 |
きょうは強めの北風が吹いていますが、
とりあえず南紀白浜まで飛ぶことにしましょう。 |
 |
翼の下に小さな口があって、ここに黄色い棒を
差し込むと燃料タンクから少量の燃料を抽出
できるんです。
浮遊物や雨・水の混入、また使用してはいけない
タイプの燃料などをチェックする重要なステップです。 |
 |
外部点検も終わりましたから、
荷物を機体後部の荷物入れに収納しましょう。
|
 |
あせらずに機内に入ってください。
座ったらシートベルトを着用してくださいね。 |
 |
エンジンスタートも無事にできました。
電気系統のスイッチを入れ、無線の周波数も
セットしましょう。 |
 |
JA4044:
Yao Ground, good morning. JA4044.
Ground:
JA4044, Yao Ground. Go ahead.
JA4044:
4044 is south apron. Request taxi for VFR
to Nanki.
Ground:
4044 roger. Yao using runway 31. Wind 330
at 17. QNH 3011. Taxi via Tango 3. |
 |
北風が17ノットも吹いているので、今日の使用
滑走路は普段のRWY27ではなく、横風用の
RWY31のようですね。
RWY31には平行誘導路がないので、一旦は
A滑走路(RWY27)上をタキシングしていきます。
|
 |
ということで、普段なら離陸滑走用に使用する
滑走路が誘導路に様変わり。
この黄色い線をこえてゆっくりタキシングです。 |
 |
いつもならタキシングは誘導路を使っている
ので、八尾空港の固定翼ハンガーがもっと
近くに見えるんですが、今日は遠く感じますよね。 |
 |
このまま滑走路上をタキシング。
北(左)からの風が強いので、操縦桿を
少し左に倒してタキシングするのが基本です。 |
 |
もう少しでRWY31と交差するポイントです。
手前でしっかりと停止して、離陸前のチェックを
こなしましょう。 |
 |
機首を風上に向けて停止です。
エンジンのチェックリストに沿って
確実にチェックをしていきましょう。
JA4044:
Yao Tower, good morning. 4044 is
ready for departure. |
 |
Tower:
4044, Yao Tower.
Wind 330 at 15 gust 23. Line up and wait,
runway 31.
JA4044:
Roger, line up and wait, runway 31. 4044.
RWY31への進入の許可がでました。
滑走路上を一旦南にタキシングして、
端までいったらユーターンです。 |
 |
Tower:
JA4044, wind 330 at 16 gust 23. Cleared for
takeoff, runway 31.
JA4044:
4044, roger. Cleared for takeoff, runway 31.
さ、離陸しましょう。
風は強く暴れているはずなので、
シートベルトはしっかりと。
いきますよ〜! |
 |
普段は77ノットで離陸ですが、今日は少しばかり
ガスト(突風)が吹いています。最低風速とガスト風速
に7ノット程度の差があるので、半分の4ノットくらいを
77ノットに足しておきましょう。80ノットを超えるまで
操縦桿は引かずにキープです。
離陸後は即座にギヤを上げて104ノットまで加速
して上昇していきましょう。 |
 |
おうおう、ガタガタを結構揺れますね〜。 |
 |
北西の進路で離陸してきましたから、
信太山の航法援助施設まで左旋回
して向かいましょう。 |
 |
いつもなら機体の右手に見える八尾南の
駅が今日は左に。
少しだけの景色の違いも意外と新鮮ですね。 |
 |
大和川を横断し、阪神道路もクロス
していきます。このまま南西に向かいながら
上昇を続けましょう。 |
 |
JA4044:
Yao Tower, 4044 is NAKAMOZU, climbing to
2,900. Leaving control zone.
Tower:
4044 roger, frequency change approved.
Good'ay.
