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2008年、年明けの最初のフライトです。
お正月が強風が続いていましたが
今日は穏やかな晴天です。
新年で気持ちも新たに、なんとなく
見慣れた景色も新鮮に感じるのはお正月
だからでしょうか・・・ |
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さすがにここまで天気がよいと
使用事業の航空会社のお仕事も
忙しいんでしょうね。使用事業会社の飛行機も
出発の準備中です。 |
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八尾空港の固定翼機のエプロン、サウス・エプロン
です。出て見ると生駒の山はくっきり見えるし、
雲もまったくない晴天ですね。 |
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我々の飛行機の準備も終わったようです。
ちょうど整備氏の方が機体の状態をチェック
してくれています。 |
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プロの整備氏の方がチェックしてくれているので
安心です。一応、我々も簡単に機体の
周りを歩いて最後のチェックをしましょう。
機体の損傷や部品の緩み、オイルなどの液体が
漏れていないか・・・などなどです。 |
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この機体は水平尾翼が垂直尾翼の上に
付いている「T翼」です。少し見づらいですが、
問題がないか下から見上げて確認しましょう。 |
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さ、特に問題ありません。
まずは後部座席の方から乗り込んでください。
その次は左側の席に座る私で、最後が
右席のコ・パイ席の方になります。 |
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皆さん乗り込みましたね。
それではドアを閉めますよ。
シートベルトをしっかりと締めてください。 |
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まずはエンジンのスタートです。通常の手順に
そって始動してください。エンジンスタートが
無事に終わったら電気計器のスイッチを入れて、
無線の周波数を八尾空港の地上管制に
合わせましょう。 |
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JA4044:
Yao Ground, good morning.
This is JA4044.
Ground:
JA4044, Yao Ground. Good morning.
Go ahead.
JA4044:
4044 is south apron, request taxi for
VFR to Matsuyama.
Gound:
4044 roger. Yao using runway 27.
Wind 250 at 5. QNH?3000. Taxi to runway 27. |
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タキシングの許可が出たので、ゆっくりと
黄色い線上をRWY27まで地上走行していきます。
慣れれば黄色い線上をタキシングするのも
なんでもありませんが、最初の頃はこれですら
汗を掻きながら訓練していました・・・
かなり昔の事ですけどね^^ |
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晴天ということもあってか多くの飛行機が
ハンガーから出ていますね。これからフライトでしょうか。 |
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八尾空港ではRWY27の端までは誘導路が
ありません。そこで北風用に用意されている
B滑走路のRWY31に入って離陸前の点検です。
直ぐそこの標識がありますよね?赤い標識は
滑走路の標識です。通常の誘導路は黒に
黄色い数字・アルファベットですが、滑走路は
間違って進入しないように赤なんですよ。 |
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前の飛行機はプロのパイロット訓練のようですね。
これから計器飛行で高松まで飛んでいく模様です。
我々の離陸は前の飛行機の次になる予定です。
少し待ってください。
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Tower:
JA4044, wind 260 at 4. Cleared for takeoff,
runway 27.
JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 27.
さて離陸します。シートベルトはOKですか? |
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スムーズな離陸滑走、そして離陸でしたね。
まずはタイヤを引き込みましょう。抵抗が減って
グングンと加速しますよ〜。
右下には八尾空港の給油会社の
マイナミさんが見えますね。 |
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左側には大和川です。
東の生駒山はハッキリ見えましたが、南側の
金剛山は白っぽくなって見づらいですね・・・ |
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決して視界は悪くありませんが、なんとなく
白っぽいですね。 |
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この大和川のカーブするところが八尾空港の
管制圏の西側の端です。ここで管制圏から
離れていくので離脱の通報を八尾の管制塔に
入れておきましょう。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is ASAKA, leaving
control zone.
Tower:
4044 roger. Frequency change approved.
JA4044:
Roger, frequency change. 4044. Good'ay. |
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とりあえずは3,000フィートの手前で一旦は
水平飛行に入りましょう。伊丹空港からの西側
上昇ルートがあるので、空域制限で上昇ルートの
下をくぐることになっています。
関西空港の進入管制官が伊丹空港からの
出発機の状況によって特別に上昇の調整を
してくれるので、それまではこのままです。 |
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南港の上空ですね。
WTCが見えています。 |
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前方にかすかに六甲山が見えています。
上空はクッキリと青空ですけどね。 |
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我々もコースを西に取りましょう。
六甲山を右に、平行に飛びながら
まずは明石海峡を越えるまでは西向きです。
神戸空港の発着機の進入・出発コースとも
平行になっているので問題ありません。
それにしても六甲山の頂上は雲に覆われて
見えませんね・・・ |
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TCA:
JA4044, climb to 8,500 approved.
Maintain VMC.
