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フライト日: 2006年10月15日 巡航高度: 8,000フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜SKE〜HYOGO〜OKC〜IWC〜RJFR
着陸空港: 新北九州空港 着陸方式 IFR(VOR−A)
この春に開港したばかりの新北九州空港へ
行ってみましょう。開港から既に半年が過ぎていますが、
ようやく飛んでいく機会となりました。

今日のフライトプランは計器飛行、IFRです。
すでにプランは提出していますので、機体の外部点検
をしてから出発しましょう。
外部点検、特に異常はなさそうです。
機体の底って以外と見ないんですよね。
しっかりかがんで、下を覗き込みましょう。
傷やオイル漏れがあってはいけませんから。
滑らないように気をつけて搭乗ください。

シートベルトをしたら直ぐにエンジンスタート
しますからね。
JA4044:
Yao Ground, good morning. JA4044.

Ground:
JA4044, Yao Ground. Go ahead.

JA4044:
4044 request taxi and IFR clearance to
Kita-kyushu, propose 8,000.

Ground:
4044, roger. Stand by clearance. Taxi to
runway 27. Yao QNH 3012.
地上管制にしたがってRWY27までタキシングです。

計器飛行の承認であるクリアランスは後に
もらえるはずです。
言うまでもない好天ですね。
正面の生駒山や雲の量からも一目瞭然です。
風も緩やかですから、フライト自体は快適のはずです。
さあ、離陸までのチェックをしましょう。チェックリストに
沿って忘れている項目のないようにね。

Ground:
4044, cleared to Kita-kyuchu airport.
Shinoda-3 departure, flight planned route.
Maintain 8,000. Departure frequency will be
120.25. Squawk 5444.

JA4044:
Roger, 4044 is cleared Kita-kyuchu.
Shinoda-3 departure, flight planned route.
Maintain 8,000. Departure 120.45, 5444.

Ground:
4044, read back is correct. Contact tower
when ready.
JA4044:
Yao Tower, 4044 is ready for departure.

Tower:
4044 roger. Wind 290 at 6. Runway 27.
Cleared for takeoff.

JA4044:
Roger, cleared for takeoff.

離陸の許可も出ましたよ。
シートベルトはOKですか?加速して離陸しましょう。
エンジンも快調です。
97ノットで上昇していきましょう。
その前にギヤを引き上げて収納します。
まもなく左旋回。八尾の計器出発経路の
シノダ3デパーチャーに沿って飛びましょう。

Tower:
4044, contact departure.

JA4044:
Roger, contact departure. Good'ay.
JA4044:
Kansai departure, good morning.
4044 is with you, leaving 1 thousand 8 hundred
for 8 thousand.

Departure:
4044 good morning. Radar contact.
Climb and maintain 8 thousand.

JA4044:
Roger, climb and maintain 8 thousand.

現在1,800フィートを通過中です。
このまま巡航高度の8,000フィートまで上昇を
続けましょう。
左には近畿道が見えますね。
上がってきて始めてわかるのが気流です。
雲と同じ高度にいるので、少し揺れていますが、
雲の上まで上がれば揺れは落ち着くはずです。
もう少し辛抱してくださいね。
右側、西方面ですが、ん・・・・淡路島までは
見えませんかね。
信田VORを通過しました。
ここで右旋回、伊丹空港上にある大阪VORまで
飛ぶことになります。
雲の上まで出てきたので揺れも安定しましたね。
正面が少しガスってますかね。
大和川の河口にある煙突や南港がよく見えます。
大阪湾沿いのコンビナートでしょうかね。
遠くには神戸や六甲山が見えてきました。
まもなく6,000フィートです。
このまま航空路とおり大阪VORに向かってもいい
ですが、西行きの航路へショートカット(近道)の
お願いを管制官にしてみましょう。

JA4044:
Departure, this is JA4044.
If able, request radar vector to intercept
Victor-28.

Departure:
4044, roger. Fly heading 320 for vector to
Victor-28.

JA4044:
Roger, left turn heading 320. Thank you.
ラッキーですね。
大阪空港へのコースを通らずに西行きの航路まで
レーダーで誘導してくれるみたいです。
有視界飛行の時とちがって計器飛行で八尾から
出発すると淀川河口を通過する時の高度は
かなり高くなりますね。

関空への進入機を我々の下を通過させるためですね。
巡航高度の8,000フィートです。
自動操縦のスイッチをいれましょう。
六甲アイランド沖ですね。
さてさて、そろそろ西行きの幹線ルートに近いはずです。
IFR用の地図をみながらチェックしておきましょう。

Departure:
4044, turn left heading 290. Intercept
Victor-28, rest of route unchanged.

