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フライト日: 2005年 1月22日 巡航高度: 6,500フィート
出発空港: 南紀白浜空港 ルート: RJBD〜SKE〜RJOY
着陸空港: 八尾空港 着陸方式 VIAUAL(レフト・ダウンウィンド)
2004年に最も頻繁に飛んで行ったのが南紀白浜空港
でしたね。今年も早くも1月に飛んできました。
現地でゆっくりする時間がありませんでしたが、
八尾空港まで帰るとしましょう。

天候は晴れですが、冬型の気圧配置で強い風が
吹いています。また、南紀に飛んでくる時にあった
和歌山県上空の雲も増えてきていることが想像されます。
青空とはいえ天候には気をつけてフライトをしましょう。
外部点検は完了です。
荷物入れのドアが閉まっていることを確認して
飛行機に乗り込みましょう。
マスタースイッチ・・・ON!
ビーコンライト・・・・ ON!

チェックリストに沿ってエンジンスタートをしましょう。

プロップエリア・・・クリア!
エンジンが元気に始動しました。
無線や計器のスイッチもON。
オイルプレッシャーやオルタネーター等の
エンジンや電気系統関係の計器も正常です。

JA4044:
Nanki Radio, 4044 is spot Alfa. Good Afternoon.

Radio:
4044, Nanki Radio. Go ahead.
JA4044:
4044 is ready to taxi for VFR departure to Yao.

Radio:
4044 roger. Nanki using runway 33. Wind 310 at
18 maximum 20. QNH 2989. Taxi down.

310度から18ノットの北風です。最高で20ノット。
結構な風です。離陸は勿論、タキシングの時も
気をつけましょう。

RWY33までタキシングです。
並行誘導路の無い空港ですから、一旦滑走路に
入ります。離陸を開始する端までタキシングを続けます。
特に風の強い日は、タキシング中もエルロンを
動かして風に配慮します。今は後ろから吹いてきて
いるので、操縦桿は風から逆の方向に押しておきましょう。
さあ、滑走路の端までタキシングしてきました。
右回りをして離陸の方向に機首を向けましょう。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is ready.

Radio:
4044 roger. Runway is clear, runway 33.
Wind 320 at 17.

離陸して直ぐの高度では右手の丘に風が影響されて
いるかもしれません。エアスピードには余裕を持って
離陸しましょう。

スロットルをテイクオフパワーにセットです。
向かい風が強いおかげで通常よりも離陸滑走の
距離が短かったですね。ギヤを上げて加速していきます。
少し揺れますね。
白ら浜の反対側、馬見崎と田辺湾。
オレンジ色の屋根をしているのがホテルの川久です。
海も空も青くて良い天気ですよね。
気流さえ安定してくれればよいのですが・・・
まあ、この揺れも雲のある高度から上まで
上昇すれば安定するはずです。
できるだけ上昇率を上げて早めに巡航高度まで
上がってしまいましょう。
なんともいえない綺麗な景色です。
白浜空港から約5マイル北西にあるレポーティング
ポイントの「MINABE」あたりです。ここで空港に
連絡を入れて周波数から離れましょう。

JA4044:
Nanki Radio, 4044 is approaching 5 mile
northwest. Leaving.

Radio:
4044 Nanki Radio. Roger. Good'ay.
このあたりから雲が増えてきましたね。
丁度5,000フィートあたりですが、雲のトップ
の高度ですね。あともう少しで揺れも治まって
くれるはずです。
さて、進路を北に。
右旋回をして大阪方面に直行です。
巡航高度の6,500フィートに到着しました。
南紀に向った時よりもダントツで雲が増えています。
これから天気は下り坂ですね。
前方も雲が多いですね。
出発前の天気チェックでは、大阪府の南部は
雲が少ない状態でした。降下するあたりは心配
ないはずです。
このまま6,500フィートを維持していきましょう。
このへんはどこらへんでしょうかね。
これだけ雲が多いと下はまったく見えません。
ナビゲーション用の計器があるので位置が
分からなくなったりしないので安心ですが・・・。
おっと、雲がとぎれてきました。
手前の山を越えたところにある谷間に流れている
川が紀ノ川です。高野口あたりでしょうかね。
我々も降下を開始する必要があります。
雲の中は揺れるので合間を飛んで高度を
下げていきましょう。

まずは左に少し旋回・・・
・・・そして右旋回してこのデカイ雲を回っていきます。
左の雲も大きいですね〜。
それでもって少し右に旋回といきましょう。
葛城山を越えてきました。
とりあえず1,800フィートまで降下を続けましょう。
雲もあと少しです。
このあたりの風は安定していますね。
白浜を出発した時のような揺れはありません。
信太山です。
飛行機が使うナビゲーション用の施設、SHINODA VOR
がある場所です。ほら、池が3個見えてますよね・・・
あの直ぐ左に見えている白い丸い施設がVORです。
ここで進路を八尾空港に向けましょう。
高度も1,800フィートから少しずつ1,000フィート
まで降下していきます。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is approaching Nakamozu.

Tower:
4044, Yao Tower. Yao using runway 27.
Wind 290 at 9. Report left downwind.

このあたりが「NAKAMOZU」ポイントです。
線路がカーブして地下に潜っていってますよね。
近畿道が見えてきました。
その先には大和川、そして少し先には八尾空港です。
藤井寺球場と隣を走っている近鉄電車の線路が
目安です。右旋回で八尾空港のトラフィック・パターン
に入りましょう。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is left downwind, runway 27.

Tower:
4044 roger. Report base, you are number 2.

JA4044:
Roger, wilco. 4044.

ここでギヤを降ろして速度も100ノットまで減速です。
生駒山の手前で左旋回。
パワーも絞ってフラップダウン。
同時に高度も下がり始めます。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is now left base.

Tower:
4044, cleared to land, runway 27.
Wind 280 at 10.

JA4044:
Roger, cleared to land, runway 27. 4044.
左旋回でファイナルアプローチです。
着陸する滑走路を見ながら、速度にも注意して
旋回していきましょう。
そして着陸のファイナルアプローチ。
ギヤが下りていることを一応チェック。
スピードにも注意しましょう。
ランディングの決断です。
滑走路にも障害物や飛行機はいませんね・・・。
もう一度だけ風のチェックをお願いしましょう。

JA4044:
Yao Tower, wind check.

Tower:
Wind 290 at 11.
少しずつパワーを絞っていきましょう。
そしてランディング。

Tower:
4044, pick up alfa 2, contact ground.

JA4044:
Roger, alfa 2 contact ground.
JA4044:
Yao Ground, 4044 is alfa 2. Request taxi to
south apron.

Ground:
4044, Yao Ground. Taxi to south apron.

この誘導路を左に曲がって駐機場までタキシングです。
ランディング後のチェックリストも忘れないように。

フラップ・・・ UP。
トランスポンダー ・・・ OFF。
6番の印がある場所が駐機スペースです。
枠の中でしっかりと機体を停止させましょう。
エンジンをオフ。
無線等の計器類のスイッチもオフです。

さて、外に出ましょう。
お忘れ物の無いように。
このあたりも雲が増えてきましたね。
南紀を出発した時は揺れましたが大丈夫でしたか?
お疲れさまでした〜。