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2004年に最も頻繁に飛んで行ったのが南紀白浜空港
でしたね。今年も早くも1月に飛んできました。
現地でゆっくりする時間がありませんでしたが、
八尾空港まで帰るとしましょう。
天候は晴れですが、冬型の気圧配置で強い風が
吹いています。また、南紀に飛んでくる時にあった
和歌山県上空の雲も増えてきていることが想像されます。
青空とはいえ天候には気をつけてフライトをしましょう。 |
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外部点検は完了です。
荷物入れのドアが閉まっていることを確認して
飛行機に乗り込みましょう。 |
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マスタースイッチ・・・ON!
ビーコンライト・・・・ ON!
チェックリストに沿ってエンジンスタートをしましょう。
プロップエリア・・・クリア! |
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エンジンが元気に始動しました。
無線や計器のスイッチもON。
オイルプレッシャーやオルタネーター等の
エンジンや電気系統関係の計器も正常です。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is spot Alfa. Good Afternoon.
Radio:
4044, Nanki Radio. Go ahead. |
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JA4044:
4044 is ready to taxi for VFR departure to Yao.
Radio:
4044 roger. Nanki using runway 33. Wind 310 at
18 maximum 20. QNH 2989. Taxi down.
310度から18ノットの北風です。最高で20ノット。
結構な風です。離陸は勿論、タキシングの時も
気をつけましょう。
RWY33までタキシングです。 |
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並行誘導路の無い空港ですから、一旦滑走路に
入ります。離陸を開始する端までタキシングを続けます。 |
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特に風の強い日は、タキシング中もエルロンを
動かして風に配慮します。今は後ろから吹いてきて
いるので、操縦桿は風から逆の方向に押しておきましょう。 |
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さあ、滑走路の端までタキシングしてきました。
右回りをして離陸の方向に機首を向けましょう。 |
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JA4044:
Nanki Radio, 4044 is ready.
Radio:
4044 roger. Runway is clear, runway 33.
Wind 320 at 17.
離陸して直ぐの高度では右手の丘に風が影響されて
いるかもしれません。エアスピードには余裕を持って
離陸しましょう。
スロットルをテイクオフパワーにセットです。 |
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向かい風が強いおかげで通常よりも離陸滑走の
距離が短かったですね。ギヤを上げて加速していきます。 |
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少し揺れますね。 |
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白ら浜の反対側、馬見崎と田辺湾。
オレンジ色の屋根をしているのがホテルの川久です。 |
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海も空も青くて良い天気ですよね。
気流さえ安定してくれればよいのですが・・・
まあ、この揺れも雲のある高度から上まで
上昇すれば安定するはずです。
できるだけ上昇率を上げて早めに巡航高度まで
上がってしまいましょう。 |
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なんともいえない綺麗な景色です。 |
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白浜空港から約5マイル北西にあるレポーティング
ポイントの「MINABE」あたりです。ここで空港に
連絡を入れて周波数から離れましょう。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is approaching 5 mile
northwest. Leaving.
Radio:
4044 Nanki Radio. Roger. Good'ay. |
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このあたりから雲が増えてきましたね。
丁度5,000フィートあたりですが、雲のトップ
の高度ですね。あともう少しで揺れも治まって
くれるはずです。 |
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さて、進路を北に。
右旋回をして大阪方面に直行です。 |
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巡航高度の6,500フィートに到着しました。
南紀に向った時よりもダントツで雲が増えています。
これから天気は下り坂ですね。 |
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前方も雲が多いですね。
出発前の天気チェックでは、大阪府の南部は
雲が少ない状態でした。降下するあたりは心配
ないはずです。
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このまま6,500フィートを維持していきましょう。 |
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このへんはどこらへんでしょうかね。
これだけ雲が多いと下はまったく見えません。
ナビゲーション用の計器があるので位置が
分からなくなったりしないので安心ですが・・・。 |
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おっと、雲がとぎれてきました。
手前の山を越えたところにある谷間に流れている
川が紀ノ川です。高野口あたりでしょうかね。 |
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我々も降下を開始する必要があります。
雲の中は揺れるので合間を飛んで高度を
下げていきましょう。
まずは左に少し旋回・・・ |
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・・・そして右旋回してこのデカイ雲を回っていきます。 |
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左の雲も大きいですね〜。 |
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それでもって少し右に旋回といきましょう。 |
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葛城山を越えてきました。
とりあえず1,800フィートまで降下を続けましょう。
雲もあと少しです。 |
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このあたりの風は安定していますね。
白浜を出発した時のような揺れはありません。 |
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信太山です。
飛行機が使うナビゲーション用の施設、SHINODA VOR
がある場所です。ほら、池が3個見えてますよね・・・
あの直ぐ左に見えている白い丸い施設がVORです。 |
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ここで進路を八尾空港に向けましょう。
高度も1,800フィートから少しずつ1,000フィート
まで降下していきます。 |
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JA4044:
Yao Tower, 4044 is approaching Nakamozu.
Tower:
4044, Yao Tower. Yao using runway 27.
Wind 290 at 9. Report left downwind.
このあたりが「NAKAMOZU」ポイントです。
線路がカーブして地下に潜っていってますよね。 |
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近畿道が見えてきました。
その先には大和川、そして少し先には八尾空港です。 |
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藤井寺球場と隣を走っている近鉄電車の線路が
目安です。右旋回で八尾空港のトラフィック・パターン
に入りましょう。 |
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JA4044:
Yao Tower, 4044 is left downwind, runway 27.
Tower:
4044 roger. Report base, you are number 2.
JA4044:
Roger, wilco. 4044.
ここでギヤを降ろして速度も100ノットまで減速です。 |
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生駒山の手前で左旋回。
パワーも絞ってフラップダウン。
同時に高度も下がり始めます。 |
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JA4044:
Yao Tower, 4044 is now left base.
Tower:
4044, cleared to land, runway 27.
Wind 280 at 10.
JA4044:
Roger, cleared to land, runway 27. 4044.
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左旋回でファイナルアプローチです。
着陸する滑走路を見ながら、速度にも注意して
旋回していきましょう。 |
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そして着陸のファイナルアプローチ。 |
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ギヤが下りていることを一応チェック。
スピードにも注意しましょう。 |
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ランディングの決断です。
滑走路にも障害物や飛行機はいませんね・・・。
もう一度だけ風のチェックをお願いしましょう。
JA4044:
Yao Tower, wind check.
Tower:
Wind 290 at 11. |
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少しずつパワーを絞っていきましょう。 |
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そしてランディング。
Tower:
4044, pick up alfa 2, contact ground.
JA4044:
Roger, alfa 2 contact ground. |
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JA4044:
Yao Ground, 4044 is alfa 2. Request taxi to
south apron.
Ground:
4044, Yao Ground. Taxi to south apron.
この誘導路を左に曲がって駐機場までタキシングです。 |
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ランディング後のチェックリストも忘れないように。
フラップ・・・ UP。
トランスポンダー ・・・ OFF。 |
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6番の印がある場所が駐機スペースです。
枠の中でしっかりと機体を停止させましょう。 |
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エンジンをオフ。
無線等の計器類のスイッチもオフです。
さて、外に出ましょう。
お忘れ物の無いように。 |
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このあたりも雲が増えてきましたね。
南紀を出発した時は揺れましたが大丈夫でしたか?
お疲れさまでした〜。 |