JA4044:
Roger, frequency change. Good'ay. 4044. |
 |
関空の進入管制官から巡航高度への
上昇の前に一旦4,000フィートで水平飛行に
入る指示がありました。
伊丹空港への着陸進入機が直ぐ上を通過
する模様です。 |
 |
まだ揺れはありますが、下の高度ほど激しくは
ありませんね。とは言え、あまり心地よい揺れでは
ないので、できるだけ早めに上昇をさせてもらいましょう。
JA4044:
Kansai Radar, 4044 is requesting further
climb to 7 point 5 due to light chop at
4 thousand.
Radar:
4044, roger. Stand by higher due to Osaka
inbound traffic at your 1 o'clock at 6 thousand.
Is Dash 8. |
 |
正面の山を越えれば和歌山県ですよ。
Radar:
4044, IFR traffic no factor. Climb to
7 thousand 5 hundred approved.
JA4044:
4044 is climbing to 7,500. Thank you.
伊丹行きは通過していった模様です。
巡航高度まで上昇です。 |
 |
ところどころに雲がでていますね。
|
 |
巡航高度の7,500フィートまで上昇して
きました。さすがにこの高度は揺れがおさまって
静かなもんです。 |
 |
それにしても今朝はまぶしいですね。
バイザーを下ろしてもまぶしいくらいです。 |
 |
そろそろ和歌山の海が見えてきました。
あっと言う間でしたが、降下を開始しないと
空港に着くまでに高度処理ができません。 |
 |
ゆっくりと降り始めますが、下の高度は
また風が暴れていると思うのでシートベルトを
しっかりと絞めてくださいね。
揺れても危険ではないので、心配されないように。
おっと、結構揺れてきました。自動操縦はOFFに
してマニュアルで飛ばしていきます。
|
 |
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is now 7 miles north of
Nanki, inboud for landing.
Radio:
Roger, Nanki using runway 33. Wind 360 at 17.
Report left base.
JA4044:
Nanki Radio, 4044です。日本語で申し上げます。
かなり気流が悪く揺れていますので、一旦空港上空
を通過して海側で高度処理をしながらダウンウインドに
入ります。
Radio:
はい、了解しました。 |
 |
空港上空を通過して旋回しながら降下を
続けましょう。
思ったよりも揺れが激しいですね。 |
 |
1,500フィートまで降りてきました。
まだまだ降下を続けますが、とりあえずは
ギヤを出していきましょう。 |
 |
あの海岸線が目安ですね。
ちょうど直角になるように海岸線に向かって
滑走路を左にみながら旋回していくと
ファイナルアプローチにぴったりです。 |
 |
北からの風が強いですから、クラブと取って
機首を着たよりに向けながら滑走路に進入です。
左旋回がファイナルアプローチのコースよりも
手前に流されないように気をつけて旋回しましょう。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is left base, ruwnay 33.
Radio:
4044 roger. Runway is clear. Wind 360 at 17
gust 24. |
 |
きちんとファイナルにのりましょう。
右側からの風に流されないように・・・。 |
 |
スピードはガストを意識して普段よりも
数ノット多めにきましょう。
決して無理して強引に下ろす必要はありません。
ちょっとでもオカシイと思ったらゴーアラウンドです。 |
 |
若干ですが、操縦桿を風上側に傾けて
右からの風に対応していきましょう。
着陸したらあせらずに自然に減速させていき
ましょう。すこしたってからブレーキを踏んでも
間に合います。
こういう風の強い日は着陸後の滑走中も
風ひあおられないよう、ある程度減速するまで
気を緩めないように。 |
 |
いや〜、上はかなり揺れていましたね。
アドベンチャーワールドの観覧車も
揺れてるんじゃないんでしょうかね、今日は。
|
 |
Radio:
4044, taxi to spot Delta.
JA4044:
Roger, taxi to spot Delta. |
 |
おつかれさまでした。
たかが25分程度の短いフライトでしたが、
さすがにあれだけ揺れるともっと速く着いて
欲しいと思いましたね。
まあ、こんな天気の日もありますよね、冬は。 |