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フライト日: 2003年 9月28日 巡航高度: 9,000フィート
出発空港: 鹿児島空港 ルート: RJFK〜MZE〜SUC〜GBE〜SKE〜RJOY
着陸空港: 八尾空港 着陸方式 VOR-DME C
屋久島から到着して給油中にターミナルビルでお昼ご飯を食べてきました。やっぱり黒豚トンカツは美味しかったです。

さて、気象のブリーフィングを受けてフライトプランを提出に空港事務所まで行きましょう。この建物を通らないとエプロンには出れないのです。やはり保安体制はしっかりとしていますよね。
給油も終わっていました。68リットルの給油です。
これだけ足せば八尾には問題なく帰れます。
先ほど着陸の時に使っていたRWY34からRWY16に滑走路が変わっていました。我々も空港の北側に向かってタキシングを開始します。勿論、管制官の許可・指示があってのことですが。

「Juliet-alfa 4044, taxi to runway 16 at tango 6.」
「Roger, taxi to runway 16, tango 6. JA4044.」
3,000メートルある滑走路のほとんどをタキシングです。
エアーニッポンのボーイング737がゲートからプッシュバック
しています。どうやら彼らも出発のようです。

「ANK-air, taxi to runway 16, follow Piper on your three o'clock.」
「Roger, taxi to runway 16, follow Piper.」

おっと、彼からは我々の後ろをタキシングするように指示
されています。ちょっと恥ずかしいやら嬉しいやら・・・
RWY16までやってきました。
「Juliet-alfa 4044, this is Kagoshima Tower.
Hold short of runway due to inbound traffic.」

着陸機の関係で滑走路の手前で一旦停止です。
降りてきましたね。ハーレクイン航空のMD-80のようです。

「Juliet-alfa 4044, taxi into position and hold, runway 16.」
「Roger, into position and hold.」
先ほどの着陸機も滑走路から出て行きました。
次は我々の離陸の順番です。
ターミナルを右に見ながら離陸です。
先ほど着陸したハーレクイン航空の飛行機がタキシング中
ですよね。ほら、丁度翼の下あたり・・・
「Juliet-alfa 4044, turn right heading 180. Contact
departure, 119.4」
「Roger, right heading 180, 119.4. Good'ay.」

後ろからさっきのエアーニッポンが離陸してくる関係でしょうか、右旋回で180度に飛ぶように指示されました。後ろを見ると離陸してきた滑走路が見えています。
桜島も大きく見えますね。

「Kagoshima departure, juliet-alfa 4044 is leaving 1,500
for niner thousand.」
「Roger, proceed direct Miyazaki.」

鹿児島の管制官が宮崎まで直行する許可をくれました。
少しでも距離を短縮したいですからね。
宮崎空港の真上です。
高度も巡航高度の9,000フィート。約3,000メートルです。
宮崎から高知県の足摺岬までは洋上フライトです。
青い空と青い海だけが目に入ってきます。
「Juliet-alfa 4044, traffic your 1 o'clock at 10 thousand. All Nippon 767. Report traffic insight.」
「Roger, we have traffic in sight.」

これは全日空のボーイング767です。同じ航路を丁度1,000フィート上を反対方向に飛行中です。この他にも2機の旅客機と交差しました。鹿児島・宮崎方面には結構な数の旅客機が飛んでいるんですね〜

ちなみに、1,000フィートの高度差だと飛行機のカラーリングは勿論、機体番号まで目視で確認できます。とは言っても、完璧な航空管制下ですからニアミスとかではありません。
足摺岬が見えてきました。
ここからは高知県の東、室戸岬上空を通過して
和歌山県の御坊岬を目指します。

でも、日が沈んできましたね・・・
室戸岬が見えています。ちょっと雲に隠れているかな・・・

ここまで来れば見慣れた景色。もう大阪に帰ってきたも同然ですかね・・・ははは。
「Juliet-alfa 4044, contact Kansai approach 120.45.」
「Roger, contact Kansai approach 120.45. お世話になりました。」
航空管制は英語でしますが、たまには日本語で挨拶するのも意気かなと思いまして。

関空の進入管制官のレーダー誘導にしたがって信太のVORに向かいます。御坊岬には向かわない直行コースを飛ばせてもらっています。
有田の手前、和歌山県の湯浅という町ですね。

「Juliet-alfa 4044, descend and maintain 6 thousand.」
降下開始の指示です。ゆっくりとパワーを絞って降下を開始していきましょう。
ちょっと雲が多いエリアです。
降下中にインクラウドするでしょうね。計器をしっかり見て飛びます。
段々と雲に近づいてきました。
おっと、インクラウドしましたね。雲の中はこんな感じ。
と思ったら雲から出てきました。それほど分厚い雲では
なかったのですね。
「Juliet-alfa 4044, descend and maintain 4,000. Cleared for VOR-DME charlie approach. Report leaving Shinoda.」
「Roger, down to 4,000. Cleared for VOR-DME charlier appraoch. Report leaving high station.」

八尾への計器進入の許可がでました。
葛城山を越えるところです。
西を見ると太陽が沈みかけています。なかなか綺麗な夕日ですね。
ちょうど関空と泉佐野のゲートタワー、関空への橋も綺麗なシルエットになっています。
八尾空港への進入も開始。高度も徐々に降ろしていきます。

「Yao Tower, this is juliet-alfa 4044 charlie approach inbound.」
「Roger, report field in sight. All station Yao Tower. We have IFR inbound Piper 28 from Shinoda.」
羽曳野市あたりで近畿道が新しい高速道路と接続するようです。
ただいま建設中。写真左下は料金所になるみたいです。
日がここまで暮れてくると見慣れた大和川もちょっと違った印象です。
八尾は北風が10ノット弱吹いています。着陸は北風用のRWY31です。進入角度を指示する「白・白・赤・赤」照明が付いていない滑走路ですから、目視で進入角度を調整します。
鹿児島からのロングフライトも無事終了。RWY31に着陸です。
「Yao ground. Juliet-alfa 4044 at bravo 2.
Request taxi to south apron.」
「Roger, taxi to south apron.」

RWY31から降りてくるといつもと違う誘導路を使います。
慣れている八尾空港でもちょっと違った感じがします。
さて、ここで右折。しずむ太陽を正面に駐機場までタキシング。
1泊2日の屋久島の旅。楽しい週末になりました。これからは日が沈む時間も早くなって、帰りが夜のフライトになるケースも増えてくることでしょう。

お疲れ様でした。