 |
ホノルル空港の南ターミナルにある小型機専用の
エプロンに到着しました。今日はエンジンが2基装備
されている5人乗りの多発の飛行機でマウイ島の
カフルイ空港まで飛んでいきましょう。
普段の日本の空とは違いますよ〜。 |
 |
飛行機のレンタル会社には今日のフライトスケジュール
がボードに書かれています。勿論、我々の機体も
しっかりと予約がされています。 |
 |
レンタル会社の建物を出るとビジネスジェットが
駐機してありました。フランス製のファルコンですね。 |
 |
これは借りる飛行機ではありませんが、日本でも見かける
ビーチクラフトのバロン(BE58)ですね。 |
 |
さて、これが今日の機体です。
ビーチクラフト社製のトラベルエア(BE95)です。
5人乗りでエンジンが2基装備されています。 |
 |
外部点検をしましょう。
エンジンも2基ありますから、エンジン関係のチェック
は単発よりも多くなりますよ。
ちなみに、各エンジンは300馬力、合計で
600馬力のパワフルな小型機です。
|
 |
隣には見慣れた形をしているパイパーのアローと、
その向こうにもパイパー社製の飛行機が留まっています。 |
 |
外部点検が無事終了しました。
それでは機体に乗り込みましょう。 |
 |
コクピットは少しオーソドックスな感じがしますね。
機長席(左席)と副操縦士席(右席)のそれぞれの
操縦桿を連動させる銀色の棒が見えていますから。 |
 |
大きな音が聞こえますね。
離島に向けて離陸したばかりのハワイアン航空の
ボーイング機が直ぐ上を上昇していきます。 |
 |
チェックリストを使って念入りにエンジンスタートを
こなしていきましょう。 |
 |
まずは左のエンジンからスタートしましょう。
その後に右のエンジンです。 |
 |
エンジンも問題なくスムーズにスタートしました。
さて、このホノルル国際空港では小型機のみならず、
多くの旅客機、隣接しているヒッカム空軍基地の戦闘機
等も共有している非常に忙しい空港です。
有視界飛行とはいえ、出発には経路の承認という
クリアランスの許可を得る必要があります。
N8950M:
Honolulu Clearance, good morning. This is November 8950 Mike, requesting
Shore line four departure with information romeo.
Clearance: N8950M roger. You are cleared to enter class B
air space, shore line four departure. Maintain
one thousand five hundred, departure freuquency
will be 124.8. Squawk 0215. |
 |
出発承認を得た後に地上管制官に滑走路までの
地上走行の要望です。
N8950M: Honolulu Ground, 50M is Anderson.
Request taxi for departure.
Ground: 50M roger, Taxi to runway 4 right at Foxtrot.
Monitor Tower.
N8950M:
Roger, taxi to runway 4 right at Foxtrot.
|
 |
この空港は滑走路が4本、誘導路も沢山あって
非常に複雑です。間違いのないように空港の地図を
みながらタキシングをしましょう。 |
 |
Tower:
8950M, cleared for takeoff runway 4 right.
Use caution for departing Boing 737 from
runway 8 left.
N8950M:
Roger, cleared for takeoff, runway 4 right.
さて、離陸です。前方で交差している滑走路から
旅客機が離陸していったばかりなので、後方乱気流に
注意しながら滑走を開始しましょう。 |
 |
スピードが80ノットに達したところで離陸です。
まずは1500フィートまで上昇していきましょう。 |
 |
右旋回、出発経路の海岸線沿いを飛行します。 |
 |
後ろを振り向くとホノルル空港が見えますね。
Tower:
50M, contact departure.
N8950M:
Roger, going to departure. See ya.
・・・Honolulu Departure, twin beech 50M is
with you now leaving 500 for 1500 on Shoreline 4. |
 |
丁度アラモアナショッピングセンターの手前ですかね。 |
 |
ワイキキもあっと言う間に過ぎ去っていきます。 |
 |
ダイヤモンドヘッドの真横です。
下手前に見えているのは高級住宅街の
カハラ地区ですよ。 |
 |
ダイヤモンドヘッドとワイキキにお別れです。 |
 |
ココヘッドがみえてきました。 |
 |
で、ココヘッドの反対側にある湾、
これが有名なハナウマ湾です。
今日は火曜日ということで、湾はお休み。
観光客は勿論、地元のお客さんもいませんね。 |
 |
ココヘッドを後にして、マウイ島とオアフ島の間にある
モロカイ島を目指していきましょう。 |
 |
Departure:
0FT, resume own naviation. Frequency change
approved, squawk VFR.
