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フライト日: 2008年 1月19日 巡航高度: 11,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜XMC〜LHE〜RJTO
着陸空港: 伊豆大島空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウインド)
今日も天気が良いので、朝早いが
伊豆大島まで飛んで行ってみましょう。

エプロンに出る途中のハンガーでは
何やら新しく納機されたセスナ社の208型機
が出発準備中みたいですよ。
先ほど見た10人乗りとはいきませんが、
我々の4人乗りも準備万端です。
準備万端とは言っても、我々自身で外部点検。
燃料タンクのキャップが閉まっているか・・・
など、簡単、当たり前と思いがちな事でも
目視でチェックしておきましょう。

多分、大丈夫なんですけどね。
尾翼周りには操作用のケーブルが張り巡らされて
いますが、これにも異常が無いかを簡単に
目でチェック。余計に触ったり強引に動かしたりは
不要ですけどね。
慣れた外部点検、問題ないので機内に。
チェックリストに沿ってエンジンの始動と
いきましょう。その前にシートベルトの着用を
お願いしますよ。
勢い良くイイ音でエンジンがかかりました。
オイルプレッシャーもOKです。
JA4044:
Yao Ground, good morning.
JA4044 is south apron.

Ground:
4044, Yao Ground, good morning.
Go ahead.

JA4044:
4044 request taxi, VFR to Oshima.

Ground:
4044 roger. Taxi to runway 09.
Wind 100 at 5. QNH?3000.
今日は珍しく東よりの風が吹いている模様です。
使っている滑走路も西向きのRWY27ではなく
東向きのRWY09ね。
タキシングの許可が出ましたから
ゆっくりタキシーライン上を走行していきましょう。
固定翼が駐機しているのが八尾空港の
サウスエプロン、名前のとおり空港の南側
にありますが、RWY09からの離陸だと
滑走路には非常に近く、地上走行の時間が
短いので嬉しいですね。
RWY27側は八尾の陸上自衛隊の駐屯地
ですから、こっち側の様に民家を近くに見ることが
ありません。同じ滑走路でも反対側だと
景色も新鮮です。
黄色いタキシーラインから外れてるって?
いえいえ、これは意図的なんです。

RWY27側は離陸前のチェックをする場所の
幅が広いので後から来て追い越して離陸する
飛行機がいても大丈夫ですが、こちらは
誘導路分の幅しかないんです。
よって、離陸前のチェックは誘導路の端で
行って、かりに後から追い越していく飛行機が
いても十分に避けれる場所を用意しておくわけです。
八尾空港のローカルルールですけどね。
ここがRWY09の入り口です。
黄色い複線の手前で停止して
離陸前のチェックをしましょう。
Tower:
JA4044, wind 100 at 4. Cleared for takeoff,
runway 09.

JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 09.

さて離陸しますよ。
東に向かって離陸ですから、500フィートまで
上昇したら直ぐに右旋回、奈良平野を目指して
飛ぶ事になります。 さ、行きますよ〜!
スムーズな離陸でしたね。
ちゃんと上昇レートを確認してから
ギヤを引き上げましょう。
500フィートです。
スロットルの設定を上昇に戻して
プロペラの角度も変えましょう。
そして右側に別の飛行機がいないかを
目で確認してから右旋回です。

ライトサイド、クリア!
大和川が大きく曲がって奈良県に
向かっています。川沿いには25号線、
車も走っていますよ。
このまま大和川を左に見て、我々は
西名阪の上を飛ぶ感じで、高速の上に
きたら進路を東へ。
そうそう、ちょうどこんな具合です。
既に奈良・三重の県境の山脈が見えてますよ。
高度は3,400フィートを通過中です。
このあたりは伊丹空港に進入する旅客機も
3,500〜4,000フィートを通過していきます。
管制官との調整で上昇は許可されていますが、
しっかりと見張りをしながら上昇しましょう。
奈良県の香芝のあたりです。
このまま勢い良くグングン上昇してきましょう。
TCA:
JA4044, contact Centrair TCA.

