近距離航空(リージョナル) で使用されている機材は、中小の航空機メーカーで作られるものが多く、その機種の豊富さは使用航空会社の組み合わせとあいまって興味深いものです。
このページでは、航空機の紹介をこれまでのメーカーごとではなく レシプロ/ターボ・プロップ と ジェット という区分で紹介します。
航空機が生まれた当初、その動力源はレシプロ・エンジンとプロペラの組み合わせでした。ジェットエンジンが出現した後は、その機構を利用してプロペラを回す ターボ・プロップ を採用するものがほとんどとなりました。
ジェット機に比べて速度などの点では見劣りがするものの、低騒音・低コストを売り物に需要の少ない路線に投入される機会が目立ちます。
1970 年代に入ると地域航空に使用するターボプロップ機の需要が高まってきました。Jetstream 31 は、ハンドレページ社の倒産により中断していた機体を発展させたものです。
最大で 19 席という小柄な機体は需要の少ない路線で活躍をしましたが、後には大きな収容力をもった Jetstream 41 にその座を譲りました。
機種名 Jetstream 31 |
全長 lllll 14m |
客席数 llll 19席 |
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Jetstream 31 [AIR 2k4] mlj31fs9.zip(機体本体) [AIRrep 2k2] j-airjs.zip(機体リペイント) ※FS2002用のリペイントを流用しています。 [PNL 2k4] mlj31921.zip(パネル) |
EMB-120 は、15 〜 20 席級のコミューター機 EMB-110 で成功を収めたエムブラエル社が新設計した 30 席級の機体です。
本格的なコミューター機として与圧キャビンを持ち快適性が向上したため 300 機を超す好セールスを記録しました。
機種名 EMB-120 |
全長 lllllll 20m |
客席数 llllll 30席 |
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EMB-120 [AIR 2k4] aia_emb120_aerlingus.zip(機体本体) [PNL 2k2] xingupnl.zip(パネル) ※FS2002用のパネルを流用しています。 |
フェアチャイルド社が製造したターボプロップのビジネス機マリーンをリージョナル機としたのがメトロです。メトロI・IIと順次発展を遂げ、メトロIII では大型化に伴い 20 席の機体となりました。 メトロシリーズは、地域航空に手ごろな機体として 1,000 機近くが製造されて活躍しています。
機種名 Metro III |
全長 llllll 18m |
客席数 llll 20席 |
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Metro III [AIR 2k4] met3pass.zip(機体本体) [AIRrep 2k4] bsmetro2.zip(機体リペイント) |
サーブ 340 は、1980 年代に入って計画された機体で、当初はフェアチャイルドとの共同開発の予定でしたが単独での開発となりました。
キャビンは、横 1 + 2 列の座席で 34 席を標準としています。コクピットは、CRT を使用したグラス・コクピットが採用されています。
最初 340A が製作され、続いてパワーアップ型の 340B が製作されました。パワーアップの恩恵で 522 km/h の最大巡航速度を発揮できるため近距離においても飛行時間の短縮を行えます。
日本でも JAC が YS-11 の代替として導入を始めましたが生産中止になっています。
この機体をベースに内外ともに効率化を図ったのが 50 席級の Saab 2000 ですが、サーブ社の民間飛行機の事業撤退に伴い製造が終了しました。
機種名 Saab 340 Saab 2000 |
全長 lllllll 20m lllllllll 27m |
客席数 llllllll 37席 llllllllll 50席 |
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Saab 340 [AIR 2k4] 「ALJ2004 Vol.4(エアロシム)」(機体本体) [AIRrep 2k4] exe_saab340b_jac_v2.zip(機体リペイント) Saab 2000 [AIR 2k4] bsmps2k11.zip(機体本体) |
国産の民間輸送機を製作していこうと機運が生じ、政府の支援の下に国内の 6 メーカーが共同負担した日本航空機製造株式会社(NAMC)が設立されました。
さまざまな研究の結果、1,200 メートル級の滑走路から離着陸できる短距離離着陸性能を持った 60 席級のターボプロップ機という基本案がまとめられました。
さまざまな困難の中で最初に YS-11-100 が作られ、その後に仕様の違いで -200/-300/ -400/-500 /-600 が作られましたが大きな違いはありませんでした。国産機ということもあり国内の航空会社で採用され、ローカル線を主体に運用されていましたが、最終の運用も間近に迫っています。
機種名 YS−11 |
全長 llllllll 26m |
客席数 lllllllllll 64席 |
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YS-11 [AIR 2k2] 「JAC Flight 2002・YS-11〜日本の翼〜(エアロシム社)」(機体本体) [AIR 2k4] afgys11.zip(機体本体) [AIRrep 2k4] ankys11.zip(機体リペイント) |
フランスのアエロスパシアルとイタリアのアエタリアが共同で開発を行った 40 席級の旅客機が ATR42 です。初期の生産型である -200 と -300 に続き、現在はエンジンのパワーアップと 6 枚プロペラを装備した -500 が主力になっています。
ATR42 に続いて 70 席級の ATR72 が計画され ATR72-200 として実現しました。その後に ATR42-500 で採用された技術を取り入れた ATR72-500 が作られました。
機種名 ATR42 ATR72 |
全長 llllllll 23m lllllllll 27m |
