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2009年の初フライトです。
他の自家用機も既に飛んで行ってしまっている
機体もあれば、まだ八尾に残ったままの機体も
あるようですね。 |
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我々は新年初フライトということで、少し
遠出をすることに。今日は長崎まで行ってみましょう。 |
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お正月だからと言って、というか、むしろ新年だから
こそ外部点検は念入りにしましょう。 |
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燃料の量も目視でチェック、キャップもしっかり
閉まっている確認です。不用意にキャップがフライト中
に外れてしまうと、気圧の差なども影響して
燃料がタンクから全部出て行ってしまいますからね〜 |
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失速防止用のシステムもチェックします。 |
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そして速度表示には欠かせないピトー管も
詰まったりしていないかをチェックです。
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そして翼の損傷、機体の損傷なども
チェックしておきましょう。 |
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ではみなさん、乗り込んでくださいよ。
着席したらシートベルトをしっかりと締めてください。 |
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JA4044:
Yao Ground, あけましておめでとうございます。
This is JA4044.
Ground:
JA4044, Yao Ground. あけましておめでとう
ございます。
JA4044:
4044 is south apron, request taxi for
VFR to Matsuyama.
Gound:
4044 roger. Yao using runway 27.
Wind 280 at 10. QNH?2988. Taxi to runway 27. |
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お正月らしい交信を航空管制官としながらの
フライトは、今日だからこそですね。
なんとなく嬉しく思ってしません? |
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いつものタキシーウェイを滑走路までタキシング。 |
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管制塔の中でも「お!今年初めての
フライトのようですね〜」と話題になっているのかしら。。。 |
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この黄色い線を越える時には
交差しているB滑走路へ無断で進入してくる
別の飛行機がいないかを目視でチェックしてから
進みましょう。管制官が何も言わないからと言って
全てを信用しきるのは禁物ですよ。 |
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さ、離陸前のチェックです。
先週フライトしたとはいえ、なんとなく新年の
フライトは普段よりも慎重にチェックしたくなる
心境です。
JA4044:
Yao Tower, あけましておめでとうございます。
4044 is ready for departure.
Tower:
4044, あけましておめでとうございます。
Wind 280 at 7, clered for takeoff runway 27. |
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離陸の許可もでましたよ。
さ、今年最初の離陸です!
レッツゴー。 |
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良い感じでグイグイと離陸、加速していきますね。
長崎までのロングフライトなので、普段よりも
燃料を多く搭載しているぶん、いくらか上昇率が
悪い感じですが、これは異常ではありません。 |
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いや〜、やっぱり空は気持ち良いですね。 |
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正面も六甲山は見えますし、淡路島まで
見えています。特に目立った雲もなさそうで、
天気予報の通りです。 |
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このあたりで八尾管制圏からの離脱です。
JA4044:
Yao Tower, 4044 is ASAKA, leaving
control zone.
Tower:
4044 roger. Frequency change approved.
JA4044:
Roger, frequency change. 4044. Good'ay. |
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まずは3,000フィートまで上昇して
関西空港の進入空域管制と上昇の調整を
リクエストしていきましょう。 |
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右旋回で一旦は進路を北西に。
関西空港への進入コースとの関係もあって、
この高度では西に直進ができないんですよ。 |
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南港沿いを通過です。 |
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ん。。。ちょっと六甲山沿いに低めの雲が
溜まっていますね。今日は有視界飛行ですから、
雲に入ることができません。まだ上昇許可が
出ていないので雲の下を飛んで問題ありませんが、
上昇許可が出る想定で早めにコースを検討しましょう。 |
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大阪湾も相変わらずに埋め立てが進んでいきますね。
このままだと淡路島までくっ付いたりして^^ |
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淀川の河口です。このちょっと先で左旋回、
コースを西よりに取りましょう。 |
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神戸空港が見えてきましたね。
特に離着陸機はなさそうです。
Departure:
JA4044, climb and maintain 8 thousand and
5 hundred. Maintain VMC.
JA4044:
Roger, climb and maintain 8 point 5 and
maintain VMC. Thank you, 4044. |
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上昇許可が出ました。
ちょうど雲の切れ目が出てきたので、雲の合間を
縫いながら上昇してきましょう。
雲もそれほど厚い層ではなさそうで、
薄っすらとしているだけのものが殆どのようです。 |
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ほら、このあたりは雲が両脇に残っている程度でしょう? |
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前方は青空もはっきり見えています。
真上の雲は潜って抜けていきましょう、
でないとインクラウドすることになってしまいますし。 |
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良い感じで上がってきましたね。
このまま上がってオントップです。
出発前の実況天気によれば、
姫路を過ぎたあたりから雲も減ってくるはずです。 |
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今日の巡航高度の8,500フィートに
到達しました。冬場の西行きは強い偏西風を
考慮して高すぎる高度は避けるようにしています。 |
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徳島方面なんですが、雲があって
地形が見えていませんね。。。 |
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やはり姫路を過ぎたあたりから雲も切れてきました。 |
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お〜、もうほとんど青空状態ですね。
前方には小豆島が見えています。今日のコースは
小豆島の真上を通過、そこから大分VORへ
直行です。 |
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ここは香川県、ちょうど瀬戸大橋あたりです。
四国山脈には雲が掛かっていますね。 |
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とにもかくにも視界は抜群です。
今治方面もはっきり見えますし。 |
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松山の南側を通過です。
このあたりは意外と旅客機の交通量が
多かったりするんですよね。岩国米軍基地の
管制管轄ですから、お互い交信を
しっかりしていきましょう。
Iwakuni:
JA4044, Happy New Year.
