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フライト日: 2003年 7月26日 巡航高度: 8,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜大和川〜明石〜STE〜HGE〜RJBH
着陸空港: 広島西空港 着陸方式 VISUAL (ライト・ベース)
この1ヶ月間は1,000時間チェックという整備点検の為にフライトができていなかったものの、今週末からは整備も無事終了してフライトの再開です。

朝の9時に目がさめて家の窓から空を見上げると青空が見えているではありませんか・・・

ということで、広島焼きを食べに飛んで行くことにいたしましょう。整備用ハンガーからエプロンに出るところには整備契約をしている機体の行き先ボードがあります。JA4044は広島西を目的地と記入してから出かけましょう。
梅雨明けしたばかりの青い空と白い雲。生駒山も緑が綺麗
です・・・ちょっと雲が多いかな。

気象官のウェザーブリーフィングによると、今日は低層雲が
午前中は出ているとのこと。
1ヶ月ぶりの外部点検です。1,000時間チェックが終わった
ばかりとはいえ、念入りの外部点検を行うのは機長としての
責任です。
さて、エンジンも無事スタートしました。八尾グランドに
コンタクトしてタキシングのリクエストをしましょう。

「Yao Ground, this is juliet-alfa 4044. Request taxi for VFR to Hiroshima-nishi.」

「Roger, taxi to runway 09, wind 070 at 6. QNH 2982.」
滑走路へ進入する前の一旦停止線を「ホールドショートライン」と言いますが、ここで一旦停止です。離陸前のプリテイクオフチェックリストを確認します。
「Juliet-alfa 4044, cleared for takeoff runway 09. Wind 070 at
5. Right turn approved after airborne.」

離陸方向が東ですが、広島は西方向です。離陸後に
右旋回をして滑走路と平行に飛行して西に進路をとりましょう。
離陸してまもなく、南を見ると・・・
視程は悪くないですよね。金剛山の山頂にちょっと雲が
かかっている感じですが。
さらなる右旋回をして八尾空港のRwy09/27と平行に進路を西に向けて飛んでいます。関空と伊丹の進入・出発機の関係で、有視界飛行の飛行機は1,500フィート以下に高度を抑えられています。とりあえずは1,300フィートで飛びましょう。

大和川の土手も綺麗な緑ですね〜
堺市にある大泉緑地。
堺東の駅前が見えてきました。その先には大阪湾が。堺東駅前のビル郡の手前にある古墳は反正天皇陵。

このあたりで八尾の管制塔から関空の管制管に無線の周波数を変えましょう。

「Yao Tower, 4044 is now Asaka. Leaving.」
「Roger, frequency change approved. Good'ay.」

「Kansai TCA, juliet-alfa 4044 is now 5 DME West of Yao,
1,300. Request radar advisory.」
大阪湾も無事横断し、関西空港の管制管から巡航高度まで高度
を上げる許可もいただきました。ちょうど明石大橋にさしかかったところです。高度は4,000フィートあたりで、引き続き上昇をしていきます。
明石大橋を過ぎて淡路島の西海岸が見えてきました。上昇中も高度が5,000フィートを通過しているところあたりで雲と同じ高さまできました。雲の上にあがれば小さな揺れも治まるでしょう。
瀬戸大橋上空を8,500フィートで予定通り通過中。
でもまあ青空がきれいですね。
少しずつ高度を下げていきましょう。広島の進入管制官から
周りの飛行機の情報が流れてきます。
緩やかな風が南西から吹いていますが、滑走路はRwy04。
追い風ですが、このまま着陸しましょう。

「This is Hiroshima-nishi flight service. Wind 210 at 5,
Runway 04 is clear.」
ちょっとセンターラインよりも右にタッチダウン。
滑走路の西側の川の向こうには岡が見えています。
駐機場に向かいます。
飛行場の隣には大手の工場が。

今はコミューターの航空会社しか路線を飛ばしていませんが、
昔は大型の旅客機が離着陸していたにぎやかな空港でした。
ちょうど日本航空のグループ会社のジェイエアの新しい
ジェット旅客機が来ていました。ターミナルの前で給油中です。
さて、指定の駐機スペースに飛行機を泊めて、タクシーで
お好み村まで広島焼きを食べにいきましょう。

飛行時間は1時間15分でした。