客席数 llllllllll 50席 lllllllllllllll 74席 |
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BN-2B(アイランダー) は、安価で経済的な運行を目指して作られた双発の軽輸送機です。
機体構造をシンプルにした設計と、客室の有効利用を考えた四角断面の機体はこの機体の特徴となりました。需要の少ない近距離航空の条件を満たし、手軽なこの機体は 1,200 機あまりが生産されました。
BN-2A FANSは、プロペラの周りに整流カバーを取り付けました。このような機構をダクテッドファンといい、プロペラの推進効率を上げる役目を果たします。
機種名 BN−2B |
全長 llll 11m |
客席数 ll 9席 |
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BN-2 [AIR 2k4] DILFB32G.zip(機体本体) [AIR 2k4] GFANS32G.zip(機体本体) |
名門デ・ハビランド社(現在はボンバルディア社)が製作した DHC-6(ツイン・オター) は、60 年に開発を始めた 20 席クラスの双発ターボ・プロップ機です。65 年から88 年までに 840 機近くが生産されました。
この機種は機体の頑丈さと信頼性に加え、その前身である単発機 DHC-3(オター) ゆずりの STOL 性を発揮しています。日本ではエアー北海道で使用されています。
機種名 DHC−6 |
全長 lllll 16m |
客席数 llll 20席 |
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デ・ハビランド社が DHC-6 に続いて開発したのが DHC-7 です。54 席のボディを持ちながら 700 メートルの滑走で離発着できるトップクラスの STOL 性能を有していました。
しかしながら、4 発機のため構造が複雑になり、価格の上昇を招いたため販売機数が伸びませんでした。
基本型の -100 型と燃料容量を増した -150 型がありますが外見上の違いはありません。
機種名 DHC−7 |
全長 llllllll 25m |
客席数 lllllllllll 54席 |
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DHC-7 をひとまわり小型にして 30 〜 40 席級としたのが DHC-8 です。性能・価格などのバランスが取れたこの機体は -100/-200 だけで 400 機近いセールスを記録しています。
基本形の -100 とエンジン換装型 の -200 型と胴体の延長で 50 〜 56 席とした -300、さらに延長して 70 〜 78 席とした -400 があります。
1998 年以降の性能向上型は、低騒音(quiet=静か)をセールスポイントとした Q100/Q200/Q300/Q400 型の生産が続けられています。日本の近距離航空で従来機の代替のために導入される機会が増えています。
機種名 DHC−8−100 DHC−8−200 DHC−8−300 DHC−8−400 |
全長 lllllll 22m lllllll 22m lllllllll 26m lllllllllll 33m |
客席数 llllllll 39席 llllllll 39席 lllllllllll 56席 llllllllllllll 78席 |
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DHC-8-Q300 [AIR 2k4] 「Approach & Landing in Japan 2004 Vol.1(エアロシム社)」(機体本体) [AIRrep 2k4] バージョン違い 5 種(機体リペイント) >(「Sugiyasu」さんの「[ EXE ] EXhibition Entrance」より) |
DHC-8-Q400 [AIR 2k4] dreamwings_dash_8_-q400_scandinavian_commuter.zip(機体本体) [PNL 2k4] dash8400.zip(パネル) |
ドルニエ 228 は、20 席程度の旅客機としては比較的最近作られた機体で、スマートで経済的な機首です。
新設計の TNT 翼と呼ばれる翼や複合材料・軽合金を多用して軽量化を図った機体などが特徴です
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Dornier 228 [AIR 2k2] ihd228v2.zip(機体本体・FS2002用を流用) [PNL 2k4] hpdo228p.zip(パネル) |
フォッカー社は、自社の大ベストセラー F27 フレンドシップの後継機として計画・製造したのが Fokker 50 です。基本的な構成は変更されていないため見た目には新型機としての魅力に乏しいものがあります。
しかしながら、内容的にはエンジン・プロペラの換装や機体各部の見直し・コクピットやキャビンの一新など、時代の進化にあわせた改良が行われました。標準型の -100 とエンジン強化型の -300 が作られました。
機種名 Fokker 50 |
全長 llllllll 25m |
客席数 llllllllllll 46-58席 |
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Fokker 50 [AIR 2k2] f50-moz.zip(機体本体) [AIRrep 2k2] dwf50nal.zip(機体リペイント) |
CRJ100 は、カナデア社(現在はボンバルディア社)がビジネスジェット機のチャレンジャーの胴体を利用した 50 席級のリージョナルジェットです。
近距離航空では安価なターボプロップ機という強力なライバルが存在しますが、胴体の流用などで開発費を抑えたうえで高速での優位性をアピールして市場を開拓してきました。
重量の違いにより CRJ100 と CRJ200 存在し、さらに航続距離延長型として 100ER・100LR・200ER・200LR などのサブタイプがあります。
機種名 CRJ100 |
全長 lllllllll 27m |
客席数 llllllllll 52席 |
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CRJ200 [AIR 2k2] oscrj_fair.zip(機体本体) |