Say type aircraft?
JA4044:
Good morning to ya' all.
4044 is a Piper 28 Tango.
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佐田岬半島沿いを真っ直ぐ飛ぶと大分
だったりするんですよね〜 |
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半島の先端、佐田岬です。
家とかあるんでしょうかね? |
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大分VORは大分空港よりもかなり南に位置している
ので、実際は大分空港の上は通過しないんです。
ほら、空港は右の翼端の方に見えてますよ。 |
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大分市の上空を通過です。
下に見えている川は大分川かしら? |
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ん。。。ちょっとこの先、雲が出てきましたね。
しかも結構オントップ状態になってきました。
巡航コースなら特に気になりませんが、
もう少し先に行ったら降下を始めないといけません。
降りるタイミングも考える必要があります。
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朝の実況では熊本から西は晴天だったので、
熊本を過ぎれば雲は切れてくるとは思いますが、
この先の天気も一応はチェックしておいた方が
良さそうですね。 |
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なんとなく雲が切れ始めましたね。 |
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計器でコース設定はしていますし、
バックアップにGPSも使っているので位置情報は
間違いないはずですが、念のために航空地図とも
照らし合わせましょう。また、このあたりの標高も
チェックしながら、降下開始のポイントを計算
していきましょう。 |
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熊本の北側を過ぎるところです。 |
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有明海ですよ。
先には雲仙も見えて、綺麗ですね〜 |
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なんて外の景色に見とれている場合じゃないですね。
降下を開始していきましょう。
このあたりは熊本空港、佐賀空港、天草空港と
多くの空港から離着陸する旅客機がありますから
目視の見張りは特に大切です。 |
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もうこのあたりは雲が無い状態ですね。
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右側の景色は佐賀県です。 |
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降下も順調です。
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雲仙を左に見ながら降下を続けます。
JA4044:
Nagasaki TCA, this is JA4044.
TCA:
4044, this is Nagasaki TCA, good morning.
Squawk 5462.
JA4044:
Roger, squawk 5462, 4044. |
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有明海がキラキラして綺麗です。 |
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なんかめちゃくちゃ長い橋?ですね。
それとも防波堤でしたっけ? |
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長崎空港が見えてきましたよ。
空港の標高は15フィートですから、
場周経路の800フィートまで高度を
下げていきましょう。
TCA:
JA4044, contact Nagasaki Tower, 118 point 5.
JA4044:
Roger, contact Tower 118.5, 4044. |
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JA4044:
Nagasaki Tower, good morning.
This is JA4044 5 miles east, descending.
Tower:
4044 roger, join direct right base runway 32.
Wind 300 at 11. QNH 2885.
JA4044:
Roger, join direct base, runway 32, 4044. |
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滑走路も右手に取りながら右旋回して
RWY32の最終進入コールに合流します。 |
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JA4044:
Nagasaki Tower, 4044 is now right base.
Tower:
4044 roger, cleared to land runway 32.
さ、ここでギヤを下ろして減速しながら
降下を続けますよ。 |
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右旋回をしながらフラップも下げていきましょう。
後ろからはANAの東京便が降りてきています。
特に焦る必要はありませんが、不必要に
遠回りに飛んで後続機に迷惑にならないように
気配りしましょう。 |
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ファイナルアプローチに入りました。
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降下レートもOKです。
スピードもOK、ギヤも降りているチェックOKです! |
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大村湾、空港の対岸です。 |
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まもなくファイナルです。
最後まで速度や高度は厳しくいきましょう。 |
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最後にギヤが降りていることを再度チェック、
ランディングしますよ。 |
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タッチダン、しばらく自然に減速させてから
軽くブレーキを踏んでいきましょう。
最初からブレーキを踏む必要なないと思います。 |
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Tower:
4044, contact Nagasaki Ground, 121 point 6.
JA4044:
Roger, contact Ground, 4044. |
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JA4044:
Ngasaki Ground, 4044. Request taxi.
Ground:
Roger, taxi to spot 2. |
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今日の駐機場は管制塔の真ん前の
2番スポットです。このまま直進してきましょう。
着陸後のチェックリストも忘れずに。
フラップ、アップ。
トランスポンダー、OFF。。。 |
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ここが駐機スペースです。
滑走路の反対側の丘にはアルファベットで
「NAGASAKI」の文字が。
日本の空港には全て空から識別できるように
アルファベットで空港名が大きく見えるように
整備されています。 |
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ドアを開けた途端、ちょっとヒンヤリした空気が
流れてきました。青空と爽やかな風、気持ちいいですね。 |
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八尾から2時間半、お疲れ様でした。
さ〜て、やっぱりお昼はチャンポンですか!? |