 |
これからは冬も本番。特に日本海側は厳しい天候の季節がおとずれます。今日は珍しく日本海側も高気圧に覆われて晴れ。久しぶりに富山に飛んでいきましょう。 |
 |
八尾空港のサウスエプロンも飛行機はまばらですね。おそらく皆さんも飛んでいっているんでしょう。我々も早速ですが八尾の地上管制官と交信をして滑走路までのタキシングをリクエストしましょう。
JA4044:
Yao Ground, this is Juliet-alfa 4044.
Ground:
4044, this is Yao Ground. Taxi to runway 27, wind 280 at 4. QNH is 3015.
JA4044:
Roger, taxi to runway 27. QNH 3015. |
 |
八尾空港の滑走路は基本的に一番使用頻度の多いRWY27のようです。ゆっくりとタキシングを開始しましょう。 |
 |
離陸前のプリ・テイクオフ・チェックも終了。八尾の管制塔からは滑走路に進入して一旦停止の指示がきました。滑走路の端でユータン、機首を離陸方向の西に向けましょう。
生駒の山を左に見ながら右に機首を向けていきます。 |
 |
Yao Tower:
4044, cleared for takeoff, runway 27. Wind 280 at 4.
JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 27.
管制塔の離陸許可と同時にスロットルをゆっくりと押していきます。ターボエンジンの力強い馬力が体に伝わり、機体もゆっくりと滑走路を滑り出します。 |
 |
エンジン計器は全て正常。徐々に高度を上げていきます。 |
 |
500フィート(約160メートル)で右に旋回。富山に向かうわけですから、進路を北東に。このあたりでは東大阪のインターチェンジの方向に向かいましょう。 |
 |
ちょうど近畿自動車道と阪神高速が交差する東大阪インターの真上です。下に見えている白いドームはゴルフの打ちっぱなし、翼の先端あたりには大阪市内の高層ビル群が見えています。
ここは八尾空港の管制圏から離脱する際の通報ポイントになっています。ここを通過していることを報告しておきましょう。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is now over Higashi-osaka. Leaving.
Tower:
4044 roger. Frequency change approved. Good'ay.
JA4044:
Roger, frequency change. Good'ay. |
 |
京都の長岡京の少し西よりにある大山崎インターです。インターの右側はダイハツ工業、左側は日立マクセルの工場でしょう。 |
 |
京都市上空です。街の中の大きな緑は京都御所。その左側の小さな緑の場所が二条城です。京都御所の手前の細い「筋」のように見えるのは鴨川です。 |
 |
琵琶湖上空です。雲一つありません。気流も安定していて、非常に快適な巡航フライトです。琵琶湖の対面に見えているのは(ちょっと白い雲が見えている下あたり)が近江八幡です。 |
 |
日本海です。敦賀湾が見えてきました。白い煙を出しているのは敦賀の火力発電所です。 |
 |
福井県の美山町のあたりです。我々の高度は9,500フィート、約3,200メートルですから、このあたりの山頂よりも倍以上の高度を飛行しています。それにしても山頂には雪が積もっていてとても綺麗ですよね。 |
 |
九頭竜川が日本海に流れ込んでいますね。手前には福井空港が見えています。分かります?ほら、道路と平行して田んぼの中を左右に延びている茶色いところ・・・ |
 |
小松空港が見えています。
今日は小松のレーダーが修理を行っているということで、位置通報を頻繁に行っていきます。ちょうど日本航空のボーイング767も同じ空域を飛行中です。彼らの位置通報も聞きながら注意して飛びましょう。
JA4044:
Juliet-alfa 4044 is now abeam, about 3 miles south at 9 point 5.
Komatsu Approach:
Roger. Use caution, Japan Air Boeing 767 appraoching Komatsu, descending to 10 thousand.
JA4044:
Roger, looking. 4044. |
 |
金沢市上空。このあたりから高度を降ろし始めましょう。 |
 |
庄川を横断します。
JA4044:
Toyama Radio, 4044 is now 5 miles West. Inbound.
Toyama Radio:
Roger, report right base, runway 20.
JA4044:
Roger, report right base runway 20.
ANA885
Toyama Radio, All Nippon 885 cancel IFR. Now 16 DME runway 20.
Toyama Radio:
Roger, report 10 mile on final. Another traffic approaching right base for runway 20. |
 |
全日空のボーイング767も最終着陸態勢に入っているようです。我々の方が先に着陸する順番ですが、彼らの方がスピードは速いんですよね。はたして彼らを先に行かせる方が無難でしょうか・・・それとも我々が先に降りても間隔は十分でしょうか・・・
彼らが直線で進入してくる海側を見てみましょう・・・おっと。全日空機が見えました。ん〜ちょっと微妙ですが、我々もスピードを落とさずに滑走路のできるだけ端でファイナルターンをしてみましょう。多分、大丈夫でしょう。 |
 |
JA4044:
Toyama Radio, 4044 now turning final.
Toyama Radio:
Roger, runway is clear. Wind 180 at 6.
本来ならばもう少し手前から右旋回ですが、後続の着陸機との間隔をできるだけ空けるためにここで旋回。
ちょっと忙しいファイナルターンになっています。このような時こそランディング・ギヤが降りていることを確認しましょう。 |
 |
ちょっと高め、速めのアプローチです。富山空港は平行誘導路が無く、エプロンは反対側に位置しているので、手前で着地しても滑走路上を走り続けないとたどり着きません。これでは後続機が着陸できずにゴー・アラウンドになりかねません。
通常の着地ポイントよりも先を狙っていきましょう。 |
 |
Toyama Radio:
4044, thank you for your cooperation. Taxi to spot 13. Break-break. All Nippon 885, runway is clear.
ちょっとギリギリだった感もありますが、でもこの程度のセパレーションはアメリカでは良く経験してきました。これでも全日空機はまだ滑走路まで3マイルくらいありますかね。 |
 |
神通川の土手に作られたユニークな飛行場です。後続機を気にせずにゆっくりと駐機場まで向かいましょう。 |
 |
後から降りてきたボーイング767もゲートに到着。富山の青空はとても綺麗ですね。 |