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フライト日: 2009年 8月23日 巡航高度: 9,500フィート
出発空港: 能登空港 ルート: RJNW〜KMC〜CUE〜Nara〜RJOY
着陸空港: 八尾空港 着陸方式 VISUAL(レフト・ベース)
和倉温泉でゆっくりできたし、とても楽しい
一日でした。今から八尾に帰りますが、決して
気を緩めることなくバシっとフライトしましょう。
西日を受けて機体がさわやかな感じですね。
十分に帰りの燃料も積んできましたが、
想定外のタンク漏れや駐機中に何かトラブルが
無かったとも限りません。燃料の量を目視でも
チェックしておきます。
タイヤの空気圧や破損、油漏れなども
忘れずにチェック。明るい灰色のコンクリートも
油漏れを見つけるにはちょうど良い色です。
翼の破損もありませんね。
外部点検が終れば荷物を搭載、
車停めのチョークも外して収納です。
全員乗り込みましたか?
ドアを閉めますよ〜
スロットルを調整してエンジンスタートです。
快調なエンジン音です。
エンジンスタートはノーマルでした。

JA4044:
Noto Radio, good afternoon.
Juliet-alfa 4044 request taxi.

Radio:
JA4044, Noto radio, good afternoon.
Taxi to runway 25, wind 290 at 10.
QNH?2987.
ターミナルを横切ってRWY25までタキシングです。
既に定期便は最後の便が東京に向けて
出発済みなのでエプロンはガラガラです。
能登空港には平行誘導路がありません。
滑走路に一旦進入してから離陸開始の
端に向かって、いわゆる逆走です。
ターミナルビルの東側には航空専門学校が
あるんです。生徒の学習用になんどYS-11の
実機が2機も置かれているんですよ〜
ここが滑走路の端、少し膨らんでいるので
大型機でも問題なくユーターンができるんです。
もちろん、小型機は余裕なスペース。
JA4044:
Noto Radio, 4044 is ready for departure.

Radio:
4044, runway 25 is clear.
Wind 290 at 11.

離陸OKです。
エンジントラブルやバードストライクがあれば
すかさず離陸停止のアボート、頭には常に
考えておきながらも、通常の離陸に集中しましょう。
77ノットで操縦桿を手前に引いて
ローテーション。ギヤアップ!
104ノットで加速しながら上昇です。
このあたりは緑が深いというか、大自然ですね〜
エアスピード、OK。
エンジン、OK。
上昇率も1分間700フィートと順調です。
緑が綺麗ですね。
特に気になる雲も前方にはありません。
上昇中は他の飛行機やヘリコプターが
接近していないか、見張りも大切です。
左旋回、進路を小松VORまで直行になるように
とりましょう。後ろには離陸してきた能登空港が
見えています。
七尾湾です。波も穏やかだし、入江もあって
綺麗な湾ですね。
下は七尾湾、上は青空と、青色にサンドイッチ
された感じです。
気流も安定していて
ここちいいですね。
現在2,800フィートを通過中、
まだまだ巡航高度の9,500まで
上昇を続けます。
能登島ですね。
JA4044:
Noto Radio, 4044 is now 5 miles
southwest, leaving information zone.

