フライト選択画面に戻る
フライト日: 2006年 8月26日 巡航高度: 11,500フィート
出発空港: 能登空港 ルート: RJNW〜KMC〜CUE〜RJOY
着陸空港: 八尾空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウインド)
8月というのに、能登半島は気温が25度
非常に過ごしやすい一日でしたね。
これから八尾に向けて帰りましょう。
このあたりの空は爽やかですが、
途中は積乱雲の実況も出ています。
無理のないように飛びましょう。
外部点検です。
オイルのチェックは大切ですね。
機体の損傷がないことを見て回りましょう。
燃料タンクのキャップがしっかり閉まっていることも
確認しておきます。
外部点検も問題なしです。
ということで、機内に乗り込みましょう。
ドアを閉めますね。
エンジンスタートをする前に、シートベルト
の装着は大丈夫ですか?
事前に空港の地図を見ておきましょう。
滑走路の間違いがないこともさることながら、
滑走路の長さも確認が重要です。
離陸滑走中のトラブルがあった場合、
離陸を中止して滑走路上で停止するだけの
長さが確保できているかを再確認するためです。
さて、チェックリストにそってエンジンスタートです。
エンジン関係の計器が正常であることを
確認できればエンジンスタートはノーマル(正常)
ですね。
JA4044:
Noto Radio, 4044 is requesting taxi for
departure.

Radio:
4044 Noto Radio, roger. Taxi down
runway 07. Wind 100 at 12. QNH 3002.

JA4044:
Roger, taxi down runway 07. 4044.
東京行きのANA機よりも少しお先に
出発です。彼らも直ぐ後に出発するはず
ですからね。
能登空港は平行誘導路がないので、
一旦は滑走路に入って逆走するかたちで
滑走路の端までタキシングをしていきます。
この正面が滑走路で、右に曲がっていきます。
西に向いてタキシングです。
離陸してからは右旋回で西に飛んでいきますから、
前方の天気に向かっていくわけです。
低い雲が少し出ている程度ですね。
さて、滑走路の端まできました。
黄色いタキシングのラインが右に大きく
回っています。ここでUターンをして離陸側に
機首を向けましょう。
JA4044:
Noto Radio, 4044 is ready for departure.

Radio:
4044 roger. Wind 100 at 12.
Runway 07 is clear.

JA4044:
Roger, runway 07 is clear. 4044.

さあ、離陸です。
スロットルをゆっくりと押し込んで加速していきましょう。
77ノットまで加速したら操縦桿を引いて
離陸します。

能登空港に併設されている航空学校が
見えますね。学習用でしょうか・・・YS-11が
2機駐機されています。
上昇も順調です。
まずはギヤを引き上げて、97ノットまで
加速していきましょう。
すごい緑に囲まれていますね。
大森林、大自然ってう感じです。
500フィートまで上昇してきたので
右旋回しながら西に進路をとりましょう。
スロットルも上昇セッティングまで引き戻して
効率よく上昇を続けています。
離陸してきた能登空港が見えますね。

このあたりでエンジン計器をチェックしましょう。
もしも異常があれば直ぐに引き返せる距離
ですから・・・と言いつつ、問題なしです!
七尾湾が見えてきました。
入り組んだ地形が綺麗ですよね。
2,500フィートを通過中ですが、
ちょっと雲のある高度のようです。
少し揺れてきましたが、この上まで上がれば
揺れは納まるはずです。
JA4044:
Noto Radio, 4044 is now 5 miles, 3 thousand
7 hundred.

Radio:
4044, roger. Good day.

JA4044:
Roger, good day.
七尾湾って結構大きな湾なんですね。
それにしても緑の自然と青い海、
なんとも言えない美しさです。
JA4044:
Komatsu Radar, good afternoon.
4044 is airborn from Noto, now leaving
5,700 for 11,500.

Radar:
4044 roger. Radar contact. Report
leaving 8,000.

JA4044:
4044 roger. Report leaving 8,000.
能登半島の西側に出てきました。
滝崎、羽咋とかのあたりでしょうかね。
前方の雲は少し高いところなので
われわれにはあまり影響はありません。
とりあえず予定している巡航高度の
11,500フィートまで上昇していきましょう。
巡航高度まで上がってきました。
自動操縦をONにして、クルーズチェックを
行いましょう。
金沢沖です。
白山にかかっている積乱雲です。
結構大きいですね。
雲の上限も我々の高度よりもはるかに上です。
20,000フィートくらいでしょうか・・・。
小松空港の上空を通過しています。
日本海側は積乱雲が発達していないので、
どうやら山間部だけでしょう。
さっき見えていた白山の積乱雲です。
コース上にはないので、左に見ながら
進路を福井、大津に向けて若干の左旋回です。

Radar:
4044, you are leaving Komatsu area.
Squawk VFR, frequency change approved.

