フライト選択画面に戻る
フライト日: 2004年9月 7日 巡航高度: 3,500フィート
出発空港: ホノルル空港 ルート: HNL〜CKH〜モロカイ島北側〜OGG
着陸空港: カフルイ空港(マウイ島) 着陸方式 ビジュアル(レフトベース)
ホノルル空港の南ターミナルにある小型機専用の
エプロンに到着しました。今日はエンジンが2基装備
されている5人乗りの多発の飛行機でマウイ島の
カフルイ空港まで飛んでいきましょう。

普段の日本の空とは違いますよ〜。
飛行機のレンタル会社には今日のフライトスケジュール
がボードに書かれています。勿論、我々の機体も
しっかりと予約がされています。
レンタル会社の建物を出るとビジネスジェットが
駐機してありました。フランス製のファルコンですね。
これは借りる飛行機ではありませんが、日本でも見かける
ビーチクラフトのバロン(BE58)ですね。
さて、これが今日の機体です。
ビーチクラフト社製のトラベルエア(BE95)です。
5人乗りでエンジンが2基装備されています。
外部点検をしましょう。
エンジンも2基ありますから、エンジン関係のチェック
は単発よりも多くなりますよ。

ちなみに、各エンジンは300馬力、合計で
600馬力のパワフルな小型機です。
隣には見慣れた形をしているパイパーのアローと、
その向こうにもパイパー社製の飛行機が留まっています。
外部点検が無事終了しました。
それでは機体に乗り込みましょう。
コクピットは少しオーソドックスな感じがしますね。
機長席(左席)と副操縦士席(右席)のそれぞれの
操縦桿を連動させる銀色の棒が見えていますから。
大きな音が聞こえますね。
離島に向けて離陸したばかりのハワイアン航空の
ボーイング機が直ぐ上を上昇していきます。
チェックリストを使って念入りにエンジンスタートを
こなしていきましょう。
まずは左のエンジンからスタートしましょう。
その後に右のエンジンです。
エンジンも問題なくスムーズにスタートしました。

さて、このホノルル国際空港では小型機のみならず、
多くの旅客機、隣接しているヒッカム空軍基地の戦闘機
等も共有している非常に忙しい空港です。
有視界飛行とはいえ、出発には経路の承認という
クリアランスの許可を得る必要があります。

N8950M:
Honolulu Clearance, good morning.
This is November 8950 Mike, requesting
Shore line four departure with information romeo.

Clearance:
N8950M roger. You are cleared to enter class B
air space, shore line four departure. Maintain
one thousand five hundred, departure freuquency
will be 124.8. Squawk 0215.
出発承認を得た後に地上管制官に滑走路までの
地上走行の要望です。

N8950M:
Honolulu Ground, 50M is Anderson.
Request taxi for departure.

Ground:
50M roger, Taxi to runway 4 right at Foxtrot.
Monitor Tower.

N8950M:
Roger, taxi to runway 4 right at Foxtrot.
この空港は滑走路が4本、誘導路も沢山あって
非常に複雑です。間違いのないように空港の地図を
みながらタキシングをしましょう。
Tower:
8950M, cleared for takeoff runway 4 right.
Use caution for departing Boing 737 from
runway 8 left.

N8950M:
Roger, cleared for takeoff, runway 4 right.

さて、離陸です。前方で交差している滑走路から
旅客機が離陸していったばかりなので、後方乱気流に
注意しながら滑走を開始しましょう。
スピードが80ノットに達したところで離陸です。
まずは1500フィートまで上昇していきましょう。
右旋回、出発経路の海岸線沿いを飛行します。
後ろを振り向くとホノルル空港が見えますね。

Tower:
50M, contact departure.

N8950M:
Roger, going to departure. See ya.
・・・Honolulu Departure, twin beech 50M is
with you now leaving 500 for 1500 on Shoreline 4.
丁度アラモアナショッピングセンターの手前ですかね。
ワイキキもあっと言う間に過ぎ去っていきます。
ダイヤモンドヘッドの真横です。
下手前に見えているのは高級住宅街の
カハラ地区ですよ。
ダイヤモンドヘッドとワイキキにお別れです。
ココヘッドがみえてきました。
で、ココヘッドの反対側にある湾、
これが有名なハナウマ湾です。
今日は火曜日ということで、湾はお休み。
観光客は勿論、地元のお客さんもいませんね。
ココヘッドを後にして、マウイ島とオアフ島の間にある
モロカイ島を目指していきましょう。
Departure:
0FT, resume own naviation. Frequency change
approved, squawk VFR.