JA4044:
Roger, contact Centrair TCA, 4044.
今日の巡航高度、11,500フィートまで
到達しました。メートルに直して4,000
メートル弱ってとこでしょうか。
伊勢湾が見えてきましたよ。
松坂市の上空あたりです。
そしてセントレア、中部国際空港です。
この高度だと着陸していく旅客機は全部
下をくぐって行くので邪魔にはなりません。
お!上を見上げてください。
飛行機雲です。かなり上の高度を飛んでいますね。
飛んでいる航路は我々と同じで、高度だけが
違いますから、丁度真上です。

っと思いきや、その先にも飛行機雲。
薄っすらと見えてますが分ります?
知多半島、その先の湾が知多湾になります。
下の島は佐久島です。知多湾に浮かぶという
べきか、三河湾にというべきか。微妙な位置です。
正式にはどっちなんでしょうね・・・
この湖が・・・そう、浜名湖です。
ほら、富士山も見えてきました。
雪が積もってますね。
浜松の航空自衛隊の基地上空を通過中。
大井川です。
この真下くらいに静岡空港が建設中、
完成したら飛んできましょう。
駿河湾、そして先端の御前崎が
きれい見えます。
静岡の町、そしてその先には富士山が。
そろそろ降下のタイミングを考えないと、
伊豆大島までに高度を下ろせません。
あと10マイル程度で降下を始めようと
思いますが、伊豆半島上空は雲に覆われている
感じですね。有視界飛行なので、注意して
いきましょう。
伊豆半島の西側、堂ヶ島のあたりです。
さ、降下を開始しましょう。
プロペラのピッチも調整して、減速を
少ししておきましょう。追い風なので
意外と早く大島まで到達してしまいますよ。
雲の合間を縫って降りていきましょう。
雲がある高度を通過するあたりで
少し揺れると思います。シートベルトを
しっかりと締めてください。
これだけ雲が張っていると、下は雲って
暗いかもしれないですね・・・
海が見えてきましたよ。
ちょっと雲で霧っている感じですが、
このままなら後少しでハッキリ見えるでしょう。
ほら、丁度正面に伊豆大島です。

JA4044:
Oshima Radio, 4044 is with you approaching
5 miles west, descending and inbound.

Radio:
4044 roger. Traffic reported 2 miles
north at 2 thousnad, south bound.
Report left downwind, runway 03.
東京の方角は青空ですね。
雲は伊豆半島上空から伊豆諸島に
流れている感じなんでしょう。
段々と大島が近づいてきます。
まだまだ高度は下げ続けますが、
先ほど管制から報告があった2マイル・2,000
フィートの別の飛行機に要注意です。
遠くに丸い利島とその先に細くて長い新島が
見えてますよ。ちょうど雲の合間に日が差し込んで
キラキラと綺麗ですね。
ダウンウインドに入ります。
右旋回です。
ギヤを下ろして減速、高度も900フィート
で維持していきましょう。

JA4044:
Oshima Radio, 4044 is entering left
downwind, runway 03.

Radio:
4044 roger. Runway 03 is clear.
Wind 350 at 11.
さらに左旋回で滑走路と直角に。
ベースレグになります。
高度も降下しながら速度も90ノットに。
滑走路を左に見ながらゆっくりと
左旋回です。 前方には元町港の
埠頭が突き出ていますよ。
さ、ファイナルアプローチです。
若干、左側から強めの風が吹いているので
風に修正をしながらのアプローチです。
速度も80ノットに。
いい感じのアプローチです。
ギヤが下りているかチェック、
エアスピード、高度も常にチェックです。
JA4044:
Oshima, request wind check.

Radio:
Roger, Oshima wind 350 at 9.

このような離島は地形の関係で風が
暴れたりし易いので、着地の最後まで
注意が必要です。無理せずにゴーアラウンドの
可能性も考慮しておきましょう。
まもなく着陸です。
最後までスピードは維持ですよ〜。

左手は操縦桿に、右手はスロットルに・・・
滑走路が近づくに伴ってスロットルも
絞って操縦桿も手前に引きましょう。
トンっとランディングです。
Radio:
4044, down at 22. Taxi to spot 31.

JA4044:
Roger, down at 22. taxi to spot 31. 4044.
離島らしい強い風もなく、
比較的に安定したアプローチでしたね。

今日は31番スポットに駐機です。
ほら、遠くには越えてきた伊豆半島が
見えてますよ。
とにもかくにもお疲れ様でした。
八尾から1時間10分のフライトタイムでした。

お昼を食べて三原山を観に行きましょう。