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フライト日: 2009年 5月 2日 巡航高度: 9,000フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜ASUKA〜XMC〜LHE〜SAGRA〜RJAZ
着陸空港: 神津島空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ダウンウインド)
ウェザーブリーフィングも終わり、
フライトプラン用紙に今日のプランを記入して
提出しましょう。

天気は晴天ですが、久々に計器飛行、IFRで
飛びましょう。とは言っても、目的地の神津島は
計器進入がなく、さらには航路の設定もありません。
ということで、IFRは途中のSAGRAポイントまで、
その先は有視界飛行に変更してのフライトです。
整備も整っているようです。
天気も見てのとおりの晴天ですよ〜
外部点検は基本的に異常が無いかの
最終チェック。細かな点検は整備士さんが
してくれていますしね。

こうやってフラップの下まで覗きこんで
損傷が無いかをチェックです。
外部は問題ありません。
荷物を入れて乗り込みましょう。
乗り込んだらドアを閉めましょう。

別のハンガーからビーチクラフトの
キングエアが頭を出していますね。
あれだったら神津島まで速いでしょ〜ね〜と
思いつつも、もしかしたら滑走路の長さが
足りずに着陸できないかもしれませんね。
さ、エンジンスタート前に計器類をチェックです。
ギヤの正常を示している三つの緑のランプも
点灯していますね。
エンジンスタートもノーマルです。
早速、タキシングとクリアランスをお願いしましょう。

JA4044:
Yao Ground, Good morning.
4044 request clearance to SAGRA and
also taxi.

Ground:
JA4044, Yao Ground, good morning.
Wind 290 at 3, QNH 3001.
Taxi to runway 27, and stand by clearance.
JA4044:
Roger, taxi to runway 27, standing by for
clearance.

まずはRWY27までタキシングです。
計器飛行のクリアランスは後ほど承認という
ことになります。
エプロンから出て緑のラインに沿って
タキシングしていきます。
正面の生駒の山もよく見えていますね。
この赤い標識を越えるとRWY27を交差している
RWY31に入ることになります。
今日は使っていないとは言え、間違えて降りてくる
飛行機がいないとも限りません。
管制からの指示がなくても、進む前には右と左を
しっかり目視確認してから進みましょう。
Ground:
4044, clearance.

JA4044:
This is 4044, go ahead.

Ground:
4044 is cleared to SAGRA, Asuka four
departure KOWA transition then flight planned
route. Maintain 9,000. Departure freuqency
will be 120 decimal 45. Squawk 2474.

フライト承認を復唱しつつ、しっかりチャートで
確認です。
さて、いよいよ離陸しますよ。
経路は離陸後まず西に向かいます。
ちょうど大阪湾の手前あたりで右旋回、
大阪城の南側を東に向かうルートです。

じゃ、行きましょ。
77ノットでローテーション。
ギヤを引き上げて104ノットまで加速しながら
上昇です。
Tower:
4044, contact departure.

JA4044:
Roger, contact departure, gooda'y.

関西空域の出発管制に連絡です。
JA4044:
Kansai Departure, good morning.
JA4044 is now leaving 1 thousand 3
hundred, assigned 9 thousand.

Departure:
4044, Kansai Departure, good morning.
Radar contact.

ちょうど堺市の北側です。
有視界飛行なら八尾空港の管制圏の
淵になりますが、計器飛行では管制圏離脱の
通報はいりません。
まだまだ上昇です。
高度計が2,200フィート、昇降計が1分あたり
750フィートの上昇を示しています。
なかなかいい上昇率ですね。
大阪湾が見えてきました。
ちょっとガスってる感じですかね、
遠くまではクッキリ見えません。
出発経路に沿って飛行します。
ナビゲーションの計器をダブルでチェックしながら
右旋回。
中央の計器で旋回角が15度を大きく越えない
ようにチェックしながら、スピードに注意。
方位はコンパスで間違えないように
旋回が終る進路をチェックです。
さらには右端の2個のナビゲーション計器で
旋回後には航路にしっかり乗るように。。。
同時に複数の計器をチラ、チラっと見回しながらの
操縦です。ひとつの計器をジ〜ッと見つめるのは
禁物ですよ〜
左前方に大阪ドームが見えますね。
淀川もはっきりわかります。
ここから進路は東に向きますよ。
巡航高度の9,000フィートまでは
まだまだ上昇です。コースはこれでバッチリですね。

