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フライト日: 2004年10月11日 巡航高度: 10,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜MAYAH〜OKC〜HGE〜RJOW
着陸空港: 石見空港 着陸方式 VISUAL(ストレート・イン)
台風22号も通過、関東は大きな被害があったようですが、
ここ関西は晴天です。とは言え、寒気が入り込んでいる
実況から日本海側は雲が多いと報告が入っています。

今日の目的地は島根県の西にある萩・石見空港。
雲が多くて着陸できない事も想定して代替空港として
瀬戸内にある広島西空港を設定しておきましょう。
外部点検も無事終了。
荷物室のドアを閉めて機内に乗り込みましょう。
隣には使用事業会社の昭和空港のセスナ172が
止まっています。
エンジンスタート前のチェックです。

「サーキット・ブレーカー・・・チェック。
マスタースイッチ・・・オン。
ビーコンライト・・・オン。
・・・・・・・」
エンジンスタートです。
200馬力のコンチネンタル社製のエンジンが
元気よく回転し始めました。
JA4044:
Yao Ground, 4044 is south apron. Request taxi
for VFR departure to Iwami.

Ground:
4044 roger. Yao using runway 27.
Wind 290 at 4. QNH 2998. Taxi to runway 27.

八尾空港で一番頻繁に使われるRWY27です。
黄色いタキシーライン上をゆっくりと走行していきましょう。
RWY27の手前で一旦停止。
離陸前のエンジン点検です。
滑走路の手前には赤い標識で滑走路の番号が
明記されていますね。八尾空港だけではなく、
他の飛行場でも同じ標識があるのは当然ですね。
Tower:
4044, straight out departure approved.
Cleared for takeoff runway 27.
Wind 300 at 5.

JA4044:
Roger, 4044 is cleared for takeoff. Now rolling.

管制塔からの離陸許可です。
我々は西に向かいますので、離陸してからは滑走路の
延長線上を直進して上昇してきましょう。
順調に離陸滑走していきます。
エンジン計器もオールノーマル。
まもなく離陸速度の77ノットです。
ゆっくりと操縦桿を手前に引いて・・・
上昇していることを計器で確認してから車輪を引き上げ
ましょう。機体も上昇体勢です。
RWY27から離陸して見える地下鉄八尾南駅と
電車の車庫。
近畿自動車道も横断です。
南の方を見てみましょう。やはり雲が多いですね〜。
ん〜どの程度の高さでしょうか・・・3000フィートあたり
でしょうかね・・・

でも、この一層の上は青空の模様です。
長居球場です。
ワールドカップの時は観客でいっぱいだったんでしょうね。
正面、西の方向です。
大阪湾は勿論見えていますが、その先の淡路島や
明石海峡が見えています。視程は非常に良さそうです。
気流も安定していますし、空も澄んだ青ですから、
快適なフライトが期待できそうですよ〜。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is now Asaka.
Leaving control zone.

Tower:
4044 roger. Frequency change approved.
住吉大社です。
ビルや家が立ち並ぶ灰色の中に緑で際立ちますね。
住之江の競艇場です。
南港の手前にある木場の周辺。
昔は材木とかが沢山浮いていたんでしょうね。
いよいよ南港です。

ここの煙突、煙が出ていないからといって安易に真上を
飛ぶと悲惨な目にあいますよ。強い熱風が出ている時が
あって、へたすると揺れまくりますからね。
和歌山方面も雲は多いものの青空が綺麗ですね。
大阪湾に浮いている貨物船。
何を運んで来たんでしょうね。
神戸空港埋立地沖。
このあたりから上昇の許可をもらいましょう。
雲が低い高度に溜まっていそうですから、巡航高度は
10,500フィート、約3,300メートルにリクエスト
してみましょう。
明石海峡の少し手前です。
4,000フィート手前で雲の高度にかかりそうですね。
上昇も順調、雲のある高度から上に上がってきました。
前方には未だ大きめな雲が。
あと1,000フィート(約300メートル)も上昇すれば
完璧に雲の上に出てしまうでしょうね。
まだ7,500フィートを上昇通過中。
このあたりで既に雲がベッタリしていることが分かりますね。
岡山県上空です。
四国の香川県も雲に覆われていますね。
岡山県と広島県を横断する長い巡航です。
管制は福岡の管制空域。

Fukuoka Control:
JA4044, traffic your 1 or 2 o'clock.
MD90 airborne from Hiroshima, climbing to
8 thousand.

JA4044:
Negative contact, looking out. 4044.
高度計も巡航高度の10,500フィートを示しています。
さて、そろそろ降下を開始しましょう。
日本海側に抜けてきて雲切れ目が出てきました。

Control:
4044, squawk 1200 and contact Iwami radio.

JA4044:
Roger, 1200 and 118.55. Thank you.

石見の管制塔と通信です。
JA4044:
Iwami radio, good morning.
JA4044 is with you, now 10 DME east, inbound.

Radio:
Roger, Iwami using runway 11. Wind 140 at 4.
Report right downwind.
一旦日本海に出てから高度処理をしていきます。
ゆるやかに左旋回をして少しずつ高度を降ろしていきます。
JA4044:
Iwami radio, 4044 will be making left 360 to make
stright in to runway 11. Now 6 DME north at
5 thousand, descending.

Radio:
Roger, straight in runway 11. Report 3 miles on final.
小さな三生島が見えていますね。
段々と高度も下がってきました。
このあたりから降下率も緩やかにしてきましょう。
さっき小さく見えていた三生島です。
陸地の方は雲が多いですね。
さて、前方に飛行場が見えてきました。
滑走路に向って直線進入です。
西小浜の岬らしいですよ・・・
小浜海水浴場です。
車輪を下ろしましょう。
速度も調整、フラップもダウン!
最終着陸態勢です。

JA4044:
Iwami radio, 4044 is now 3 miles on final, runway 11.

Radio:
4044 roger. Runway 11 is clear. Wind 140 at 5.
最後まで油断は禁物です。
安定したアプローチを心がけて・・・
空港の直ぐ手前左には日本海の海岸線が。
ショートファイナルです。
若干、高いアプローチになっています。
2,000メートルの滑走路がありますから、
無理をせずに安定して降ろしていきましょう。
大切なのはエアスピードと降下レート。
スロットルを手前に引いて少しパワーを絞っていきましょう。
操縦桿を気持ち手前に引き起こして・・・
ナイスランディング!
やさしくブレーキを踏んで減速していきましょう。
Radio:
4044, taxi via 58 to spot 3 bravo.

JA4044:
Roger, taxi to 3 bravo.

58って何のことでしょうかね?
ここは並行誘導路が無い空港ですから、地上滑走と
言っても混乱はしませんが・・・少し気になります。
この先を左に。丁度管制塔の前あたりに駐機します。
いかがでしたか?
途中は雲がベッタリだったせいもあって、下の景色を
エンジョイしていただけなかったかもしれません。
まあ、安全運航が第一ですから。

おつかれさまでした〜。