 |
なかなか爽やかな四国でしたね。
まだ早いですが、そろそろ八尾まで
戻りましょう。
高松空港のターミナルビルの西側に
管制塔の建っているビルがあります。
ここの航空局でフライトプランを提出します。 |
 |
「国土交通省」と大きくかかれていますね。
どことなく、どの空港に行ってもCAB(航空局)
の建物は似た雰囲気です。 |
 |
ビルに入って2階、運航情報官のところへ。 |
 |
情報官のいるところにはモニターが沢山。
空港の駐機エリアが監視されています。
航空路などの地図類も多く、ここにフライト
プランを提出するわけです。 |
 |
ということで、早速ですが八尾までのフライト
プランを記入していきましょう。
機番は....JA4044っと。
出発予定時刻は....0625っと。 |
 |
無事にフライトプランの提出も終わりました。
航空局のビルからエプロンにでましょう。
ゆっくりとJA4044が停めてある駐機場まで
歩いていきます。暖かい天気ですね〜。 |
 |
ここまで来るフライトに問題はありませんでしたが、
再度の外部点検を行います。駐機中に
異常があったかもしれませんしね。 |
 |
外部点検も問題ありません。
早速ですが機内に。 |
 |
操縦席に座ったら、あせらずに準備を
していきましょう。
まずはシートベルト。
それからヘッドセットを用意して、地図などの
チャート関係を手の届くところに配置。
ニーボードを装着して、ドアクローズです。 |
 |
おやおや、隣の駐機場に別の小型機が
到着したようです。隣のスペースはさっきまでは
空いていましたからね〜。 |
 |
手際よくエンジンスタートです。
準備ができたらタキシングのリクエストをしましょう。
JA4044:
Takamatsu Tower, 4044 spot Yankee.
Tower:
4044 Takamatsu Tower, go ahead.
JA4044:
4044 is requesting taxi for departure.
Tower:
Takamatsu using runway 26. Wind 300 at 10.
QNH 2997. Taxi to runway 26.
|
 |
RWY26までタキシングの開始です。
まずは黄色い点線の上を通って
小型機エリアから出て行きましょう。
滑走路の反対側にある公園にかかれている
「さぬき」の文字が目立っていますね。 |
 |
たきしーらいん上を滑走路までタキシング。
障害物が無いとは言え、決して気を
緩めてはいけませんね。 |
 |
東京行きのJALのエアバス機も最終準備中。 |
 |
まもなく滑走路の端ですね。 |
 |
離陸前のチェック、プリ・テイクオフ・チェックを
こなしましょう。少しでも異常があれば無理せず、
駐機場まで戻る考えも大切です。
・・・ではあるものの、全てノーマル、正常です。
JA4044:
Takamatsu Tower, 4044 is ready for departure. |
 |
Tower:
4044, roger. Wind 310 at 8. Runway 26.
Clear for takeoff.
JA4044:
Roger, clear for takeoff, runway 26. 4044.
さあ、離陸です。 |
 |
77ノットで操縦桿を引いて離陸です。
そのまま97ノットまで加速しながら上昇
しましょう。 |
 |
空港の反対側の公園が、その先には
四国山脈が見えています。 |
 |
空港の標高は約600フィートです。
対地高度が500フィート、計器上では
1,100フィートになったら右旋回です。
パワーも巡航上昇にセッティング。 |
 |
巡航予定は7,500フィート、これまで
104ノットで上昇を続けましょう。 |
 |
進路は北東に。
さっき離陸してきた滑走路がよく見えています。
このあたりでエンジン系のチェックをしておきましょう。
異常があれば直ぐに戻れますからね。 |
 |
小さなというか大きなというか・・・
沢山の池が特徴的ですね。
遠くには瀬戸内海の対岸側の岡山が
見えています。 |
 |
とりあえずはこのまま北東に。
前方には小豆島が。 |
 |
高松市内の建物がよく分かりますね。
その先は瀬戸内海に浮かぶ島々・・・
名前は地図を見ないと分かりませんけど。 |
 |
観光でも有名な屋島、ちょうど山の様に
なっている緑のところですよ。 |
 |
右手を見ると徳島の方まで見えています。
我々は明石海峡を目指して一直線です。 |
 |
管制官のレーダーで機体識別されるための
計器がトランスポンダーです。
このフライトではJA4044には「1364」が
与えられた識別番号です。これで
管制官のレーダーに位置や高度などが
表示されるわけです。
通称、トラポン。与えられる識別番号を
「スコーク」と呼びます。 |
 |
さ、巡航高度の7,500フィートまで
上昇してきました。パワーを巡航に設定、
自動操縦もONに。
快適な巡航フライトを満喫してください。 |
 |
小豆島です。
瀬戸内海に浮かぶ島では一番大きい
島のはずです。勿論、淡路島を除いてですが。 |
 |
前方に淡路島が見えてきました。
速いですね〜。 |
 |
そしてアッと言うまに明石海峡も。
前方に見える「山」が六甲山です。 |
 |
ほらほら、明石大橋でしょ。
そろそろ降下を開始しないと、伊丹空港の
西行きの出発機の高度に重なってきます。
神戸の管制圏を避けるコースで、高度も
5,500フィートまで降下しましょう。 |
 |
明石海峡の北側を通過します。
前方左手には六甲山が、海に突き出ている
手前の島がポートアイランド神戸空港です。
その先の小さな島は六甲アイランドになります。 |
 |
神戸の総合運動場が見えますね。
スカイマーク・スタジアムがはっきりとわかります。 |
 |
神戸空港もしっかり確認できます。
着陸していく旅客機がいますが、見えてます?
