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フライト日: 2004年9月10日 巡航高度: 1,500フィート
出発空港: ホノルル空港 ルート: HNL〜CKH〜オアフ島北側〜HDH
着陸空港: ディリングハム空港(オアフ島) 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウィンド)
さてさて、先日はエンジンが2基装備されている多発の
小型機でマウイ島までフライトを楽しみましたね。
今日はホノルル空港と同じ島のオアフ島、北西にある
小型機専用の小さな飛行場まで飛んで行きましょう。

島の中央を横断すれば20分程度で到着してしまう
近い飛行場ですが、あえて観光もかねてワイキキや
カネオヘ湾を見ながら島の東側を回っていきましょう。

今回レンタルした飛行機は見た目はJA4044にそっくり
のパイパー社アローIVです。いつものJA4044は
ターボエンジン搭載ですが、この機体はターボエンジン
ではなく普通のエンジンです。
アメリカでも日本と同じ。しっかりと外部点検を
しましょう。見た目は同じでも慣れていない機体ですから、
チェックリストと照らし合わせながら機体の周囲を
歩きながら確認していきましょう。

先日も留まっていたビジネスジェットがまだありますね・・・
と思いきや、このビジネスジェットはエンジンが3基ついて
ます。先日の機体はカラーリングは同じでもエンジンは
2基しかついていませんでした〜。
外部点検も無事終了です。早速乗り込みましょう。
今日の機体の無線用コールサインは「N550FT」ですね。
アロハ航空の旅客機が離陸していきます。
向こうの方にホノルル空港の旅客用ターミナルビルが
見えています。
エンジンスタート、ノーマルです。
離陸前の点検をすませておきましょう。
このように大きな国際空港の場合、滑走路まで行って
から直ぐに離陸許可が出る事が想定されます。
多くの旅客機の離着陸の間にスムーズに入るために、
滑走路手前で離陸前のエンジンチェックをしている
時間が無いかもしれませんからね。
N550FT:
Honolulu Ground, Piper N550FT at Anderson.
Request taxi with romeo.

Ground:
N550FT roger. Taxi to runway 4 right at Foxtrot.

地上滑走の許可を地上管制官がもらいます。
ホノルル空港には滑走路が4本ありますが、小型機は
主にRWY4の右側と左側の2本を使って離着します。
RWY4R(並行滑走路の右側)の手前、誘導路の「F」
の位置までやってきました。

Ground:
N550FT, monitor Tower.

N550FT:
Roger, going to Tower. See ya.

ここで管制塔の周波数に変更しておきましょう。
この位置はRWY4の右側の滑走路の末端ではなく、
少し中間の位置です。手前の滑走路が右側、奥に
左側のRWY4Lがあります。

Tower:
Piper N550FT, cross runway 4 right at Foxtrot.
Hold short of runway 4 left.

N550FT:
Roger, cross 4R and hold short of 4L.

Tower:
550FT, expedite due to arriving traffic on final.

N550FT:
Gotcha, expedite. 0FT.
とにかく広い空港です。
私が飛んだ事のある空港では面積でいうと
一番と言っても間違いないでしょうね・・・

Tower:
N550FT, taxi into position and hold runway 4L.

N550FT:
Roger, taxi into position and hold runway 4L.
4番の左側の滑走路(RWY4L)に進入、一旦停止
して離陸の許可を待つようにという指示です。
ゆっくりとスロットルを押し込んで機体を離陸の位置に
持って行きましょう。
しばらく管制塔からの指示はありませんね・・・
忘れられていたりして・・・
まさか後ろから旅客機が着陸してきて「おかま」されない
でしょうね・・・

と、色々と考えてしまいますが。
Tower:
0FT, cleared for takeoff runway 4L.
Caustion wake turbulance from departing
Boeing 737 from 8L.

N550FT:
Roger, cleared for takeoff runway 4L.

いや〜、ようやく離陸許可です。どうやら前方で交差
している別の滑走路から旅客機が離陸するのを
待たされていたようです。彼らの後方乱気流に
要注意とのことです。
さて、ハワイの青空に向って離陸です。
今日の離陸経路はホノルル空港で設定されている
H-1高速道路上を東に向うルートです。
下に高速が見えてきました・・・右に旋回して遠くに
見えているダイヤモンドヘッドを目標に東に向いましょう。
カリヒ地区のマンションが見えてきました。
Tower:
550FT, contact departure.

N550FT:
Roger, contact departure.

