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さて、お昼と温泉を満喫しましたが、
今から八尾まで帰りましょう。
まずはターミナルビルの出発ロビーのエスカレーター
を使って2階まで上がり、和歌山県の
管理事務所を通過してエプロンまで出ましょう。 |
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管理事務所の方達に挨拶をしたら
一旦はエプロンに。そこから管制塔のビルの
脇にある階段で2階の航空局の事務所まで
フライトプランの提出に行きましょう。 |
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ここですね。
気象のブリーフィングが必要な場合は
3階が気象庁です。
今日のところは午前中のウェザーブリーフィング
から大きな変更がないので、フライトプランの
提出にいきましょう。 |
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週末ということで、少しガランとしていますが、
大丈夫です。ちゃんとプランは受理してくれますよ。 |
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ということで、プラン用紙に上から順番に
記入していきましょう。慣れてしまえば記入に
30秒もかかりません。とは言っても、正確に
間違いのないように記入して提出しましょう。
特に出発予定時刻は日本時間ではなく
グリニッジの時間なので注意しましょう。 |
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さて、プランの提出も終わったので、ゆっくりと
飛行機まで歩いていきましょう。
来た時にはいなかった別の小型機が隣に
とまっていますね。どこから飛んできたんでしょうかね。 |
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車輪止めを外しましょう。 |
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外部点検です。
燃料の残量の確認は必ずしましょう。
到着後に燃料が残っていても、タンクからの漏れや
異物混入、駐機中に何が起こったかはわかりません。
毎フライト前のチェックです。 |
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反時計回りにチェック、特に機体の損傷もなく、
問題なさそうです。荷物室のドアもしっかりと
閉めてから乗り込みましょう。 |
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乗り込んだらシートベルトを着用してください。
ドアもクローズしましょう。 |
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チェックリストにそって各項目をチェックして
いきますが、まず最初はサーキット・ブレーカーに
異常がないかをチェックです。
サーキット・ブレーカーは副操縦士席の前に
2列で存在しています。飛び出しているブレーカーが
あれば要注意です。 |
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おやおや、隣の飛行機は既にエンジンを
スタートしました。彼らの方が先に出発ですね。
こっちはゆっくりと準備を進めましょう。 |
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空のカーナビ、「GPS」にここから八尾空港まで
の予定しているルートをインプットしていきましょう。 |
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エンジンスタートをしましょう。
チェックリストに沿ってスタート前の項目は
全てOKでした。
飛行機の近くに人がいないことを確認して、
「クリア!」 |
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JA4044:
Nanki Radio, good afternoon. 4044.
Radio:
JA4044, Nanki Radio. Go ahead.
JA4044:
4044, now Delta. Request taxi.
Radio:
4044, taxi and hold short of runway 33.
We have one departure. |
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さっきの離陸機が離陸してから我々の番です。
まずは滑走路の手前、この黄色い線の手前で
停止して指示待ちです。
このタイミングを利用して離陸前のチェックも
しておきましょう。 |
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スロットルを絞ったり、エンジン回転数を
変えたりしてエンジンの正常をチェックです。
この飛行機はプロペラの角度も変えられるので、
プロペラの角度がちゃんと変わってくれるかも
チェックします。 |
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Radio:
JA4044, taxi down runway 33 and line up
and wait. Advise when ready.
JA4044:
Roger, taxi down runway 33, and advise when
ready for departure. 4044.
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離陸開始側まで滑走路上をタキシングして
いきましょう。 |
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滑走路の端にある吹流し、「ウインド・ソック」です。
風速は・・・ん〜10ノットくらいでしょうかね。 |
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JA4044:
Nanki Radio, 4044 is ready for departure.
Radio:
4044, roger. Wind 360 at 11. Runway is clear.
さ、離陸しましょう。
シートベルトはOKですか? |
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77ノットでローテーションです。
操縦桿をしっかりと手前に引いて離陸しましょう。
ギヤも引き上げて、上昇速度も104ノットまで
いっきに上げていきましょう。
ギヤ、アップ! |
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離陸直後も特に異常なしです。
少しでも異常を感じたら、躊躇せずに
離陸してきた空港へ引き返すことが重要です。
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白ら浜の反対側のあたりです。
田辺湾が綺麗に見えますね。 |
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とにかくグングン上昇していきましょう。
帰りの巡航高度は7,500フィートです。
ちょっと低いかもしれませんが、八尾まで
直ぐですからね・・・。 |
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まったく雲のない青空ですね〜。 |
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JA4044:
Nanki Radio, 4044 is now 5 miles northwest,
3,800 climbing and leaving.
Radio:
4044, roger. Good'ay.