CRJ100/200 シリーズの成功によって地域航空の市場で確固たる地位を築いたボンバルディア社が、さらなる市場拡大を狙ってストレッチした機体を投入しました。
70 席級の CRJ700 と 90 席級の CRJ900 は、CRJ100/200 の胴体を利用しているため外観が酷似していますが、翼形・コックピット・エンジンなどあらゆる箇所が手直しされています。
機種名 CRJ700 CRJ900 |
全長 lllllllllll 33m llllllllllll 35m |
客席数 llllllllllllll 70席 lllllllllllllllll 86席 |
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CRJ700 [AIR 2k4] crj7_all.zip(機体本体) CRJ900 [AIR 2k4] crj900er.zip(機体本体) |
ブラジルのエムブラエル社が小型ジェット機に本格進出したのが、この ERJ-145です。胴体は同社の EMB-120 と同じ構成をとりましたが T 字型の尾翼とリアマウント方式のエンジンのリージョナル・ジェットとして完成しました。
標準で 横 1 + 2 の配置で 49 席となりますが、その後に胴体を短縮した ERJ-135・ERJ-140の派生型が作られ、市場の需要を幅広くカバー出来るようになりました。
機種名 ERJ−135 ERJ−140 ERJ−145 |
全長 llllllll 26m lllllllll 28m llllllllll 30m |
客席数 llllllll 40席 lllllllll 44席 llllllllll 50席 |
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ERJ-145 [AIR 2k2] 145ba2k2.zip(機体本体) [PNL 2k2] erj_grab.zip(パネル) |
ERJ-145 シリーズで成功を収めたエムブラエル社がその上の 70 〜 100 席級のジェット旅客機として計画したのが エムブラエル 170/190 です。
機体の大型化に伴いエンジンの搭載方法をりアマウントから標準的な主翼への吊り下げに変更しました。また、胴体をひとまわり大きいものとして横 2 + 2 配置を取っています。
ファミリー化を目指して エムブラエル 170 が完成し、続いて 175・190・195のサブタイプが製造中です。
機種名 ERJ−170 ERJ−175 ERJ−190 ERJ−195 |
全長 lllllllllll 32m llllllllllll 3?m lllllllllllll 38m llllllllllllll 41m |
客席数 llllllllllllll 70席 llllllllllllllll 80席 llllllllllllllllllll 100席 llllllllllllllllllllll 110席 |
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Embraer 170 [AIR 2k4] dw_embraer170base_novc.zip(機体本体) [AIRrep 2k4] dw170alita.zip(機体リペイント) [PNL 2k4] em17kmpn.zip(パネル) |
フォッカー社が、50 〜 60 席級小型ジェット F28 に続いて製作したのが 100 席級の Fokker 100 です。
F28 を単純に大きくしたような外見は新鮮味に欠けますが、コクピットへのカラー CRT 導入や溶接箇所を接着に変えたり、複合材の採用による軽量化などを積極的に取り入れてます。
いっぽう、Fokker 70 は、Fokker 100 の胴体を短縮した 70 席級の旅客機です。
機種名 Fokker 70 Fokker 100 |
全長 llllllllll 31m llllllllllll 36m |
客席数 llllllllllllllll 79席 llllllllllllllllllllllll 107-122席 |
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F-70/1000 [AIR 2k4] pf10070v2.zip(機体本体) |
旧ソ連で開発され、現在も多数がローカル線に就航している Yak-40 は 3 発の小型ジェットです。そのスタイルは、ボーイング 727 を「チョロQ」にしたようなおもちゃっぽさが魅力です。
この機体の特徴として、最近のジェット旅客機にはめずらしい直線翼や不整地での運用を考慮した足回り、そして小型機にもかかわらず 3 発のエンジンを備えていることがあります。
1966 年に初飛行のあと約 10 年で 1,000 機近い生産が行われました。
機種名 Yak−40 |
全長 llll 20m |
客席数 ll 27-40席 |
![]() ▲Yakovlev Yak-40 Virtual Cockpit Front View |
![]() ▲Yakovlev Yak-40 Aeroflot |
Yak-40 [AIR 2k4] scdsyk40.zip(機体本体) |
BAe146 は、このサイズの旅客機としては珍しく 4 発のエンジンを備えたユニークな機体です。
この機体は小型のエンジンを 4 基備えることにより燃費の良さや静寂性を獲得しました。騒音規制の厳しい都心の空港への乗り入れにも高い短距離離着陸を活かして活躍しています。-300 は -200 のストレッチ型に当たりますが、それまでの横 3+3 配置のほかに 2+3 のゆったりとした配置を選ぶことも出来ます。
FSおすすめポイント 尾部に備えた左右開きのエアブレーキが開きます。独特のフォルムの着陸が楽しめます。
機種名 BAe146−200 BAe146−300 |
全長 llllllllll 29m lllllllllll 33m |
客席数 llllllllllllllllllllll 82-112席 lllllllllllllllllllllllll 103-128席 |
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BAe146-200/300 [AIR 2k4] 「Commuter Airlines(Aerosoft社)」(機体本体) |