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さて、福井空港から八尾に戻ります。
昔は東京や大阪などからYS-11などのプロペラ旅客機が
定期便を飛んでいたようです。
今ではローカル空港どころか小型機やヘリコプター
しか離着陸をしない「小型機用」の空港となってしまって
います。一応、町の行政はジェット化のキャンペーン中
のようですが・・・ |
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大型旅客機が離発着する空港と違って、どことなく
静かですがすがしい感じです。春の晴れ日ともあって、
周りの緑や青空が気持ちよいですね。 |
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いざ、愛機に乗り込みましょう。
出発前のウェザーブリーフィングでは、関西地方は
少しずつ雲も多くなっており、雨量のレーダーエコー
によれば既に関空や大阪では雨雲が広範囲で観測
されています。
有視界飛行方式ですので、雲を避けて飛んで
帰ります。現在、福井はまだまだ青空で雲はありません。
でも、飛行機の正面にある赤と白の吹流し(ウィンド・ソック)
は到着時よりも風が強いことを示しています。 |
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エンジンスタート、ノーマルです。離陸前のプリテイクオフ・チェックをタキシングの前に行いましょう。
この空港は滑走路に平行する誘導路が無いために、
一旦エプロンから出ると滑走路上だからですね。 |
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「Fukui Radio, juliet-alfa 4044 request taxi for VFR
departure to Yao.」
「Roger, cleared to taxi down runway 36. Wind,
330 at 9.」
エプロンエリアを出発。黄色いタキシーウェイのセンター
ライン上を地上走行です。 |
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滑走路に進入する前に右のアプローチサイドを確認。
だれも飛んでこないのを目視確認してからすすみます。
ちなみに、オレンジ色の四角い物が4個並んでいますよね。
あれ、滑走路進入角指示灯を反対側から見ているんです。
いわいる「PAPI」の裏側です。 |
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誘導路から滑走路を一旦Rwy36の端まで地上走行
して、ユーターン。離陸の方向に機首を向けます。
「Fukui Radio, ready for departure.」
「Juliet-alfa 4044, runway 36 is clear.」
いよいよ離陸です。 |
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75ノットでローテーション。
操縦桿をゆっくりと手前に引くと飛行機が地上から
離れていきます。 |
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周りは田んぼがいっぱい。
そろそろ右旋回を始めましょう。 |
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右旋回中で後ろを見ると・・・
離陸してきた滑走路が見えています。
当然ですが、こちらから滑走路を振り返れば
Rwy18。日本海側から福井空港に来るとこんな感じ
なんでしょう。写真は南を向いて撮影しています。 |
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高度も少しずつ上がってきました。
ちょうど滑走路を平行して南に向かっているところです。
わかります?福井空港。
銀色の四角い田んぼの中に滑走路とそれを囲む緑の
芝生が。翼端の先に家があって、その先あたり
(丁度、写真の中央を真ん中から右端へ伸びている)
に滑走路があるんですけど・・・ |
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琵琶湖の北の山々です。
このあたりが冠山です。
福井空港のあたりよりも少し視程が悪くなってきたような。 |
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確かに雲が多いですね。
我々は8,500フィートでクルーズですから、雲の
トップは6,000フィートあたりでしょうかね。
大津の手前で高度を下げて、雲の下に出ることを
考えましょう。 |
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なんとか降りてきました。思ったよりも雲が低く、視程も
良いとはいえません。3,000フィート(約1,000メートル)
まで降りました。
琵琶湖上空、左端の沿岸は大津です。写真の下で
切れるギリギリに大津プリンスホテルがあるんですけど・・・ |
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京都を過ぎて、淀川を沿って西に向かいます。
雲もかなり多くて低いですよね。福井を出発した
時とはちがって、太陽光もあまり差し込んできません。 |
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枚方市にある「ひらかたパーク」上空です。
カラフルな観覧車が見えています。
京阪電車の線路は・・・っと? |
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そろそろ進路を南西に向けて八尾空港に直行しましょう。 |
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八尾から5マイル。VFRのレポーティング・ポイントの
「HIGASHI-OSAKA」です。
「Yao Tower, juliet-alfa 4044 is now over HIGASHI-
OSAKA, one thousand three hundred.
Inbound for landing.」
「Roger, Yao using runway 27. Wind 300 at 8.
QNH 3024.」 |
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Rwy27のライトベースに直接向かいます。
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左の生駒山に沿って飛んでいきます。 |
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Rwy27へファイナルターン。 |
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風が急に北西の風から東の風に変わったようです。
このままでは着陸時には後ろからの風、テールウィンド
になってしまいます。
「Juliet-alfa 4044, wind now 080 at 9, tail wind.
Do you accept runway 27, or runway change?」
まあ、八尾は滑走路が1,500メートルあるので、
9ノット程度であれば降りてしまいましょう。
「Accept Runway 27.」
でも、ちょっと進入角が低めですかね。要注意!
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着地寸前。
右を見ると八尾の陸上自衛隊駐屯地域(アーミーエリア)
が見えています。 |
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テールウィンドだと着陸後の地上滑走距離が
長くなりますね。A-3まで来てしまいました。 |
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八尾は雲がベッタリ。雨が降り始める前に帰航できて
よかったです。綿密なフライトプラニングが効果的でした。
次回のフライトはもっと晴れて欲しいものです。
家に帰ってビールでも飲もうっと・・・ |