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この高度までくれば和歌山の山の上を
余裕で横断していけますね。
右旋回で大阪に直行しましょう。 |
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左側には御坊の岬がかすかに見えています。
その先には四国があるはずですが、はっきりは
見えていませんね。 |
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順調に巡航高度の7,500フィートまで
上昇してきました。
自動操縦を入れて一息つきましょう。 |
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和歌山、その先は三重の山脈です。
日本って、山が多いですね。綺麗です。 |
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外気温度ですが・・・4℃ですね。
機内は暖かいですが、外に出ることが
できたら超寒いはずですよ。 |
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計器版の中央に異常時に点灯する
「アヌンシエーター・パネル」があります。
テスト用のボタンを押して点灯のチェックを
しておきましょう。
巡航中に頻繁に計器の異常をチェックする
ことは言うまでもなく重要です。 |
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正面に葛城山が見えてきました。
あの山を越えると大阪の平野です。
伊丹空港への進入機もいますから、
降下のタイミングはしっかりと計画しておきましょう。 |
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葛城山の南側、紀ノ川が流れています。 |
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さ、そろそろ降下を開始しましょう。
降下率は1分間に500フィート程度にしておいた
方が耳には優しいはずです。急な降下は
不必要であれば避けましょう。 |
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大阪が見えていきました。
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そして葛城山を越えていきます。 |
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右下に見える白い塔はPLの塔です。
視界が良い日は結構遠くからも見えますよ。
JA4044:
Yao Tower, good afternoon. JA4044 is
over PL, 3 thousand. Inbound.
Tower:
JA4044, Yao Tower, roger. Yao using
runway 09. Wind 070 at 8. QNH?3012.
Report right base.
JA4044:
Roger, report right base runway 09. 4044. |
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出発の時は北風が強くてRWY31が使われて
いましたが、今は東よりの風に変わっているようです。
滑走路もRWY09に変わっています。 |
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高度も900フィートまで降下を続けましょう。
この高度からだと生駒の山が低く見えちゃいますよね。 |
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近畿道が見えてきました。
高速を超えてから北に向かえばRWY09の
着陸側になります。 |
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現在、2,400フィートを通過中。
900フィートまで、まだまだですぞ〜。 |
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大和側、その向こうに八尾空港が見えてきました。
他に飛行機はいない模様です。
他の飛行機の無線が聞こえないからと言って
安心は禁物です。無線故障の飛行機や、
まったく無線を意識していない飛行機がいるかも
しれませんからね〜。見張りは大切です。 |
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高速沿いに青い煙突の建物が見えますね。
あれを目安に降下をしていきましょう。
左前方には大阪城あたりのビル群も見えますよ。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is entering right base,
runway 09.
Tower:
4044, have you insight.
Cleared to land, runway 09. Wind 070 at 6.
JA4044:
Roger, cleared to land, runway 09. 4044. |
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さあ、ギヤを下ろしましょう。
スロットルの左、白いレバーを下に下ろすと
タイヤが出てきます。
直ぐ下の緑のランプが3個とも点灯すれば
異常なし、タイヤが全て出ている表示です。 |
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さっきの青い煙突の建物ですよ。
スピードは90ノットに減速、フラップも
使って速度と高度の調整をしていきましょう。
あせらずに、決して大きな調整は禁物です。 |
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右旋回でファイナルアプローチです。 |
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前方にRWY09の滑走路が見えています。 |
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エアスピードを85ノットに減速。
フラップも2ノッチまで下げてファイナルアプローチ。
フラップをフルまで下げることを推奨するパイロットも
少なくないんですが、私は2ノッチまで。
着陸を断念するゴーアラウンドを想定すると、
2ノッチが丁度良いように思い。 |
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最後まで気を緩めないように。
特にRWY09側は八尾南駅の周辺の建物が
多く、下からビル風が吹き上げてくるので、
ちょっと高くなりがちですよ・・・。 |
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ほら、少し高めになっちゃいました。
まあ、この程度なら大丈夫。
ゴーアラウンドの必要はありません。
着陸しましょう。 |
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しっかり着地したらやさしくぶれーキングです。
Tower:
JA4044, turn left at Alfa-1 and contact
Ground.
JA4044:
Roger, turn left at Alfa-1 and ground, 4044. |
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この誘導路に出て行きましょう。
着陸後のチェックも忘れずに。
JA4044:
Yao Ground, 4044 is Alfa-1.
Request taxi to south apron.
Ground:
JA4044, Yao Ground. Taxi to south apron.
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ゆっくりタキシングしていきましょう。
トランスポンダーをOFF、フラップもアップ。 |
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この「C」のところを右に・・・ |
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・・・そして6番の駐機場に入ります。 |
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赤いレバーを手前に引けばエンジンが停止します。 |
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荷物を出している間に燃料屋さんが来て
くれました。給油をして次のフライトに備えて
おきましょう。
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おつかれさまでした。
行きはかなり着陸前に揺れましたが、
帰りは安定していましたね。 |