N8950M:
Roger, resume own navigation.
このあたりで少し高度を上げていきましょう。
3,500フィート(約1,200メートル)で飛べば
島々の綺麗な景色も見えるでしょう。 |
 |
モロカイ島が見えてきました。 |
 |
3,500フィートよりも少し高いですね。
少しだけ高度を下げて、しっかり3,500フィートを
フライトしましょう。 |
 |
モロカイ島の北の先端に到着です。
この海岸線沿いを飛んでいきましょう。
しかしま〜空も青いし海も青いですね〜。 |
 |
モロカイ島の向こう(南側)にはラナイ島が見えています。 |
 |
平野になって突き出ているのはモロカイ島の
カラウパパ地区です。ここには小型機が降りれる
小さな空港もあるんですよ。
昔の話ですが、ハンセン病患者がこの地区に
隔離されたという悲しい歴史もあるところです。 |
 |
それにしても平野の部分と山の険しさが
対照的ですよね。 |
 |
カラウパパ地区を過ぎればモロカイ島の南東の
端が見えてきます。島の先端を目標に飛んでいきましょう。 |
 |
このあたりは道が整備されていません。
険しい山が海まで出ていることが理由です。
要するに我々の様に飛行機やヘリコプター等を
使うか、船に乗らないと見ることができない
風景なわけです。 |
 |
そろそろモロカイ島の先端ですね。 |
 |
このあたりに来ればマウイ島がしっかりと見えています。 |
 |
モロカイ島とマウイ島の中間あたりですね。
ここでマウイ島の進入管制官と通信です。
N8950M: Maui Approach, twin beech 8950M is
approaching Honokohau.
Approach:
50M radar contact. Proceed left base
for runway 5. Altimeter 2985. |
 |
いよいよマウイ島です。
ここにあるメインの空港はカフルイ空港ですが、
風が常に強いことでアメリカでも一位か二位を
争う空港です。 |
 |
このあたりの地形も険しいですよね。 |
 |
遠くに平地になっている所がありますね。
あのあたりにカフルイ空港があります。 |
 |
徐々に高度も下げていきましょう。
今は険しい山と同じ高度あたりですかね。 |
 |
マウイ島の山は雲に覆われていますが、
空港がある平地は見事に晴れています。 |
 |
N8950M: Kahului Tower, this is N8950M approaching
left base for runway 5.
Tower:
50M roger. Cleared to land runway 5.
Use caution for landing traffic on runway 2.
WInd now is 060 at 20 gusting 25. |
 |
我々はRWY5に着陸許可が出ましたが、
同時にRWY2にも着陸機がいるようです。
お互いの滑走路が交差するポイントの手前で
しっかり停止できるようにスピードにも気を配りましょう。 |
 |
カフルイ湾上空です。
このあたりで左旋回、RWY5の直線進入に
入っていきましょう。 |
 |
滑走路が見ていますね。
ランディングギヤを降ろしましょう。
着陸前のチェックリストも確認してきます。 |
 |
ファイナルアプローチです。 |
 |
相変わらずですが、風は20ノットを超えています。
揺れにも注意ですが、特にスピードには気を
配りましょう。 |
 |
まもなく着陸です。
ランディングギヤが下りていることを最終チェック。
アプローチも安定しているので、着陸をするという
最終判断をしましょう。 |
 |
ゆっくりと操縦桿を手前に引いて・・・ |
 |
着陸です。
やはり風が強いために最終アプローチでは
かなり揺れましたね〜。 |
 |
Tower:
50M, taxi to east ramp via Foxtrot, cross runway 2.
N8950M:
Roger taxi via Foxtrot and cross runway 2. |
 |
カフルイ空港の東にある小型機の駐機場まで
タキシングです。 |
 |
この先を左折ですね。
前方にはカフルイ空港の管制塔が見えています。
もちろん、彼らからも我々は見えているという事ですが。 |
 |
前方の黄色いセスナの隣に留めましょう。 |
 |
いや〜おつかれさまでした。
最後は揺れましたが、モロカイ島など、綺麗な
島々や青い海に囲まれて素敵なフライトでした〜。
ホノルル空港から50分でしたが、短く感じましたね。 |