JA4044:
Roger, left 290 rest of route unchanged. 4044.
ナビゲーションの計器が航路上である表示に
なりました。航空路にのって西に飛びましょう。
まもなく岡山県ですかね。
それにしても快晴です。
ん・・・かすかに岡山空港が見えますが、
わかりますか?山の中腹ですけどね。
瀬戸内海の島々です。
沢山あって、ぼ〜っと見ていても飽きません。

Departure:
4044, contact Fukuoka Control, 132.5.

JA4044:
Roger, contact Fukuoka Control, 132.5.
これは結構大きなしまですね〜。
広島空港が見えてきました。
山の中腹にありますが・・・。

空港を見つけるのって、慣れないと難しいですかね。
まあ、岡山県も通過して広島県まで来たわけです。
右下の計器で速度がわかります。
「151」が対地速度ですね。
追い風や向かい風などの影響がありますから、
毎回異なる速度になります。

勿論、速ければ速いほどありがたいですね。
岩国の米軍基地上空です。

なにやら戦闘機が下を通過していきましたよ。
北九州も近づいてきました。
早めに空港への計器進入のプロシジャーの
予習をしておきましょう。
ちょっと下の層がガスってますね。
せっかくだから、申し少しクッキリと見えてたら
綺麗だと思いますけど・・・。
防府の自衛隊の基地が見えてきました。
そろそろ降下の指示がくるはずです。
Control:
4044, descend and maintain 4,000.
Cleared for approach to Kita-kyushu.
Contact Kita-kyushu Radio.

JA4044:
Roger, descend and maintain 4,000.
Cleared for approach. Contact Kita-kyushu
Radio. 4044.

いよいよ降下開始です。
1分500フィートの降下レートで降りていきましょう。
山口宇部空港上空を通過です。
新北九州空港の管制圏は宇部空港の管制圏
とほぼ隣り合わせなので、北九と宇部の離発着機は
お互い調整が必要になっています。
降下も順調です。
どんどん降りていきましょう。
JA4044:
Kita-kyushu Radio, 4044 is with you.

Radior:
4044 roger. Wind 070 at 14.
Using runway 36. Report airport insight.

JA4044:
Roger, runway 36. Report field insight. 4044.
下を行き来する船がはっきり見える高度まで
降りてきました。前方には空港が見えてくるはずです。
あ、あれですね。出島のような空港です。

JA4044:
Kitakyushu Radio, 4044 has the field insight.

Radio:
4044, roger. Enter right downwind.
Report right base for runway 36. We have one
departure before you.

JA4044:
Roger, enter right downwind.
Report right base.
800フィートまで降下を続けてダウンウインドに
左旋回ではいりましょう。

ギヤも下ろして100ノットまで減速です。
右旋回でベースレグに。
フラップを下ろして90ノットに減速しながら
降下を続けていきます。
JA4044:
Kitakyushu Radio, 4044 is now right base.

Radio:
4044, roger. Wind 070 at 12.
Runway 36 is clear.

JA4044:
Roger, runway 36 is clear. 4044.
滑走路を見ながら右旋回、ファイナルアプローチ
に入りましょう。

右斜め前からの風がそこそこ吹いています。
少しだけ機首を右に振って風の偏流に調整
しながら降りていきましょう。気をつけないと右からの
風に流されてオーバーシュートしてしまいますよ〜。
ファイナルアプローチ、バッチリです。
滑走路は島の端ではなく、中央のあたりから
あるんですね・・・。

将来的に手前まで滑走路を延長する余裕を
考えての設計なんでしょうかね。
なんとまあ立派な陸橋なんでしょう。
ショートファイナルです。
ギヤが出ていることを再度チェック。

このままランディングです。
Radio:
4044, pick up next taxiway and taxi to
your spot.

JA4044:
Roger, turn back to pick up taxiway and taxi
to spot. 4044.

滑走路上でユーターンをして誘導路にでましょう。
開港半年とはいっても未だ新品同様。
誘導路や滑走路にはタイヤの跡がほとんど
ありません。
ターミナルビルも綺麗ですね。
北九州空港を本拠地にしているスターフライヤー
のエアバス機もゲートに留まっていますね。
小型機用の駐機場はエプロンの南側のようです。
このままエプロンを通りすぎていきましょう。
ここですね。
別の小型機も留まっています。
いや〜、八尾から北九州までお疲れさまでした。

大阪同様、ここの天気も晴天ですね。
お腹もすいたことですし、ターミナル見学も
兼ねて昼食にしましょう。

この空港には展望デッキに足湯があるって聞いて
ますから、これも昼食後に楽しみましょう。