JA4044:
Roger, squawk VFR, frequency change. 4044.
小松空港のレーダー誘導も終わり、トランスポンダー
のコードを1400に設定しなおしです。
通常の有視界飛行は1200ですが、今日のように
10,000フィート以上の高度の場合は1400に
なるんです。
離れて見れば綺麗に見える雲ですけど、
決して近づきたくは無いですね。
琵琶湖が見えてきました・・・
・・・が、大津方面はかなり大きな積乱雲に
覆われています。
西の空も真っ暗ですね。
そろそろ対策を考えないといけない
雰囲気ですね。
GPSの地図上で見る限り、手前のデカイ奴が
大津あたりですね。その奥の奴は奈良あたりでしょうか。

いずれも上限がおそらく20,000フィート以上
あると思うので、上を越えることは無理でしょう。
勿論、下は豪雨、雷なので通過していきたくありません。
左手前方は名古屋方面です。
こっちは積乱雲が沸いていないので、
大阪方面に抜けれそうも無ければ
無理をせずに名古屋へ目的地を変更しましょう。
この選択肢があるだけでも安心ですね。
いずれにしても、この高度では雲を
クリアしていけないかもしれませんね・・・

JA4044:
Kansai TCA, 4044 is with you, 11,500.

TCA:
4044 radar contact. You are 5 miles east
of Otsu.
かなりデカイですよ・・・こいつらは。
無線では定期便の大型旅客機も迂回
の要望を出しまくっていますしね。
さっきのデカイ積乱雲の間が抜けれそうです。
ちょっとの間だけ揺れを覚悟すれば、10分も
かからず横断できそうですね。
西に空ははっきり見えていますから。
でも、とりあえず13,500フィートまで上昇
しておきましょう。少しでも揺れる可能性を
回避したいですもんね。
この先は雲もなくなっています。
もう大丈夫そうですね。
この高度まで上がってきたお陰か、揺れも
ほとんどありませんし。
こいつですよ、奈良盆地の上空に発達していた
奴の尻尾は。
大阪湾が見えてきました。
和歌山市のあたりまで南下、迂回させられて
しまいましたね。

13,500フィートまで上昇してきましたから、
そろそろ高度を下ろし始めないといけません。
小さい雲でも避けながら降下を続けましょう。
JA4044:
Kansai TCA, 4044 is descending to 2,000.
Now leaving 7,800.

TCA:
4044 roger. Maintain VMC.

現在、7,800フィートを通過中です。
関西空港のあたりでしょうか。
順調に降下中です。
若干の右旋回、進路を北東に。
スロットルを絞って減速もしておきましょう。
さっきグルっと回ってきた高野山ですね。
岸和田のあたりでしょうかね。
遠くにPLの塔も見えてきました。
見慣れた大阪の景色です。
さっきまでの積乱雲の世界が嘘みたいですね。
TCA:
4044, you are approaching Yao.
Radar service terminated. Squawk VFR and
contact Yao Tower.

JA4044:
4044, roger. 1200 and Yao Tower. Good'ay.

阪和自動車道の真上を飛行中です。
池の脇をゆっくりカーブしているのは泉北高速鉄道です。
大泉緑地です。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is Nakamozu, inbound.

Tower:
4044 roger. Yao using runway 27. Wind 280 at 8.
QNH 2998. Report left downwind.

JA4044:
Roger, report left downwind, runway 27. 4044.
900フィートまで降下を続けていきましょう。
そしてギヤダウン!
100ノットまで減速です。
近畿道を横断していきます。
八尾空港が左手に見えますね。
大和川の奥手ですよ。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is entering left downwind,
runway 27.

Tower:
4044, roger. Continue approach. You are
number two. Number one now on right base.

JA4044:
Roger, continue. Number two. Looking out for
number one. 4044.
フラップを1段階おろしましょう。
前に別の着陸機がいるようです。
我々は2番目の予定です。
藤井寺のインターですね。
それほど混雑はしていません。
生駒山手前を北に左旋回。
ベースターンに入ります。
フラップをもう一段階下ろして、スピードも90ノット
に減速です。少しずつ高度も下げていきましょう。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is now left base.

Tower:
4044, roger. Cleared to land runway 27.
wind 280 at 11.

JA4044:
Roger, cleared to land runway 27. 4044.
着陸許可が出ました。
ゴルフの練習場も参考に、滑走路を見ながら
左旋回です。スピードは特に注意していきましょう。
85ノットに減速。
安定したファイナルアプローチを心がけましょう。
ギヤが出ていることを再度チェック、
全てOKです。このまま着陸しましょう。
滑走路の奥手に視線をやって、地平線が上がって
くるペースに合わせて操縦桿を手前にゆっくりと
引いていきましょう。スムーズに着陸できるはずです。
ブレーキをふんでゆっくりと減速していきましょう。
Tower:
4044, pick up alfa 3, contact Ground.

JA4044:
roger, alfa 3 contact ground 4044.

さて、駐機場まで戻りましょう。

JA4044:
Yao Ground, 4044 at alfa 3. TAxi to south apron.

Ground:
TAxi to south apron.
駐機上のスペース内にしっかり入って停止です。
無理せずにゆっくりと進みましょう。
いや〜、お疲れさまでした。
積乱雲の予報は出ていましたが、ここまで
発達するとは思っていませんでしたね。

一旦は名古屋へのダイバートも検討しましたが、
無理せずに帰ってこれてよかったですね。
生駒から東側はまだ雲がベッタリですね。
タイミングも丁度よかったかもしれません。
まあ、これに懲りずに次回もご一緒ください。