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フライト日: 2008年 5月18日 巡航高度: 5,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜CUE〜RJNA
着陸空港: 名古屋空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウインド)
今日は八尾の飛行クラブの行事があって、
数機に別れて名古屋空港までフライトです。
既にエプロンではオレンジ色のセスナ・キャラバンが
出発していきますね。
我々も乗り込んで名古屋に向かいましょう。
さて、扉をしめて、座席の高さを調整します。
常に視点が変わらないように、ダッシュボードと
外の見え方が毎フライト同じになるように。
そして操縦桿には持ち運び式のナビ
をセット、フライトのコースを入力しておきましょう。
飛んでからのインプットは注意もバラバラに
なりがちですからね〜
そして操縦桿の下には多くのポチポチが。
サーキットブレーカーです。飛び出していると
それに該当する計器に電気が異常に伝わっている
ことになります。上から軽くなぞって見て
出っ張っていないかをチェックです。
ということで、特に問題がありません。
チェックリストにそってエンジンスタートです。

JA4044:
Yao Ground, 4044 is south apron.
Request taxi.

Ground:
4044, Yao Ground, good morning.
Taxi to runway 09, wind 030 at 6.
QNH 3000.

JA4044:
Roger, taxi to runway 09.
八尾は西からの風が主流なので、滑走路は
RWY27を使うことが多いですが、今日は
北東の風。使う滑走路もRWY27の逆側の
RWY09のようです。
ゆっくりと黄色いタキシーライン上を
地上走行です。
八尾空港の固定翼エプロンの一番西には
給油の会社、マイナミさんのビルが。
赤、白、青のトラックが目立ちますね〜
RWY09側は滑走の近くを空港道路が
あって、その直ぐ向こうは民家です。
自転車に乗ってこっちを見ている人が
いますよ。
離陸機が待機中ですね。
これも同じクラブの人のオーナー自家用機です。

人魚の絵柄が尾翼にかかれたビーチクラフトの
ボナンザです。航空大学校で訓練用に
使われていた機体を購入されたとか。
さて、さっきのボナンザが離陸に出て行きました。
次は我々です。待っている間に離陸前の点検や、
離陸後のコースの確認をしておきましょう。

Tower:
JA4044, line up and wait, runway 09.

JA4044:
Roger, line up and wait, runway 09. 4044.

さ、一旦滑走路上で離陸許可を待つよう
指示されました。
管制塔から滑走路への進入を許可されたものの、
他に進入機が下りてこないか一応は見ながら
進みましょう。

無線が故障した飛行機とか、緊急着陸の
飛行機がいたとすると、
無線を聞いていないかもしれませんし。。。

アプローチサイド、クリア!
滑走路で一旦停止。
先ほど離陸していったボナンザとの間隔が
あくのを待つわけです。

滑走路の09は90方位90度、要するに
真東を向いているっていう意味です。
こういう少しの時間でも、計器の方位が
滑走路の番号とあっているかを確認しておくのも
有意義でしょう。
Tower:
4044, wind 020 at 5. Runway 09, cleared
for takeoff.

JA4044:
Roger, cleared for takeoff, runway 09.
4044.

さ、スロットルを離陸設定に、エンジン計器に
異常がないことを確認しながら離陸しましょう。!