フィッシャマンズ・ワーフが見えてます。
ワード・ショッピングセンターが見えるポイントですね。
灰色の大きな駐車場は
アラモアナショッピングセンター。
砂浜はアラモアナビーチで、左側にヨットが沢山留まって
いるのはアラワイ・ハーバーです。
ご存知、ワイキキ。ホテルやコンドミニアムで
いっぱいですね。
ハワイ大学上空。
野球場やアメフトスタジアム、ドーム型の
体育館も見えますね。
手前がH-1高速ですから、我々も少し山側に
コースを戻しておきましょう。
ダイヤモンドヘッド。
ワイキキとハナウマ湾の中間にある高級住宅街の
ハワイ・カイ。水際の家には全てモーターボートを
着岸させるドックが付いているんですよ。
サンディービーチのあたりですかね。
シーライフパークです。
イルカのショーとかが見れるんですよ。
ワイマナロ地区にあるビーチです。
直線で長いですよね。
元力士の曙はこの地区の出身です。
ベロウズ空軍施設。
今は飛行機の離着陸はありませんが、滑走路の
なごりが残っていますね。
オアフ島の北東側にきました。
ビルやホテルが多い南側とちがって、緑の多い
エリアです。オアフ島でも雨が最も多いのが特徴です。
オアフ島の東側に位置している山脈、
コオラウ山脈が綺麗に見えますね。
カイルカ、ラニカイ上空です。
ホノルル側に横断する3本目の高速、H-3が完成
してから住宅の値段も上がってきたようです。
海兵隊の基地、カネオヘです。
オアフ島の南西にあったバーバーズポイント海軍基地
が閉鎖され、海軍もこの基地に引っ越してきました。
潜水艦偵察用の飛行機等が離着陸しています。
カネオヘ湾。
丸いさんご礁の集まりがあるんですね〜。
モイリ池。
手前の島は「チャイナマンズ・ハット」と言って、
陸地から見ると中国帽の形をしています。
ポリネシア文化センター。
サーフィングでも有名なサンセットビーチです。
綺麗ですね〜
ワイメア湾。この川の上流の方にワイメアの滝が
あるんですよ。
ワイアルア湾です。
ハレイワの町がここにあります。

さて、そろそろディリングハム空港です。ここは管制塔
がありませんので、地上の無線担当者と位置通報など
の交信をしましょう。

N550FT:
Dillingham traffic, Piper N550FT is now Haleiwa
at 1,500. Inbound for landing.

Traffic.
550FT roger. Enter 45 for left downwind, runway 8.
Jumers inactive, gliders are up.
山のふもと、ビーチの直ぐ向こうに滑走路が並行して
ありますが・・・見えますか?

先ほどの通信ではスカイダイバーは活動をしていない
ものの、グライダーが沢山飛んでいるようです。
特に気をつけて近づいていきましょう。
N550FT:
Dillingham traffic, N550FT now left base.

Traffic:
0FT roger. Wind is 070 at 20.
山沿いの空港ですから、風が難しいですよ。
速度の高度処理には注意しましょう。
滑走路が見えてきました。
少しずつ左に旋回。
滑走路の延長線上に機体をもって行きましょう。
これでOK。強めの風が少し左側から吹いています。
若干ですが機体を左にふっておきましょう。
右側は険しい山・・・
・・・左側は真っ青な太平洋です。
ここの滑走路は手前がグライダーの離着陸専用に
なっていて(矢印がペイントされている)、我々は
中央くらいにある着地ポイントに着陸します。
空港の直ぐ隣には綺麗なビーチが。
人もいないですよね〜
まもなく着陸です。
風が強いですから、速度が急に落ちないように
気をつけましょう。
グライダーですよ。
グライダー専用の格納庫も沢山ありますね。
ファイナルです。
左に機首をふっていましたが、ここでセンターラインに
あうように右のラダーを踏み込んで、左の翼を風上に
さげましょう。スロットルも絞って・・・
最後だけ風でちょっと揺れましたね。

N550FT:
Dillingham traffic, 0FT is clear of active.
Taxi to parking.

Traffic:
Roger.

誘導路を使って駐機場まで向いましょう。
着陸する時は緊張感がありましたが、降りてしまうと
周りの景色を見る余裕ができますね。
降りてしまえば近くの険しい山も綺麗です。
この山が作る上昇気流がグライダー乗り達の見方に
なるわけですよ。
管制塔というか、一軒家の上の展望台というか・・・
おつかれさまでした。
どうでしたか?結構、綺麗でしたね。
グライダーの離着陸を見ながらジュースを飲んで
休憩しましょう。