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フライト日: 2003年12月28日 巡航高度: 8,500フィート
出発空港: 八尾空港 ルート: RJOY〜神戸〜TRE〜JEC〜RJOC
着陸空港: 出雲空港 着陸方式 VISUAL (ストレート・イン)
2003年最後のフライトです。
晴天に恵まれ、今日は日本海側の出雲空港に向かいましょう。八尾空港事務所の駐車場に車をとめて、ウェザーブリーフィングを受けてフライトプランを提出しましょう。
この建物には気象測候所、空港事務所、管制塔などがあります。
事務所の入り口の扉の前には八尾・大阪の今日、明日、明後日の天気、降水確率、警報・注意報などが表示されます。見ても分かるように、今日の天気は「晴れ」、降水確率も0%となっています。詳細のウェザーは扉の向こうのブリーファーに直接聞きましょう。
さて、フライトプランも提出しました。
機体の場所まで来て外部点検から始めましょう。
翼の状況やタイヤの空気圧などを見て周っていきます。燃料は翼の中にあるタンクに入っていますが、タンクの真下に「フュエル・サンプ」という小さな燃料の採り口があります。ここにプラスティック製の注射器のようなものを押し込み、燃料を少々採取します。要するに「フュエル・チェック」を行い、正しい種類の燃料が給油されているか、また燃料に浮遊物や水等が混在していないか、等を目視で確認していきます。
外部点検も無事終了。エンジンも始動して滑走路に向かっての地上滑走です。八尾空港の南側にある駐機場エリア「サウス・エプロン」の前を走っています。今はRWY27が使用されている滑走路です。
誘導路中央にある黄色い線上を地上滑走します。正面には生駒の山が、正面左手には八尾の管制塔が見えますね。
「Juliet-alfa 4044, cleared for takeoff runway 27.
Wind is 230 at 6.」
「Roger, cleared for takeoff runway 27. Request right turn to Northwest.」

管制塔から離陸の許可がでました。今日は離陸直後に進路を北西にとり、天王寺や難波上空を飛んでいく予定です。その旨を管制塔に通達します。
スロットルをゆっくりとフルパワーに。この機体のエンジンはターボエンジンですから、離陸時に体が後ろに押される感じ「G(ジー)」を和らげるためにもスロットルはゆっくりと扱いましょう。
上昇体勢が安定しました。ギヤ・アップ!
天王寺です。写真中央下には近鉄百貨店、すぐ右隣にはJR天王寺駅にある「Mio」が見えています。

「Yao Tower, 4044 is now over Tennoji, leaving control zone.」
「Roger, frequency change approved. Good'ay.」
難波上空です。中央に見える高層ビルは南海サウスタワー。左の方の黒い高層ビルは最近完成した「なんばパークス」です。
大阪ドームの北側を横切ります。
舞州です。ご存知でしたか?ここに短いですが滑走路があるのが。島の手前、海沿いに平行してコンクリートが見えます?ちゃんとRWY25の表示もあります。何やら模型飛行機か何かのイベントが昔あったとか無かったとか・・・
神戸も過ぎて進路を鳥取に。巡航高度も予定通りの8,500フィートです。中国山脈上を横断中ですが、雲は比較的に多いですかね。
段々と日本海側に近づいてきました。雲も所々に切れ目がでてきました。下に見える山々には雪が積もっています。
今は12月ですが、2月頃にはもっと雪が多いんでしょうね。それにしても綺麗な景色です。気流も安定しているので快適、快適!
鳥取市上空です。写真の上の方、海沿いには鳥取砂丘が見えますね。
手前の湖は湖山池、これと日本海に挟まれて鳥取空港が見えています。「ようこそ鳥取へ」の白い文字が見えますか?
大山です。頂上に雪は見えませんが、ふもとは雪に覆われています。残念ながら頂上近辺は雲の中、はっきり見えていません。

「Julie-alfa 4044, this is Miho Approach. Descend and maintain 6,000. Turn right heading 280.」
「Roger, descend and maintain 6,000, turn right heading 280. 4044.」

そろそろ降下の開始です。この空域を管轄している美保の進入管制から降下の指示がありました。
「4044, descend and maintain 4,000.」
「Roger, descend and maintain 4,000.」

さらなる降下指示です。とりあえずは4,000フィート(約1,300メートルまで降下します。ちょうど5,000フィートあたりに雲が。
美保湾の上空を少しずつ降りていきます。
海岸沿いを山陰本線と国道9号線が走っています。
手前が美保湾、陸を挟んで遠めが中海です。
正面には米子空港が見えています。
米子空港の北側を横切っていきます。

「4044, descend and maintain 3,000.」
「Roger, down to 3,000. 4044.」

出雲空港への計器進入方式の進入開始高度まで降下が許可されました。
高尾山が見えています。写真右の橋は境水道天橋です。
「4044, you are cleared for Localizer 25 appraoch. Maintain 3,000 until 13 DME.. Contact Izumo Radio.」
「Roger, 4044 is cleared for Localizer 25 appraoch. Maintain 3,000 until 13 DME. Going to Radio. Good'ay.」

計器進入の許可がでました。この位置では現在の3,000フィート(約1,000メートル)を維持、出雲空港から13マイルで降下を開始します。

写真に見えている島は中海に浮かぶ大根島です。
中海を後に・・・
機は松江市上空まできました。写真中央の緑の茂みは松江城です。穴道湖大橋も見えていますね。写真右手に広がっているのは宍道湖です。
「Izumo Radio, 4044 is now 5 miles on final」
「Roger, runway 25 is clear. Wind 260 at 12.」

着陸許可です。真正面の風とはいえ、12ノットですから弱いとは言えません。エアスピードをしっかりと維持していきましょう。
ギヤが降りていることを確認。少しずつ滑走路が近づいてきます。
まもなくミニマムです。勿論ランディング!
少し操縦桿を手前に引いて速度を殺していきましょう。
ちょっとドスンという着地でしたね〜
まあ、良しとしましょう。
「4044, taxi to spot 8.」
「Roger, spot 8.」

滑走路から出て駐機場まで地上滑走です。
日本エアシステムのMD−90(写真左端)とエアバス300(右)
が着ています。
昨日は雪か雨だったんでしょうね。エプロンに水溜りができています。
お疲れ様でした。やはり日本海側の方が風は強いようです。ちょっと遅めのお昼ご飯を食べてから帰りましょう。