レッツ・ゴー!
77ノットで離陸、97ノットまで加速して
上昇します。

八尾空港は北向き(方位310度)の2本目の
滑走路、RWY31がありますが、丁度上を
通過してる感じですね。。。
ギヤもアップ。500フィートくらいで
旋回していきましょう。
左旋回、生駒山にそって北に向かいますよ。
このあたりは伊丹空港への進入機があるので
上昇できる高度が1,300フィートまでと
制限されています。
一旦は水平飛行にしましょう。
煙突の多い場所ですね。
大きな工場が集中している感じです。
近鉄電車の線路です。
東花園駅の周辺です。
ん。。。これは明らかに高速道路の工事中ですね。
結構遠くの方まで工事しているのが見えます。
今度は京阪電車の車庫ですね。
萱島駅の上空あたりから寝屋川方向を
見ている感じです。
今日は晴れで青空なんですけど、
なんどなく白っぽいですね。
決して視程が抜群というわけではなさそうです。
さっきまで高度を制限されていたので、
まだ2,500フィートを通過して上昇の途中。
飛行機は移動スピードも速かったりで
下の細かな地名とかが分りません。
でも、これ結構大きい公園ですよね〜
結構ガスってる感じですね。。。
かすかに山が見えてるっていうか。
巡航高度、5,500フィートです。
名古屋に近づくので、航法用の計器の
周波数を変更してましょう。
三重の山ですが、ちょっとだけ揺れますね〜
高度が低いからでしょうか。
前方に少しだけ雲がありますが、
まあ特に問題にはならないはず。
もう少し行ったら降下を始めて、雲の
下をくぐって行く感じで飛びましょうかね。
このあたりを越えたら山も無くなって、
名古屋の平野が見えてきます。
ちょっと急な降下ですが、かなり空港にも
近づいてきたのでグングン降りていきましょう。
耳が痛くなるようなら降下レートをゆるやかに
しますね。
木曽川の上空を通過です。
伊勢湾が見えてませんね。
視界が普通なら見えるんですけどね。
もっと高度を下ろしていきましょう。

JA4044:
Nagoya Tower, 4044 is with you
approaching 5 miles west at 2 thousand.

Tower:
4044 Nagoya Tower.
Enter left downwind, runway 34.
QNH?3002.
かすかに滑走路が見えてきましたが、
まだ注意しないと、気がついたら空港の真上まで
行っていたら問題ですからね〜
お〜、ここです、ここです。
滑走路を見ながら右旋回、
反時計回りの場周経路に入りましょう。

JA4044:
Nagoya Tower, 4044 is entering left
downwind for runway 34.

Tower:
4044 roger. Continue approach, we have
CRJ on 5 mile final.

JA4044:
Roger, continue. 4044.
なにやら大きい施設ですね。
ショッピングセンターかなんかでしょうか。
高速の楠ジャンクションが見えますね。
大きくクルっとしているので見つけやすいですよね。
このあたりを左に旋回して、
減速をしていきますよ。
Tower:
4044, cleared to land runway 34.

JA4044:
Roger, cleared to land, runway 34.
ファイナルアプローチ、滑走路を見ながら
左旋回です。速度も高度も下げながらの
旋回ですから、極端に速度を落としすぎて
失速なんかにならないようにパワーは注意が
必要ですよ。
さ、もう少しで滑走路にアラインです。
丁度いい感じですね。
このままスピードも降下レートも安定させて
最後まで気を緩めないようにしましょう。
最後にちゃんとランディング・ギヤが出ているかを
もう一度チェックしておきましょう。
あせらずに、このままの姿勢で進入です。
滑走路が近づいてきたらパワーを絞りながら
そして操縦桿を優しく手前に引いて。。。。

タッチダウンをしたら、しばらく滑走路上を
着地滑走、地面の抵抗で自然に減速して
くれるので、いきなりブレーキを踏む必要は
ありません。
名古屋空港は自衛隊も一緒です。
旅客ターミナルの反対側は自衛隊の輸送機が
沢山いますね。
Tower:
4044, turn left at Whiskey-4 and contact
ground.

JA4044:
Roger, left at Whiskey-4 and contact
ground, 4044.

ここから誘導路に、そして地上管制への
周波数の変更です。
八尾で我々よりも先に出た飛行機は既に
到着済み、乗員も降り終わったところっぽいですね。
旅客ターミナルには先に着陸した
J−AIRのCRJが停まってますよ。

JA4044:
Nagoya Ground, 4044 is at Whiskey-4.
Request taxi.

Ground:
4044, Nagoya Ground.
Taxi to spot 10 India.

JA4044:
Roger, taxi to spot 10 India.

ここの黄色い四角の中に飛行機を
くるっと入れて停止です。

八尾を離陸する時に前にいた
人魚カラーリングのビーチが右となりですね。
おつかれさまでした。
途中はガスっていて景色があまり見えなく
つまらなかったんじゃないですか?

今日のクラブの行事はこれからお昼、
そして岐阜にある「かがみはら航空宇宙科学博物館」
の見学です。