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今日も天気が良いので、朝早いが
伊豆大島まで飛んで行ってみましょう。
エプロンに出る途中のハンガーでは
何やら新しく納機されたセスナ社の208型機
が出発準備中みたいですよ。 |
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先ほど見た10人乗りとはいきませんが、
我々の4人乗りも準備万端です。 |
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準備万端とは言っても、我々自身で外部点検。
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燃料タンクのキャップが閉まっているか・・・
など、簡単、当たり前と思いがちな事でも
目視でチェックしておきましょう。
多分、大丈夫なんですけどね。 |
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尾翼周りには操作用のケーブルが張り巡らされて
いますが、これにも異常が無いかを簡単に
目でチェック。余計に触ったり強引に動かしたりは
不要ですけどね。 |
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慣れた外部点検、問題ないので機内に。
チェックリストに沿ってエンジンの始動と
いきましょう。その前にシートベルトの着用を
お願いしますよ。 |
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勢い良くイイ音でエンジンがかかりました。
オイルプレッシャーもOKです。 |
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JA4044:
Yao Ground, good morning.
JA4044 is south apron.
Ground:
4044, Yao Ground, good morning.
Go ahead.
JA4044:
4044 request taxi, VFR to Oshima.
Ground:
4044 roger. Taxi to runway 09.
Wind 100 at 5. QNH?3000. |
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今日は珍しく東よりの風が吹いている模様です。
使っている滑走路も西向きのRWY27ではなく
東向きのRWY09ね。 |
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タキシングの許可が出ましたから
ゆっくりタキシーライン上を走行していきましょう。 |
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固定翼が駐機しているのが八尾空港の
サウスエプロン、名前のとおり空港の南側
にありますが、RWY09からの離陸だと
滑走路には非常に近く、地上走行の時間が
短いので嬉しいですね。 |
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RWY27側は八尾の陸上自衛隊の駐屯地
ですから、こっち側の様に民家を近くに見ることが
ありません。同じ滑走路でも反対側だと
景色も新鮮です。 |
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黄色いタキシーラインから外れてるって?
いえいえ、これは意図的なんです。
RWY27側は離陸前のチェックをする場所の
幅が広いので後から来て追い越して離陸する
飛行機がいても大丈夫ですが、こちらは
誘導路分の幅しかないんです。
よって、離陸前のチェックは誘導路の端で
行って、かりに後から追い越していく飛行機が
いても十分に避けれる場所を用意しておくわけです。
八尾空港のローカルルールですけどね。 |
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ここがRWY09の入り口です。
黄色い複線の手前で停止して
離陸前のチェックをしましょう。 |
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Tower:
JA4044, wind 100 at 4. Cleared for takeoff,
runway 09.
JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 09.
さて離陸しますよ。
東に向かって離陸ですから、500フィートまで
上昇したら直ぐに右旋回、奈良平野を目指して
飛ぶ事になります。 さ、行きますよ〜! |
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スムーズな離陸でしたね。
ちゃんと上昇レートを確認してから
ギヤを引き上げましょう。 |
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500フィートです。
スロットルの設定を上昇に戻して
プロペラの角度も変えましょう。
そして右側に別の飛行機がいないかを
目で確認してから右旋回です。
ライトサイド、クリア! |
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大和川が大きく曲がって奈良県に
向かっています。川沿いには25号線、
車も走っていますよ。 |
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このまま大和川を左に見て、我々は
西名阪の上を飛ぶ感じで、高速の上に
きたら進路を東へ。 |
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そうそう、ちょうどこんな具合です。
既に奈良・三重の県境の山脈が見えてますよ。 |
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高度は3,400フィートを通過中です。
このあたりは伊丹空港に進入する旅客機も
3,500〜4,000フィートを通過していきます。
管制官との調整で上昇は許可されていますが、
しっかりと見張りをしながら上昇しましょう。 |
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奈良県の香芝のあたりです。 |
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このまま勢い良くグングン上昇してきましょう。 |
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TCA:
JA4044, contact Centrair TCA.
