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フライト日: 2007年 2月 4日 巡航高度: 7,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜SKE〜RJBD
着陸空港: 南紀白浜空港 着陸方式 VFR(レフト・ダウンウインド)
きょうは強めの北風が吹いていますが、
とりあえず南紀白浜まで飛ぶことにしましょう。
翼の下に小さな口があって、ここに黄色い棒を
差し込むと燃料タンクから少量の燃料を抽出
できるんです。

浮遊物や雨・水の混入、また使用してはいけない
タイプの燃料などをチェックする重要なステップです。
外部点検も終わりましたから、
荷物を機体後部の荷物入れに収納しましょう。
あせらずに機内に入ってください。
座ったらシートベルトを着用してくださいね。
エンジンスタートも無事にできました。
電気系統のスイッチを入れ、無線の周波数も
セットしましょう。
JA4044:
Yao Ground, good morning. JA4044.

Ground:
JA4044, Yao Ground. Go ahead.

JA4044:
4044 is south apron. Request taxi for VFR
to Nanki.

Ground:
4044 roger. Yao using runway 31. Wind 330
at 17. QNH 3011. Taxi via Tango 3.
北風が17ノットも吹いているので、今日の使用
滑走路は普段のRWY27ではなく、横風用の
RWY31のようですね。

RWY31には平行誘導路がないので、一旦は
A滑走路(RWY27)上をタキシングしていきます。
ということで、普段なら離陸滑走用に使用する
滑走路が誘導路に様変わり。

この黄色い線をこえてゆっくりタキシングです。
いつもならタキシングは誘導路を使っている
ので、八尾空港の固定翼ハンガーがもっと
近くに見えるんですが、今日は遠く感じますよね。
このまま滑走路上をタキシング。
北(左)からの風が強いので、操縦桿を
少し左に倒してタキシングするのが基本です。
もう少しでRWY31と交差するポイントです。
手前でしっかりと停止して、離陸前のチェックを
こなしましょう。
機首を風上に向けて停止です。
エンジンのチェックリストに沿って
確実にチェックをしていきましょう。

JA4044:
Yao Tower, good morning. 4044 is
ready for departure.
Tower:
4044, Yao Tower.
Wind 330 at 15 gust 23. Line up and wait,
runway 31.

JA4044:
Roger, line up and wait, runway 31. 4044.

RWY31への進入の許可がでました。
滑走路上を一旦南にタキシングして、
端までいったらユーターンです。
Tower:
JA4044, wind 330 at 16 gust 23. Cleared for
takeoff, runway 31.

JA4044:
4044, roger. Cleared for takeoff, runway 31.

さ、離陸しましょう。
風は強く暴れているはずなので、
シートベルトはしっかりと。

いきますよ〜!
普段は77ノットで離陸ですが、今日は少しばかり
ガスト(突風)が吹いています。最低風速とガスト風速
に7ノット程度の差があるので、半分の4ノットくらいを
77ノットに足しておきましょう。80ノットを超えるまで
操縦桿は引かずにキープです。

離陸後は即座にギヤを上げて104ノットまで加速
して上昇していきましょう。
おうおう、ガタガタを結構揺れますね〜。
北西の進路で離陸してきましたから、
信太山の航法援助施設まで左旋回
して向かいましょう。
いつもなら機体の右手に見える八尾南の
駅が今日は左に。

少しだけの景色の違いも意外と新鮮ですね。
大和川を横断し、阪神道路もクロス
していきます。このまま南西に向かいながら
上昇を続けましょう。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is NAKAMOZU, climbing to
2,900. Leaving control zone.

Tower:
4044 roger, frequency change approved.
Good'ay.

JA4044:
Roger, frequency change. Good'ay. 4044.
関空の進入管制官から巡航高度への
上昇の前に一旦4,000フィートで水平飛行に
入る指示がありました。

伊丹空港への着陸進入機が直ぐ上を通過
する模様です。
まだ揺れはありますが、下の高度ほど激しくは
ありませんね。とは言え、あまり心地よい揺れでは
ないので、できるだけ早めに上昇をさせてもらいましょう。

JA4044:
Kansai Radar, 4044 is requesting further
climb to 7 point 5 due to light chop at
4 thousand.

Radar:
4044, roger. Stand by higher due to Osaka
inbound traffic at your 1 o'clock at 6 thousand.
Is Dash 8.
正面の山を越えれば和歌山県ですよ。

Radar:
4044, IFR traffic no factor. Climb to
7 thousand 5 hundred approved.

JA4044:
4044 is climbing to 7,500. Thank you.

伊丹行きは通過していった模様です。
巡航高度まで上昇です。
ところどころに雲がでていますね。
巡航高度の7,500フィートまで上昇して
きました。さすがにこの高度は揺れがおさまって
静かなもんです。
それにしても今朝はまぶしいですね。
バイザーを下ろしてもまぶしいくらいです。
そろそろ和歌山の海が見えてきました。
あっと言う間でしたが、降下を開始しないと
空港に着くまでに高度処理ができません。
ゆっくりと降り始めますが、下の高度は
また風が暴れていると思うのでシートベルトを
しっかりと絞めてくださいね。
揺れても危険ではないので、心配されないように。

おっと、結構揺れてきました。自動操縦はOFFに
してマニュアルで飛ばしていきます。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is now 7 miles north of
Nanki, inboud for landing.

Radio:
Roger, Nanki using runway 33. Wind 360 at 17.
Report left base.

JA4044:
Nanki Radio, 4044です。日本語で申し上げます。
かなり気流が悪く揺れていますので、一旦空港上空
を通過して海側で高度処理をしながらダウンウインドに
入ります。

Radio:
はい、了解しました。
空港上空を通過して旋回しながら降下を
続けましょう。

思ったよりも揺れが激しいですね。
1,500フィートまで降りてきました。
まだまだ降下を続けますが、とりあえずは
ギヤを出していきましょう。
あの海岸線が目安ですね。
ちょうど直角になるように海岸線に向かって
滑走路を左にみながら旋回していくと
ファイナルアプローチにぴったりです。
北からの風が強いですから、クラブと取って
機首を着たよりに向けながら滑走路に進入です。
左旋回がファイナルアプローチのコースよりも
手前に流されないように気をつけて旋回しましょう。

JA4044:
Nanki Radio, 4044 is left base, ruwnay 33.

Radio:
4044 roger. Runway is clear. Wind 360 at 17
gust 24.
きちんとファイナルにのりましょう。
右側からの風に流されないように・・・。
スピードはガストを意識して普段よりも
数ノット多めにきましょう。

決して無理して強引に下ろす必要はありません。
ちょっとでもオカシイと思ったらゴーアラウンドです。
若干ですが、操縦桿を風上側に傾けて
右からの風に対応していきましょう。

着陸したらあせらずに自然に減速させていき
ましょう。すこしたってからブレーキを踏んでも
間に合います。

こういう風の強い日は着陸後の滑走中も
風ひあおられないよう、ある程度減速するまで
気を緩めないように。
いや〜、上はかなり揺れていましたね。
アドベンチャーワールドの観覧車も
揺れてるんじゃないんでしょうかね、今日は。

Radio:
4044, taxi to spot Delta.

JA4044:
Roger, taxi to spot Delta.
おつかれさまでした。

たかが25分程度の短いフライトでしたが、
さすがにあれだけ揺れるともっと速く着いて
欲しいと思いましたね。

まあ、こんな天気の日もありますよね、冬は。