空港よりも先の南港沿いの海岸線、
さらにはさの先の高野山まではっきり。
今日は視程のすごく良い状態ですね〜。 |
 |
神戸の三宮上空を通過中。 |
 |
あっと言う間に芦屋まで来てしまいました。 |
 |
このあたりで進路を南東に。
高度も少しずつ下げていきましょう。
特に注意しなくてはいけないのは
関西空港の着陸コースに無断で進入
しないように、空域を確認しながら
飛ぶことですね。 |
 |
安治川の河口です。
鉄橋の左手にユニバーサル・スタジオ・ジャパンが
見えています。わかります?
ほらほら、駐車場が満杯です。今日は
込んでいるんでしょうね〜。 |
 |
南港です。WTCとATCが見えますね。
さっき言った関空の着陸コースを避けるため、
WTCの東側を通過していきましょう。 |
 |
大阪市内の高層ビルも良く見えますね。
今日は本当に視界がよく、綺麗な景色に
恵まれました・・・こういう日ころフライトは
爽快を極めますね〜。 |
 |
このまま高度を1,000フィートまで降下
していきます。八尾への目印となる大和川が
見えてきました。 |
 |
この大和川のカーブをするところが浅香です。
八尾の管制圏の西端です。
JA4044:
Yao Tower, good afternoon.
4044 is ASAKA, inbound for landing.
Tower:
4044, Yao Tower. Yao using runway 27.
Wind 300 at 5. QNH 2989. Report
left downwind.
JA4044:
Roger, report left dowinwind, runway 27. 4044. |
 |
八尾空港の場周経路にはいりました。
使っている滑走路はRWY27です。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is now left downwind,
runway 27.
Tower:
4044 roger. Have you in sight.
Clear to land, runway 27. Wind 300 at 6.
JA4044:
Roger, cleared to land, runway 27. 4044. |
 |
さあ、着陸です。
まずはギヤを下ろし、フラップを1ノッチだけダウン。
減速をしていきましょう。
この川が分かれるところがベースターン、
ゆっくりと左旋回です。 |
 |
着陸する滑走路と直角に、進路は北に
なりました。
フラップをもう1ノッチ下げましょう。
ゴルフの練習場がファイナルターンの目印です。 |
 |
レフトサイド、クリア!
左旋回をしながら降下、減速を続けましょう。
85ノットになるように調整しながらアプローチです。 |
 |
このままで大丈夫。
ギヤ(タイヤ)が出ていることを再度チェック、
問題なければ着陸です。
Tower:
Wind 300 at 6. |
 |
パワーを一番手前まで引いてアイドル状態に。
地平線があがってくるのと同時に操縦桿を
ゆっくり手前に引けば着陸です。
あわてずにブレーキング、ぐんぐんと減速しますよ。 |
 |
Tower:
4044, turn right at Alfa-3, contact Ground.
JA4044:
Right at Alfa-3, then ground. 4044.
ここで滑走路から出て行きましょう。 |
 |
JA4044:
Yao Ground, 4044 is Alfa-3.
Request taxi to south apron.
Ground:
4044 Yao Ground. Taxi to south apron. |
 |
駐機スペースまでタキシング開始です。
フラップを上げてトランスポンダーをOFFに。
他の自家用機は何処へも行っていないようですね。 |
 |
我々は定位置に。
この数字の6番の上に乗るように左へ。 |
 |
高松からのフライト、あっと言う間でしたね。
視程も良く、景色が綺麗に見えたのも
速く感じた理由かもしれません。
とりあえずは、おつかれさまでした。 |