JA4044:
Roger, climb to 8,500 approved,
maintain VMC. Thank you. |
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関空の管制官が上昇を許可してくれました。
予定している巡航高度の8,500フィートまで
いっきに上がっていきましょう。 |
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ここまで上がってくれば雲は下ですね。
必ずとは言えませんが、雲の上までくると
だいたいは揺れずに快適なフライトが期待できます。
もちろん、地形や気象状況によっては必ず
揺れないとは言い切れませんが・・・
今日は揺れずに飛べそうですね。 |
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神戸を通過中です。下にウイング・スタジアムが
見えています。和田岬のあたりですね。 |
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前方は青空です。 |
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高度も巡航高度の8,500フィートです。
エンジン計器をチェックしておきましょう。
少しでも異常があれば八尾に戻ることも
大切な判断です。もちろん、緊急な場合は
神戸空港に着陸することにしますが・・・
と思いながらもエンジンは順調、特に異常は
ありません。「オペレーション・ノーマル」です。 |
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日本海まで見えそうな青空ですね〜 |
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小豆島上空です。
島の上だけに少しだけですが雲が出ています。
ここからは松山まで直線コースです。 |
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瀬戸大橋です。雲が出ていたり、
視界が悪いとなかなか見えないんですが、
今日はこの高度からもはっきり見えますね。 |
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ほら、上を見てくださいよ。
旅客機が飛行機雲を引いて飛んでいきます。
高度は何フィートくらいなんでしょうかね・・・
我々の3倍くらいですかね。 |
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香川県の西の端に近づいてきました。
もう少しで愛媛県です。速いですね〜 |
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前方に雲が多く出てきました。
多分ですが、愛媛の地上の上に張り出している
雲なんだと思います。目測ですが、我々が
8,500フィートですから、5,000フィートくらいの
雲でしょうか。空港も丁度雲の下くらいでしょうから、
そろそろ降下を始めて早めに雲の下に出ましょう。 |
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あまり急に降下すると耳にきついですから、
1分あたり500〜700フィートの降下率で
下りていきましょう。現在8,100フィートを通過中。 |
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愛媛の今治の手前まで来ました。
雲が多くなってきましたね。 |
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まだ降下を続けますが、前方の雲が
多いだけでなく、少し視界も悪そうです。
何よりも揺れそうな状況ですから、少し北に
迂回していきましょう。
JA4044:
Iwakuni Approach, 4044 is requesting
a slight deviation to north, heading 300.
Appraoch:
4044 roger, heading 300 approved.
No traffic reported. |
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まもなく空港ですから、このまま3,000フィート
まで降下を続けていきましょう。雲の下に出た
感じではありますね・・・雲の向こう側が
見えています。 |
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やっぱり雲の下はガタガタと揺れてきました。
飛行にはまったく危険ではありませんが、
心地よいものではないですね。。。 |
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JA4044:
Iwakuni Approach, this is 4044.
Thank you for the deviation, now clear
of weather and request direct.
Approach:
4044 roger. Proceed direct Matsuyama.
Radar service terminated, squawk VFR and
contact Matsuyama Tower.
JA4044:
Roger, 1200 and switching to Tower.
See'ya. 4044. |
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このあたりはまだ曇っていますね。
ところどころ日が差し込んでいますが。 |
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JA4044:
Matsuyama Tower, good morning.
4044 is now approaching 5 miles norteast,
inbound for landing.
Tower:
4044 roger. Enter right downwind runway 32.
JA4044:
Roger, enter right downwind, runway 32.
4044. |
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今日は南側からの着陸のようです。
管制塔の指示で一旦は南に飛んで、
右旋回をしながらの着陸です。
まずは松山市内上空を目指しましょう。
前方に松山港が見えています。 |
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ちょうど港の入り口上空です。
空港も見えてきました。このまま
800フィートまで降下をしていきましょう。 |
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道後温泉が見えますよ〜 |
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右手に空港です。ここでタイヤを出して
減速していきましょう。目安は100ノット。
JA4044:
Matsuyama Tower, 4044 is now right
downwind, runway 32.
Tower:
4044 roger. Report right base.
JA4044:
Roger, report right base, runway 32. 4044. |
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松山市内が見えています。
お城のある緑の丘もハッキリわかりますね。 |
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さあ、ここで右旋回、滑走路に直角に。
同時にフラップも下ろしてさらに減速しながら
すこしずつ高度も下げていきます。
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JA4044:
Matsuyama Tower, 4044 is now
right base.
Tower:
4044, cleared to land runway 32.
Wind 330 at 7.
JA4044:
Roger, cleared to land runway 32. 4044.
滑走路が見えますか? |
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ここから最後の右旋回、降下しながら
ファイナルアプローチです。 |
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ちゃんと滑走路を見ながら旋回、
ちゃんと延長線上にあわせていきましょう。
風によって流されますから、風向や風速も
意識して計算に入れながら旋回です。 |
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あせらずに合わせていきましょう。
段々高度も下がってきました。
速度が特には注意が必要です。
高度計、速度計、そして外の景色を
チラチラと目視でこまめに確認しながら
進入していきましょう。 |
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ファイナルアプローチもバッチリ合いましたね。
少しでも正常なアプローチでなければ
無理をせずにゴーアラウンドも考えましょう。 |
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まもなく着陸です。
タイヤがちゃんと出ているかを
計器を見てチェックしましょう。 |
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最後まで集中。高度、スピードには厳しく。
滑走路の端を飛び越えたら視線は遠めに。
左手は操縦桿に、右手はスロットルに・・・ |
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ゆっくりスロットルを絞って減速を、
同時に機体が沈んできます。地平線が
上がってくる見え方に合わせて操縦桿を
少しずつ引けば良い感じで接地しますよ。 |
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Tower:
JA4044, pick up Tango 5 and taxi to spot 8.
JA4044:
Roger, Tango 5 then to spot 8. 4044. |
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管制塔の指示にしたがって誘導路に入って
8番スポットまでタキシングしていきましょう。 |
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ターミナルビルには飛行機が来ていませんね。
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ターミナルビルをこっち側が見る機会って
あんまりありませんよね。やっぱり空港って
広いですね。 |
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ここが8番スポットですね。
駐機スペースに飛行機を置いて
エンジンを切りましょう。 |
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お疲れ様でした。
愛媛に入ってから少し揺れましたが、
基本的には快適なフライトでした。
ということで、今から道後のお風呂に入りにいきましょ〜! |