そろそろ自動操縦をONにしましょう。
もっと早い段階からONにしても良かったんですが、
出発コースの操縦は久々にマニュアルで
飛ばしたかったんで。
大阪の梅田、高層ビルでも、この高さから見ると
小さいですね。
おっと、大阪城ですよ。わかります?
ちょうど真下を伊丹に着陸する旅客機が潜って
行きました〜。
もう少しで巡航高度に到達です。
空も下の層と上の層でハッキリと境界が
分りますね。
9,000フィートです。
巡航速度に加速していきましょう。
今日は普通に西の風ですから、少し
追い風です。
気流は安定しているものの、
視界はイマイチというか、クッキリしません。
無線は現在の空域を管制している
管制官です。この先、セントレアの進入管制、
それから東京の管制へと引き継がれていきます。
2474と表示されていますが、これは
トランスポンダー、通称トラポンです。
今回のフライトが承認された時に発行された
この機体用の番号で、これを入力することで
管制のレーダーにうちらの飛行機だという
識別がされる仕組みです。毎回同じ数字とは
限りません。

ちなみに、路線を飛んでいる大型旅客機にも
トラポンの4桁の数字が発行されます。
サイズは違っても、ルールは同じですね〜
奈良県と三重県の県境ですかね。
計器飛行用のチャートを見ながら
コースの設定に間違いが無いのかを
チェックしながら飛びましょう。
伊勢湾が見えてきましたよ。
津市の上空あたりでしょうかね。
遠くはガスっているのでよく分りません。
かすかにセントレア空港が島のように
見えています。分りますぅ〜?
三河湾に入ってきました。
前方には雲はまったくありません。
白っぽいですけどね。
ここは豊橋あたりです。
北の方角にも雲はありません。
本来なら日本アルプスが見えるんですが、
やっぱりガスっぽいですね。
静岡県の海岸線、永遠に長いです。
御前崎が見えてきました。
もう少し飛んだら今回の計器飛行の承認
限界点のSAGRAです。
SAGRAに到達したら東京管制に
IFRのキャンセルを申告して有視界に
変更しましょう。
できるだけ早い時点から神津島空港の
滑走路や標高情報をチェックです。

JA4044:
Tokyo Control, 4044 is now SAGRA.
Cancel IFR, time now 22.

Control:
Roger, 4044 cancel IFR.
Squawk 1200.
残す距離、神津島まであっという間です。
9,000フィートから降りていくにも時間が
掛かります。そろそろ降下開始ですよ。
富士山がかすかに見えてるんですが、
なかなか見つけずらいですね。
前方の方に神津島が見えてくるはず、
よ〜く見ていてくださいよ。
ほら!
神津島です。空港は島の最南端、
ちょうど正面の右端あたりにあるはずです。
滑走路、見えましたよ。
島の右端、ちょうど滑走路がこっちに
向いている感じです。

JA4044:
Izu Remote, 4044 is now 5 miles west of
Kozushima, inbound for landing.

Remote:
4044,?Izu Remote. Kozushima using runay
29, wind 300 at 12. QNH 3003.
No traffic reported.?Report down time.
このまま滑走路と平行に南側を飛んで
レフトダウンウインド。
左旋回をして最終コースに入りましょう。
ちょうどダウンウインドです。
それにしても断崖絶壁にある空港ですね。
滑走路も800メートルしかありませんから、
少しでも速度が速すぎたり、高度が高すぎると
止まれないリスクがあります。

ギヤをおろして減速です。
高度も少しずつ降ろしていきますよ。
このあたりで右旋回、ベースターンです。
このままアプローチは順調です。
高度、良し!
速度、良し!
情報によれば北側の山からの吹き降ろしが
強いと、ファイナルの手前でダウンウォッシュが
あることが多いようです。


ダウンウォッシュに対処できるよう
ちょっとだけ速度を足して
高度はしっかりと持っていきましょう。
確かに少し強めの向かい風です。
最後まで気を緩ませずに、しっかりアプローチ。
ショートファイナルです。
ギヤが出ていることを最終チェック。
速度と高度も微調整程度でアプローチを
続けますよ〜。
タッチダウンをしたら焦ることはないですが
しっかりとブレーキング。
けっしてゆとりのある滑走路の長さでは無い
ですから、しっかりと止まりましょう。
滑走路の端の手前で止まりましたね。
フラップを上げて、トラポンをOFF。
滑走路上をユーターン。
駐機場までタキシングです。
東京の調布空港から定期便が到着していますよ。
ドルニエという双発プロペラ機です。
今日の駐機場は3番スポットです。

JA4044:
Izu Remote, down at Kozushima,
down time 41. Also clear of runway.

パーキングブレーキセット、
エンジンをOFFにします。
KOUZUSHIMAと
大きく芝生に書かれていますね。
初めて来ましたが、なかなか綺麗な
アプローチの景色ですたね。
いや〜、「島に来た」という感じです。
気持ちいいですね〜!