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フライト日: 2008年 4月 5日 巡航高度: 9,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜CUE〜RJNF
着陸空港: 福井空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウインド)
整備をお願いしている会社のハンガーの
中は今日も飛行機やヘリコプターでいっぱい
ですね。他の飛行機は飛ばないのでしょうか・・・
・・・と思いきや、ハンガーのすぐ外には
外に駐機している飛行機が準備中ですよ。
それにしても気持ちよい青空ですね〜
我々の機体も整備万端です。
とりあえずは荷物を収納しましょう。
荷物をいれるのは後部座席の後ろ、
外からは扉が開くのでここに収納です。
同時に外部点検も重要です。
どれも大切なチェック項目ですが、
燃料の量は目視でもチェック。
その後には燃料のサンプルを抽出、
色や臭いなどで間違った種類の燃料を
搭載していないかを念のために確認です。
その他の外部点検も。
無線のアンテナや翼などの接続部分の
異常などにも目を配ります。
今日も特に問題になる整備の問題は
なさそうです。
機内に乗り込んだら色々と準備です。
航空路のチャートを整理したり、
GPSにデータを入力したり。
ここには今日の航路の情報をインプットです。
この機体にはGPSが最初から搭載されていないので、
このようなポータブルの航空機用GPSを使います。
慣れているとはいえ、チェックリストに
そってエンジンスタートです。
JA4044:
Yao Ground, 4044. Good morning.
Request taxi for VFR to Fukui.


Ground:
4044, good morning.
Taxi to runway 27, wind 280 at 8.
QNH 2989.
これから滑走路までタキシング。
慣れた段取りとはいえ注意は大切。
他の飛行機はもちろん、予想外の事態でも
対応できるようにしておかないといけません。
朝日航空さんのハンガーの前を通過します。
使用事業用の小型機が数機留まっていますが
飛ばないのかな?
と思いきや、大阪航空さんのハンガーの前から
全身が黄色にペインティングされた飛行機が
動き出しましたよ〜
我々も滑走路の手前まできました。
離陸前のチェックをしますよ。
エンジンコントロールです。
黒と青と赤のレバーがありますね。
黒はスロットルでエンジンの出力を調整、
青はプロップコントロールでプロペラの角度を
変える事がれきます。赤はミクスチャー、
燃料の濃度を調整するレバーです。
それぞれのレバーを調整したり、
出力を変えてエンジンに異常がないかを
念入りに確認します。
と、そうこうしているうちに
後ろで待っていた離陸機に先に
離陸許可が下りたみたいです。
とりあえず先に行ってもらいましょう。
Tower:
JA4044, cleared for takeoff, runway 27.

JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 27, 4044.

ということで、離陸は我々の番に。
滑走路に書かれている数字は
向かっている方位なんです。

27は「0」を足して270、要するに
この滑走路の進行方向は270度、西に
向いているってわけですよ。
離陸滑走も順調に。
いつもの離陸速度で機首を上げて
上昇です。
左手には大和川・・・
右手は地下鉄の八尾南駅です。
そして近畿道を横断するタイミングで
高度も500フィート。右旋回をしながら・・・
進路を北に。
離陸してきた八尾空港が見えています。

ここでエンジン関係やその他の計器を
再度チェック。異常があれば直ぐに
八尾空港に引き返せるわけですから。
慎重に慎重を重ねてのチェック、
何度やっても損はないですからね。

さ、いざ福井に向けて飛びましょう。
まずは近畿道に沿って枚方、大津を
経由していきますよ〜
JA4044:
Yao Tower, 4044 is now 5 miles north,
leaving control zone.

Tower:
4044 roger. Frequency change approved.

