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フライト日: 2008年 1月 5日 巡航高度: 8,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜YODOH〜STE〜RJOM
着陸空港: 松山空港 着陸方式 VISUAL(ライト・ダウンウインド)
2008年、年明けの最初のフライトです。
お正月が強風が続いていましたが
今日は穏やかな晴天です。
新年で気持ちも新たに、なんとなく
見慣れた景色も新鮮に感じるのはお正月
だからでしょうか・・・
さすがにここまで天気がよいと
使用事業の航空会社のお仕事も
忙しいんでしょうね。使用事業会社の飛行機も
出発の準備中です。
八尾空港の固定翼機のエプロン、サウス・エプロン
です。出て見ると生駒の山はくっきり見えるし、
雲もまったくない晴天ですね。
我々の飛行機の準備も終わったようです。
ちょうど整備氏の方が機体の状態をチェック
してくれています。
プロの整備氏の方がチェックしてくれているので
安心です。一応、我々も簡単に機体の
周りを歩いて最後のチェックをしましょう。
機体の損傷や部品の緩み、オイルなどの液体が
漏れていないか・・・などなどです。
この機体は水平尾翼が垂直尾翼の上に
付いている「T翼」です。少し見づらいですが、
問題がないか下から見上げて確認しましょう。
さ、特に問題ありません。
まずは後部座席の方から乗り込んでください。
その次は左側の席に座る私で、最後が
右席のコ・パイ席の方になります。
皆さん乗り込みましたね。
それではドアを閉めますよ。
シートベルトをしっかりと締めてください。
まずはエンジンのスタートです。通常の手順に
そって始動してください。エンジンスタートが
無事に終わったら電気計器のスイッチを入れて、
無線の周波数を八尾空港の地上管制に
合わせましょう。
JA4044:
Yao Ground, good morning.
This is JA4044.

Ground:
JA4044, Yao Ground. Good morning.
Go ahead.

JA4044:
4044 is south apron, request taxi for
VFR to Matsuyama.

Gound:
4044 roger. Yao using runway 27.
Wind 250 at 5. QNH?3000. Taxi to runway 27.
タキシングの許可が出たので、ゆっくりと
黄色い線上をRWY27まで地上走行していきます。

慣れれば黄色い線上をタキシングするのも
なんでもありませんが、最初の頃はこれですら
汗を掻きながら訓練していました・・・
かなり昔の事ですけどね^^
晴天ということもあってか多くの飛行機が
ハンガーから出ていますね。これからフライトでしょうか。
八尾空港ではRWY27の端までは誘導路が
ありません。そこで北風用に用意されている
B滑走路のRWY31に入って離陸前の点検です。

直ぐそこの標識がありますよね?赤い標識は
滑走路の標識です。通常の誘導路は黒に
黄色い数字・アルファベットですが、滑走路は
間違って進入しないように赤なんですよ。
前の飛行機はプロのパイロット訓練のようですね。
これから計器飛行で高松まで飛んでいく模様です。

我々の離陸は前の飛行機の次になる予定です。
少し待ってください。
Tower:
JA4044, wind 260 at 4. Cleared for takeoff,
runway 27.

JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 27.

さて離陸します。シートベルトはOKですか?
スムーズな離陸滑走、そして離陸でしたね。
まずはタイヤを引き込みましょう。抵抗が減って
グングンと加速しますよ〜。

右下には八尾空港の給油会社の
マイナミさんが見えますね。
左側には大和川です。
東の生駒山はハッキリ見えましたが、南側の
金剛山は白っぽくなって見づらいですね・・・
決して視界は悪くありませんが、なんとなく
白っぽいですね。
この大和川のカーブするところが八尾空港の
管制圏の西側の端です。ここで管制圏から
離れていくので離脱の通報を八尾の管制塔に
入れておきましょう。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is ASAKA, leaving
control zone.

Tower:
4044 roger. Frequency change approved.

JA4044:
Roger, frequency change. 4044. Good'ay.
とりあえずは3,000フィートの手前で一旦は
水平飛行に入りましょう。伊丹空港からの西側
上昇ルートがあるので、空域制限で上昇ルートの
下をくぐることになっています。

関西空港の進入管制官が伊丹空港からの
出発機の状況によって特別に上昇の調整を
してくれるので、それまではこのままです。
南港の上空ですね。
WTCが見えています。
前方にかすかに六甲山が見えています。
上空はクッキリと青空ですけどね。
我々もコースを西に取りましょう。
六甲山を右に、平行に飛びながら
まずは明石海峡を越えるまでは西向きです。
神戸空港の発着機の進入・出発コースとも
平行になっているので問題ありません。

それにしても六甲山の頂上は雲に覆われて
見えませんね・・・
TCA:
JA4044, climb to 8,500 approved.
Maintain VMC.