JA4044:
Roger, contact Centrair TCA, 4044. |
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今日の巡航高度、11,500フィートまで
到達しました。メートルに直して4,000
メートル弱ってとこでしょうか。 |
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伊勢湾が見えてきましたよ。
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松坂市の上空あたりです。 |
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そしてセントレア、中部国際空港です。
この高度だと着陸していく旅客機は全部
下をくぐって行くので邪魔にはなりません。 |
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お!上を見上げてください。
飛行機雲です。かなり上の高度を飛んでいますね。
飛んでいる航路は我々と同じで、高度だけが
違いますから、丁度真上です。
っと思いきや、その先にも飛行機雲。
薄っすらと見えてますが分ります? |
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知多半島、その先の湾が知多湾になります。 |
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下の島は佐久島です。知多湾に浮かぶという
べきか、三河湾にというべきか。微妙な位置です。
正式にはどっちなんでしょうね・・・ |
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この湖が・・・そう、浜名湖です。 |
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ほら、富士山も見えてきました。
雪が積もってますね。 |
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浜松の航空自衛隊の基地上空を通過中。 |
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大井川です。
この真下くらいに静岡空港が建設中、
完成したら飛んできましょう。 |
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駿河湾、そして先端の御前崎が
きれい見えます。 |
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静岡の町、そしてその先には富士山が。
そろそろ降下のタイミングを考えないと、
伊豆大島までに高度を下ろせません。 |
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あと10マイル程度で降下を始めようと
思いますが、伊豆半島上空は雲に覆われている
感じですね。有視界飛行なので、注意して
いきましょう。 |
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伊豆半島の西側、堂ヶ島のあたりです。 |
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さ、降下を開始しましょう。
プロペラのピッチも調整して、減速を
少ししておきましょう。追い風なので
意外と早く大島まで到達してしまいますよ。 |
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雲の合間を縫って降りていきましょう。
雲がある高度を通過するあたりで
少し揺れると思います。シートベルトを
しっかりと締めてください。 |
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これだけ雲が張っていると、下は雲って
暗いかもしれないですね・・・ |
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海が見えてきましたよ。
ちょっと雲で霧っている感じですが、
このままなら後少しでハッキリ見えるでしょう。 |
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ほら、丁度正面に伊豆大島です。
JA4044:
Oshima Radio, 4044 is with you approaching
5 miles west, descending and inbound.
Radio:
4044 roger. Traffic reported 2 miles
north at 2 thousnad, south bound.
Report left downwind, runway 03. |
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東京の方角は青空ですね。
雲は伊豆半島上空から伊豆諸島に
流れている感じなんでしょう。 |
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段々と大島が近づいてきます。
まだまだ高度は下げ続けますが、
先ほど管制から報告があった2マイル・2,000
フィートの別の飛行機に要注意です。 |
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遠くに丸い利島とその先に細くて長い新島が
見えてますよ。ちょうど雲の合間に日が差し込んで
キラキラと綺麗ですね。 |
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ダウンウインドに入ります。
右旋回です。 |
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ギヤを下ろして減速、高度も900フィート
で維持していきましょう。
JA4044:
Oshima Radio, 4044 is entering left
downwind, runway 03.
Radio:
4044 roger. Runway 03 is clear.
Wind 350 at 11. |
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さらに左旋回で滑走路と直角に。
ベースレグになります。
高度も降下しながら速度も90ノットに。 |
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滑走路を左に見ながらゆっくりと
左旋回です。 前方には元町港の
埠頭が突き出ていますよ。 |
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さ、ファイナルアプローチです。
若干、左側から強めの風が吹いているので
風に修正をしながらのアプローチです。
速度も80ノットに。 |
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いい感じのアプローチです。
ギヤが下りているかチェック、
エアスピード、高度も常にチェックです。 |
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JA4044:
Oshima, request wind check.
Radio:
Roger, Oshima wind 350 at 9.
このような離島は地形の関係で風が
暴れたりし易いので、着地の最後まで
注意が必要です。無理せずにゴーアラウンドの
可能性も考慮しておきましょう。 |
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まもなく着陸です。
最後までスピードは維持ですよ〜。
左手は操縦桿に、右手はスロットルに・・・ |
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滑走路が近づくに伴ってスロットルも
絞って操縦桿も手前に引きましょう。
トンっとランディングです。 |
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Radio:
4044, down at 22. Taxi to spot 31.
JA4044:
Roger, down at 22. taxi to spot 31. 4044. |
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離島らしい強い風もなく、
比較的に安定したアプローチでしたね。
今日は31番スポットに駐機です。
ほら、遠くには越えてきた伊豆半島が
見えてますよ。 |
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とにもかくにもお疲れ様でした。
八尾から1時間10分のフライトタイムでした。
お昼を食べて三原山を観に行きましょう。 |