東大阪を通過していきます。
生駒山もこの高さから見ると丘みたいに
見えますね〜
関西の進入・出発管制官と調整して
上昇していきましょう。
低いと揺れもありますから、
高い方が快適なはずです。
淀川が見えてきました。
少し先には枚方パークが見えています。
淀川に沿って飛ぶと琵琶湖ですよ〜
ほらほら、琵琶湖が見えてきました。
手前の山が大津、比叡山ですかね。
無線も順調。
このあたりからは名古屋のセントレア空港の
管制空域です。

4桁の数字が「1360」と表示されていますが、
これはセントレアの管制から指定された
識別信号です。
こう見ると琵琶湖って大きいですね。
巡航高度の9,500フィートは
予想どおりに気流が安定していますね。
快適、快適〜
今日は湿度が少しあるんですかね・・・
上層の青い空の部分と下のガスっている
感じの境目がハッキリとわかりますよね〜
日本海が見えてきました。
まもなく福井です。

そろそろ降下のタイミングを考えはじめましょう。
福井空港の情報も事前に念入りに
チェックです。出発前に簡単には予習しましたが、
実際に近づいてきてからもう一度!
JA4044:
Komatsu Radar, 4044 is starting descend
into Fukui.

Radar:
4044 roger. No traffic reported around
Fukui. Sqawk 1200 and frequency change
approved.

少しずつ降下を開始しましょう。
山脈に挟まれて平野の部分が見えてきました。
民家も多くなってきましたよ。

JA4044:
Fukui Remote, this is 4044 inbound
for landing.

Remote:
4044, roger. Fukui using runway 18.
Report enter left downwind.

JA4044:
Roger, report enter left downwind, runway 18.
福井駅が見えてますね。
分ります?川の右手、駅前にビルがあるのと、
線路の北側にお堀がありますよね?
さて、福井空港は福井駅から北に約5マイル
の地点にあります。地形的に特徴もなく、
周囲の景色に同化してるので見つけるには
慣れが必要です。

空港の場所を確認しながら高度を下げていきましょう。
ほら、空港が前方左手に見えるのが
分りますか?かすかに白っぽいというか、
周りよりも明るい滑走路が見えてません?
このまま滑走路と平行して北に一旦飛びます。
滑走路を左手に見ながら降下を続けましょう。
ちょっと高めなので、このあたりでギヤを下ろして
減速していくと降下効率が良いと思いますね〜
JA4044:
Fukui Remote, 4044 is now left
downwind, runway 18.

Remote:
4044 roger, no traffic reported, runway 18.

JA4044:
Roger, no traffic runway 18.
このあたりで左旋回。
漠然と旋回の場所を決めてるわけではなく、
着陸する滑走路が斜め後ろ45度のあたりに
位置したら旋回してるんです。

フラップを下ろして減速しながらの旋回です。
一旦水平になって滑走路の位置を
再確認。高度も着陸に向けて降下を続けます。
さらに左旋回、これが最終進入コースへの
ファイナルターンです。滑走路を見ながらの
目視旋回ですよ。
いい感じで滑走路にアラインできました。
速度に気をつけながら高度を下げていきましょう。

ギヤが出ていることを再チェック!
滑走路の末端を通過しながら高度が
下がっていくに伴ってパワーも絞っていきましょう。
接地のタイミングを考えて操縦桿をすこ〜し
手前に引けば着陸です。

優しくブレーキを踏んで減速していきましょう。
JA4044:
Fukui Remote, 4044 is down at 33.
Clear of runway 18.

Remote:
Roger, down at 33. Taxi to your spot.

ここは管制官が別の場所から管制を
しているので、着陸した時刻や滑走路から
離脱したことを無線で報告してるんです。

アメリカのノンタワー空港っぽい感じかも
しれません。
さ、福井に着きましたよ。
お疲れ様でした。
タイヤ止めをしっかりして、
空港の事務所で自転車を借りるとしましょう。

この空港は利用者促進を活発にしていて、
自転車を無料で貸してくれたり、地元の
スポットを紹介する印刷物をくれたりと
とてもフレンドリーな空港です。

お昼はやっぱりお蕎麦かな?