JA4044:
Roger, climb to 8,500 approved,
maintain VMC. Thank you.
関空の管制官が上昇を許可してくれました。
予定している巡航高度の8,500フィートまで
いっきに上がっていきましょう。
ここまで上がってくれば雲は下ですね。
必ずとは言えませんが、雲の上までくると
だいたいは揺れずに快適なフライトが期待できます。
もちろん、地形や気象状況によっては必ず
揺れないとは言い切れませんが・・・

今日は揺れずに飛べそうですね。
神戸を通過中です。下にウイング・スタジアムが
見えています。和田岬のあたりですね。
前方は青空です。
高度も巡航高度の8,500フィートです。
エンジン計器をチェックしておきましょう。
少しでも異常があれば八尾に戻ることも
大切な判断です。もちろん、緊急な場合は
神戸空港に着陸することにしますが・・・

と思いながらもエンジンは順調、特に異常は
ありません。「オペレーション・ノーマル」です。
日本海まで見えそうな青空ですね〜
小豆島上空です。
島の上だけに少しだけですが雲が出ています。

ここからは松山まで直線コースです。
瀬戸大橋です。雲が出ていたり、
視界が悪いとなかなか見えないんですが、
今日はこの高度からもはっきり見えますね。
ほら、上を見てくださいよ。
旅客機が飛行機雲を引いて飛んでいきます。
高度は何フィートくらいなんでしょうかね・・・
我々の3倍くらいですかね。
香川県の西の端に近づいてきました。
もう少しで愛媛県です。速いですね〜
前方に雲が多く出てきました。
多分ですが、愛媛の地上の上に張り出している
雲なんだと思います。目測ですが、我々が
8,500フィートですから、5,000フィートくらいの
雲でしょうか。空港も丁度雲の下くらいでしょうから、
そろそろ降下を始めて早めに雲の下に出ましょう。
あまり急に降下すると耳にきついですから、
1分あたり500〜700フィートの降下率で
下りていきましょう。現在8,100フィートを通過中。
愛媛の今治の手前まで来ました。
雲が多くなってきましたね。
まだ降下を続けますが、前方の雲が
多いだけでなく、少し視界も悪そうです。
何よりも揺れそうな状況ですから、少し北に
迂回していきましょう。

JA4044:
Iwakuni Approach, 4044 is requesting
a slight deviation to north, heading 300.

Appraoch:
4044 roger, heading 300 approved.
No traffic reported.
まもなく空港ですから、このまま3,000フィート
まで降下を続けていきましょう。雲の下に出た
感じではありますね・・・雲の向こう側が
見えています。
やっぱり雲の下はガタガタと揺れてきました。
飛行にはまったく危険ではありませんが、
心地よいものではないですね。。。
JA4044:
Iwakuni Approach, this is 4044.
Thank you for the deviation, now clear
of weather and request direct.

Approach:
4044 roger. Proceed direct Matsuyama.
Radar service terminated, squawk VFR and
contact Matsuyama Tower.

JA4044:
Roger, 1200 and switching to Tower.
See'ya. 4044.
このあたりはまだ曇っていますね。
ところどころ日が差し込んでいますが。
JA4044:
Matsuyama Tower, good morning.
4044 is now approaching 5 miles norteast,
inbound for landing.

Tower:
4044 roger. Enter right downwind runway 32.

JA4044:
Roger, enter right downwind, runway 32.
4044.
今日は南側からの着陸のようです。
管制塔の指示で一旦は南に飛んで、
右旋回をしながらの着陸です。
まずは松山市内上空を目指しましょう。
前方に松山港が見えています。
ちょうど港の入り口上空です。
空港も見えてきました。このまま
800フィートまで降下をしていきましょう。
道後温泉が見えますよ〜
右手に空港です。ここでタイヤを出して
減速していきましょう。目安は100ノット。

JA4044:
Matsuyama Tower, 4044 is now right
downwind, runway 32.

Tower:
4044 roger. Report right base.

JA4044:
Roger, report right base, runway 32. 4044.
松山市内が見えています。
お城のある緑の丘もハッキリわかりますね。
さあ、ここで右旋回、滑走路に直角に。
同時にフラップも下ろしてさらに減速しながら
すこしずつ高度も下げていきます。

JA4044:
Matsuyama Tower, 4044 is now
right base.

Tower:
4044, cleared to land runway 32.
Wind 330 at 7.

JA4044:
Roger, cleared to land runway 32. 4044.

滑走路が見えますか?
ここから最後の右旋回、降下しながら
ファイナルアプローチです。
ちゃんと滑走路を見ながら旋回、
ちゃんと延長線上にあわせていきましょう。
風によって流されますから、風向や風速も
意識して計算に入れながら旋回です。
あせらずに合わせていきましょう。
段々高度も下がってきました。
速度が特には注意が必要です。
高度計、速度計、そして外の景色を
チラチラと目視でこまめに確認しながら
進入していきましょう。
ファイナルアプローチもバッチリ合いましたね。
少しでも正常なアプローチでなければ
無理をせずにゴーアラウンドも考えましょう。
まもなく着陸です。
タイヤがちゃんと出ているかを
計器を見てチェックしましょう。
最後まで集中。高度、スピードには厳しく。
滑走路の端を飛び越えたら視線は遠めに。
左手は操縦桿に、右手はスロットルに・・・
ゆっくりスロットルを絞って減速を、
同時に機体が沈んできます。地平線が
上がってくる見え方に合わせて操縦桿を
少しずつ引けば良い感じで接地しますよ。
Tower:
JA4044, pick up Tango 5 and taxi to spot 8.

JA4044:
Roger, Tango 5 then to spot 8. 4044.
管制塔の指示にしたがって誘導路に入って
8番スポットまでタキシングしていきましょう。
ターミナルビルには飛行機が来ていませんね。
ターミナルビルをこっち側が見る機会って
あんまりありませんよね。やっぱり空港って
広いですね。
ここが8番スポットですね。
駐機スペースに飛行機を置いて
エンジンを切りましょう。
お疲れ様でした。
愛媛に入ってから少し揺れましたが、
基本的には快適なフライトでした。

ということで、今から道後のお風呂に入りにいきましょ〜!