N8950M:
Roger, resume own navigation.

このあたりで少し高度を上げていきましょう。
3,500フィート(約1,200メートル)で飛べば
島々の綺麗な景色も見えるでしょう。
モロカイ島が見えてきました。
3,500フィートよりも少し高いですね。
少しだけ高度を下げて、しっかり3,500フィートを
フライトしましょう。
モロカイ島の北の先端に到着です。
この海岸線沿いを飛んでいきましょう。
しかしま〜空も青いし海も青いですね〜。
モロカイ島の向こう(南側)にはラナイ島が見えています。
平野になって突き出ているのはモロカイ島の
カラウパパ地区です。ここには小型機が降りれる
小さな空港もあるんですよ。

昔の話ですが、ハンセン病患者がこの地区に
隔離されたという悲しい歴史もあるところです。
それにしても平野の部分と山の険しさが
対照的ですよね。
カラウパパ地区を過ぎればモロカイ島の南東の
端が見えてきます。島の先端を目標に飛んでいきましょう。
このあたりは道が整備されていません。
険しい山が海まで出ていることが理由です。
要するに我々の様に飛行機やヘリコプター等を
使うか、船に乗らないと見ることができない
風景なわけです。
そろそろモロカイ島の先端ですね。
このあたりに来ればマウイ島がしっかりと見えています。
モロカイ島とマウイ島の中間あたりですね。
ここでマウイ島の進入管制官と通信です。

N8950M:
Maui Approach, twin beech 8950M is
approaching Honokohau.

Approach:
50M radar contact. Proceed left base
for runway 5. Altimeter 2985.
いよいよマウイ島です。
ここにあるメインの空港はカフルイ空港ですが、
風が常に強いことでアメリカでも一位か二位を
争う空港です。
このあたりの地形も険しいですよね。
遠くに平地になっている所がありますね。
あのあたりにカフルイ空港があります。
徐々に高度も下げていきましょう。
今は険しい山と同じ高度あたりですかね。
マウイ島の山は雲に覆われていますが、
空港がある平地は見事に晴れています。
N8950M:
Kahului Tower, this is N8950M approaching
left base for runway 5.

Tower:
50M roger. Cleared to land runway 5.
Use caution for landing traffic on runway 2.
WInd now is 060 at 20 gusting 25.
我々はRWY5に着陸許可が出ましたが、
同時にRWY2にも着陸機がいるようです。
お互いの滑走路が交差するポイントの手前で
しっかり停止できるようにスピードにも気を配りましょう。
カフルイ湾上空です。
このあたりで左旋回、RWY5の直線進入に
入っていきましょう。
滑走路が見ていますね。
ランディングギヤを降ろしましょう。
着陸前のチェックリストも確認してきます。
ファイナルアプローチです。
相変わらずですが、風は20ノットを超えています。
揺れにも注意ですが、特にスピードには気を
配りましょう。
まもなく着陸です。
ランディングギヤが下りていることを最終チェック。
アプローチも安定しているので、着陸をするという
最終判断をしましょう。
ゆっくりと操縦桿を手前に引いて・・・
着陸です。
やはり風が強いために最終アプローチでは
かなり揺れましたね〜。
Tower:
50M, taxi to east ramp via Foxtrot, cross runway 2.

N8950M:
Roger taxi via Foxtrot and cross runway 2.
カフルイ空港の東にある小型機の駐機場まで
タキシングです。
この先を左折ですね。
前方にはカフルイ空港の管制塔が見えています。
もちろん、彼らからも我々は見えているという事ですが。
前方の黄色いセスナの隣に留めましょう。
いや〜おつかれさまでした。
最後は揺れましたが、モロカイ島など、綺麗な
島々や青い海に囲まれて素敵なフライトでした〜。
ホノルル空港から50分でしたが、短く感じましたね。