Radio:
4044, Noto radio, roger.
雲の層も下になりました。
もう少しで巡航高度です。
遠くには富山湾、そしてその先が
富山県です。遠くに見える雲は富山の
東の山脈にかかっているんだと思います。
巡航高度の9,500フィートに
到達しました。オペレーション、ノーマルです。
石川県沖の日本海、太陽がキラキラと
反射して眩しいですね。
視程もいいかんじで、遠くまで見えています。
石川県の海岸線はず〜っとまっすぐですね。
前方に雲が少しありますが、
我々の高度よりもかなり下ですから
心配はいりません。
とにもかくにも眩しいですが。。。
このあたりから進路を南西に。
大津VORへ直行です。
東の方は薄っすらと雲が掛かっています。
琵琶湖が見えてきましたよ。
琵琶湖の西側の沿岸に沿っていれば
コースはばっちり。ナビとも合って万全です。
不思議な形の雲ですね。
なんか神秘的というか、見入ってしまいます。
西の空が少しずつオレンジ色になってきました。
我々もそろそろ高度を下げ始めましょう。
9,500フィートから降りていくには
15分程度は掛かりますからね。
近江大橋が見えますね。
下の方は少しガスっている感じです。
まだ高度は高めですから、大津プリンスホテル
などの建物は小さくしか見えません。。。
西の空が暗くなってきました。
6,000フィートを通過中、
まだまだ降下を続けます。
降下レートは1分あたり500フィートが
適切ですが、このままだと降りきれないので
少しだけ深めに設定しました。
京都を通過、淀川がかすかに遠くに見えます。
今日は淀川沿いのコースではなく、
このまま南下、奈良盆地から八尾に
帰りましょう。
これは木津川かしら。。。
もう直ぐ奈良ですが、高度がまだまだ
高すぎます。伊丹空港への進入空域に
入らないように、もう少し降下レートを
深めにしましょう。
奈良ですね。
JR奈良駅が手前に見えています。
高度も丁度いい感じになってきました。
このまま2,000フィートまで降りていきましょう。
生駒の山です。
小さな池はなんていう名前なんでしょうね。
少〜し右旋回。
山の切れ目のあたりが目標です。
西名阪が見えてきました。
高速に沿って西に向かえば大阪市。
そしてくねり曲がった大和川が
八尾の管制圏のレポートポイント、王寺になります。

JA4044:
Yao Tower, good evening.
JA4044 is now over Oji, two thousand.
Inbound for landing.

Tower:
4044, Yao?Tower, good evening.
Yao using runway 27, wind 300 at 9.
QNH 2990, report Kokubu.

JA4044:
Roger, report Kokubu, JA4044.

国分ポイントは山の切れ目、西名阪の
真上を飛べばバッチリです。

1,500フィートあたりまで高度を下げましょう。
本当は1,000フィートあたりまで
下げるほうがいいんでしょうが、
山の間の電線がどうしても気になってしまって。。。
大阪の街が見えてきましたよ〜。
大和川も大阪湾までつながっています。

JA4044:
Yao Tower, 4044 is now Kokubu.
Tower:
4044, roger. We have you insight.
Cleared to land runway 27.
Wind 290 at 8.
右旋回でRWY27のベースターンです。
ギヤを出して減速しながら降下を開始。

JA4044:
Roger, 4044 is cleared to land, runway 27.
太陽もすっかり沈んでしまいましたね。
空はまだ明るい分、大和川の水面が空を
反射して同じ色に輝いています。
フラップもダウン、ファイナルターンは
600フィートぐらいで左旋回できるように
90ノットで降下レートを調整していきましょう。
手前のゴルフ練習場が目印です。
滑走路も見えています。
滑走路の手前、進入角度を示すPAPI(パピ)を
見ながら左旋回。
ファイナルターン完了です。
ギヤもダウン、エアスピードも85ノット、
アプローチの角度もバッチリです。

念のために地上の風を再度チェック、
突風があればゴーアラウンドのつもりで。

JA4044:
Yao Tower, request wind check.
Tower:
Wind 310 at 9.
もう直ぐスレッシュホールド、
ギヤが降りていることを再度チェックします。
スピードもOK、最後まで気を抜かないように。
タッチダウン。
周囲が暗い分、日中よりも速く感じるかも
しれませんが、焦らずにブレーキを
軽くふみましょう。
Ground:
JA4044, taxi to south apron.

JA4044:
Roger, taxi to south apron, 4044.

滑走路から誘導路に入ってサウス・エプロンの
駐機場までタキシングです。
周りのハンガーもシャッター閉まって
静かなもんです。まさか、我々が最後の
飛行機なわけはないと思いますけど〜
エンジンシャットダウン、パーキングブレーキ、セット。
無事に八尾に到着です。
西の空はすっかり日が沈んでしまいましたね〜

少しばかりの向かい風でしたが、
能登から約1時間30分のフライトでした。
おつかれさまでした。