWはLuciano Napolitano氏の作られた素晴らしいfreewareです。またHawaian AirlinesのDC-9-50はBryan Shirota氏の作品です。素晴らしい作品を有難うございました。

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