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フライト日: 2007年 2月 4日 巡航高度: 7,500フィート
出発空港: 南紀白浜空港 ルート: RJBD〜SKE〜RJOY
着陸空港: 八尾空港 着陸方式 VFR(ライト・ベース)
さて、お昼と温泉を満喫しましたが、
今から八尾まで帰りましょう。

まずはターミナルビルの出発ロビーのエスカレーター
を使って2階まで上がり、和歌山県の
管理事務所を通過してエプロンまで出ましょう。
管理事務所の方達に挨拶をしたら
一旦はエプロンに。そこから管制塔のビルの
脇にある階段で2階の航空局の事務所まで
フライトプランの提出に行きましょう。
ここですね。
気象のブリーフィングが必要な場合は
3階が気象庁です。

今日のところは午前中のウェザーブリーフィング
から大きな変更がないので、フライトプランの
提出にいきましょう。
週末ということで、少しガランとしていますが、
大丈夫です。ちゃんとプランは受理してくれますよ。
ということで、プラン用紙に上から順番に
記入していきましょう。慣れてしまえば記入に
30秒もかかりません。とは言っても、正確に
間違いのないように記入して提出しましょう。

特に出発予定時刻は日本時間ではなく
グリニッジの時間なので注意しましょう。
さて、プランの提出も終わったので、ゆっくりと
飛行機まで歩いていきましょう。

来た時にはいなかった別の小型機が隣に
とまっていますね。どこから飛んできたんでしょうかね。
車輪止めを外しましょう。
外部点検です。

燃料の残量の確認は必ずしましょう。
到着後に燃料が残っていても、タンクからの漏れや
異物混入、駐機中に何が起こったかはわかりません。
毎フライト前のチェックです。
反時計回りにチェック、特に機体の損傷もなく、
問題なさそうです。荷物室のドアもしっかりと
閉めてから乗り込みましょう。
乗り込んだらシートベルトを着用してください。
ドアもクローズしましょう。
チェックリストにそって各項目をチェックして
いきますが、まず最初はサーキット・ブレーカーに
異常がないかをチェックです。

サーキット・ブレーカーは副操縦士席の前に
2列で存在しています。飛び出しているブレーカーが
あれば要注意です。
おやおや、隣の飛行機は既にエンジンを
スタートしました。彼らの方が先に出発ですね。
こっちはゆっくりと準備を進めましょう。
空のカーナビ、「GPS」にここから八尾空港まで
の予定しているルートをインプットしていきましょう。
エンジンスタートをしましょう。
チェックリストに沿ってスタート前の項目は
全てOKでした。

飛行機の近くに人がいないことを確認して、
「クリア!」
JA4044:
Nanki Radio, good afternoon. 4044.

Radio:
JA4044, Nanki Radio. Go ahead.

JA4044:
4044, now Delta. Request taxi.

Radio:
4044, taxi and hold short of runway 33.
We have one departure.
さっきの離陸機が離陸してから我々の番です。
まずは滑走路の手前、この黄色い線の手前で
停止して指示待ちです。

このタイミングを利用して離陸前のチェックも
しておきましょう。
スロットルを絞ったり、エンジン回転数を
変えたりしてエンジンの正常をチェックです。

この飛行機はプロペラの角度も変えられるので、
プロペラの角度がちゃんと変わってくれるかも
チェックします。
Radio:
JA4044, taxi down runway 33 and line up
and wait. Advise when ready.

JA4044:
Roger, taxi down runway 33, and advise when
ready for departure. 4044.
離陸開始側まで滑走路上をタキシングして
いきましょう。
滑走路の端にある吹流し、「ウインド・ソック」です。
風速は・・・ん〜10ノットくらいでしょうかね。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is ready for departure.

Radio:
4044, roger. Wind 360 at 11. Runway is clear.

さ、離陸しましょう。
シートベルトはOKですか?
77ノットでローテーションです。
操縦桿をしっかりと手前に引いて離陸しましょう。
ギヤも引き上げて、上昇速度も104ノットまで
いっきに上げていきましょう。

ギヤ、アップ!
離陸直後も特に異常なしです。
少しでも異常を感じたら、躊躇せずに
離陸してきた空港へ引き返すことが重要です。

白ら浜の反対側のあたりです。
田辺湾が綺麗に見えますね。
とにかくグングン上昇していきましょう。
帰りの巡航高度は7,500フィートです。
ちょっと低いかもしれませんが、八尾まで
直ぐですからね・・・。
まったく雲のない青空ですね〜。
JA4044:
Nanki Radio, 4044 is now 5 miles northwest,
3,800 climbing and leaving.

Radio:
4044, roger. Good'ay.
この高度までくれば和歌山の山の上を
余裕で横断していけますね。

右旋回で大阪に直行しましょう。
左側には御坊の岬がかすかに見えています。
その先には四国があるはずですが、はっきりは
見えていませんね。
順調に巡航高度の7,500フィートまで
上昇してきました。

自動操縦を入れて一息つきましょう。
和歌山、その先は三重の山脈です。
日本って、山が多いですね。綺麗です。
外気温度ですが・・・4℃ですね。
機内は暖かいですが、外に出ることが
できたら超寒いはずですよ。
計器版の中央に異常時に点灯する
「アヌンシエーター・パネル」があります。
テスト用のボタンを押して点灯のチェックを
しておきましょう。

巡航中に頻繁に計器の異常をチェックする
ことは言うまでもなく重要です。
正面に葛城山が見えてきました。
あの山を越えると大阪の平野です。

伊丹空港への進入機もいますから、
降下のタイミングはしっかりと計画しておきましょう。
葛城山の南側、紀ノ川が流れています。
さ、そろそろ降下を開始しましょう。
降下率は1分間に500フィート程度にしておいた
方が耳には優しいはずです。急な降下は
不必要であれば避けましょう。
大阪が見えていきました。
そして葛城山を越えていきます。
右下に見える白い塔はPLの塔です。
視界が良い日は結構遠くからも見えますよ。

JA4044:
Yao Tower, good afternoon. JA4044 is
over PL, 3 thousand. Inbound.

Tower:
JA4044, Yao Tower, roger. Yao using
runway 09. Wind 070 at 8. QNH?3012.
Report right base.

JA4044:
Roger, report right base runway 09. 4044.
出発の時は北風が強くてRWY31が使われて
いましたが、今は東よりの風に変わっているようです。

滑走路もRWY09に変わっています。
高度も900フィートまで降下を続けましょう。
この高度からだと生駒の山が低く見えちゃいますよね。
近畿道が見えてきました。
高速を超えてから北に向かえばRWY09の
着陸側になります。
現在、2,400フィートを通過中。
900フィートまで、まだまだですぞ〜。
大和側、その向こうに八尾空港が見えてきました。
他に飛行機はいない模様です。

他の飛行機の無線が聞こえないからと言って
安心は禁物です。無線故障の飛行機や、
まったく無線を意識していない飛行機がいるかも
しれませんからね〜。見張りは大切です。
高速沿いに青い煙突の建物が見えますね。
あれを目安に降下をしていきましょう。
左前方には大阪城あたりのビル群も見えますよ。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is entering right base,
runway 09.

Tower:
4044, have you insight.
Cleared to land, runway 09. Wind 070 at 6.

JA4044:
Roger, cleared to land, runway 09. 4044.
さあ、ギヤを下ろしましょう。
スロットルの左、白いレバーを下に下ろすと
タイヤが出てきます。

直ぐ下の緑のランプが3個とも点灯すれば
異常なし、タイヤが全て出ている表示です。
さっきの青い煙突の建物ですよ。

スピードは90ノットに減速、フラップも
使って速度と高度の調整をしていきましょう。
あせらずに、決して大きな調整は禁物です。
右旋回でファイナルアプローチです。
前方にRWY09の滑走路が見えています。
エアスピードを85ノットに減速。
フラップも2ノッチまで下げてファイナルアプローチ。

フラップをフルまで下げることを推奨するパイロットも
少なくないんですが、私は2ノッチまで。
着陸を断念するゴーアラウンドを想定すると、
2ノッチが丁度良いように思い。
最後まで気を緩めないように。
特にRWY09側は八尾南駅の周辺の建物が
多く、下からビル風が吹き上げてくるので、
ちょっと高くなりがちですよ・・・。
ほら、少し高めになっちゃいました。
まあ、この程度なら大丈夫。
ゴーアラウンドの必要はありません。
着陸しましょう。
しっかり着地したらやさしくぶれーキングです。

Tower:
JA4044, turn left at Alfa-1 and contact
Ground.

JA4044:
Roger, turn left at Alfa-1 and ground, 4044.
この誘導路に出て行きましょう。
着陸後のチェックも忘れずに。

JA4044:
Yao Ground, 4044 is Alfa-1.
Request taxi to south apron.

Ground:
JA4044, Yao Ground. Taxi to south apron.
ゆっくりタキシングしていきましょう。

トランスポンダーをOFF、フラップもアップ。
この「C」のところを右に・・・
・・・そして6番の駐機場に入ります。
赤いレバーを手前に引けばエンジンが停止します。
荷物を出している間に燃料屋さんが来て
くれました。給油をして次のフライトに備えて
おきましょう。
おつかれさまでした。

行きはかなり着陸前に揺れましたが、
帰りは安定していましたね。