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フライト日: 2003年12月14日 巡航高度: 7,500フィート
出発空港: 松山空港 ルート: RJOM〜RJBK
着陸空港: 岡南空港 着陸方式 VISUAL (レフト・ベース)
先ほどは第一レグの八尾から高松までのフライトでした。今日の第三レグは愛媛県の松山空港から岡山県の岡南(こうなん)空港までのフライトです。
松山は天気も晴れ、雲もまったくありません。出発前の外部点検中にトランスオーシャン航空のボーイング737が離陸するために滑走路に向かってゆっくりと走っていきました。これから沖縄に飛んでいくのでしょうね。
我々も飛行機に乗り込みましょう。松山空港では9番のS(シエラ)という駐機場に留めていました。前に見えるアルファベットの「P」は対面にある駐機場の記号です。
ターミナルビルにはANAのボーイング767がゲートに留まっています。四国山脈が見えますが、山沿いには少し雲があるようです。
ドアをきちんと閉めましょう。シートベルトを着用。このフライトに必要な地図・チャート類を用意します。
いよいよエンジンスタートです。

「Matsuyama Tower, juliet-alfa 4044 is niner-sierra with Hotel.」
「4044, Matsuyama Tower. Go ahead.」

松山の管制塔を無線で呼び出して滑走路に向かう許可をもらいましょう。
着陸する時は南に向かってRWY14を使いましたが、離陸は海に向かって北の方向に上がっていきます。使用する滑走路もRWY34です。
空港ターミナルビルの前を通過。
ANAのボーイング767と日本エアコミューターのプロペラ機が見えますね。
管制塔から滑走路に入って待機する指示がきました。
誘導路のT−5から滑走路に入りましょう。
「4044, cleared for takeoff runway 34. Wind 260 at 3.」
「Roger, cleared for takeoff runway 34.」

さて離陸です。スロットルでゆっくりとパワーを足して速度をつけましょう。
75ノットでローテーション。操縦桿を手前に引いて離陸です。機首が地上から離れていきます。
計器で上昇を確認してギヤを上げましょう。
「4044, traffic your 2 o'clock, 10 miles. Inbound for Matsuyama,
Boeing 737. Report traffic insight.」
「Roger, looking. No contact.」

松山空港に着陸する旅客機が対面側から近づいている報告です。本来は直進を続けるのですが、彼らの進路と交差しないように早めに右旋回を開始してあげましょう。
松山港が見えていますね。
このまま巡航高度の7,500フィートまで上昇を続けます。
右後方には離陸してきた松山空港が見えています。
滑走路が瀬戸内海に突き出ていますよね。
松山港を右に見て上昇中。気流は非常に安定しています。
松山空港の管制圏を離脱する時に通報ポイントとなる「HORIE」ポイントです。下に見える川は久万川です。ここで管制塔に連絡を入れましょう。

「Matsuyama Tower, 4044 is now Horie. Leaving your control zone.」
「Roger, frequency change approved.」
「Roger, good'ay.」
四国山脈沿いには雲が多いですね。
ちょうど4,000フィートを通過中です。雲と同じ高度はちょっと揺れがありますね。雲の上に上がってしまえば揺れも無くなるはずです。
揺れが止まりました。非常に快適な巡航フライトです。
段々と岡山に近づいてきました。
そろそろ高度を降ろし始めましょう。
瀬戸大橋まできました。
ここから岡南空港までは5〜6分で着いてしまいます。
右に見える山は金甲山、左の海は児島湖です。

「Konan Air Service, 4044 is 5 miles southwest. Inbound for landing.」
「Roger, report left downwind, runway 27.」
高度を下げながら飛んでいます。金甲山の頂上よりも我々の方が低いですね。送電線も多いところですから、注意しましょう。それにしても紅葉で山が赤茶色に染まっています。
前方を児島湾大橋が湖を横断していますね。
宮浦とか言うあたりでしょう。ちょっと平野になっています。このあたりで左旋回をして岡南空港の最終着陸態勢に入りましょう。
「Konan Air Service, 4044 is turning left base, runway 27.」
「Roger, runway 27 is clear. Wind calm.」
正面に見える煙突と煙が出ているのは同和鉱業岡山工場です。このまま左旋回を続けましょう。
岡山港の上空を降下進入中です。
正面には滑走路が見えています。
西日が逆光になって見づらいですけどね。
ヨットやら釣り船が停泊してあるみたいですね。
進入角指示灯もしっかりと白・白・赤・赤と正しい進入をしている事を示してくれています。
まもなく着陸です。ギヤが出ていることを確認して・・・
エアスピード・チェック!
ブレーキを踏んで速度を落としましょう。
「4044, pick up Tango-2, taxi to Japcon.」
「Roger, T-2 to Japcon.」

ここから誘導路に入りましょう。
昔はプロペラ機が定期路線で就航していたターミナルビルです。今では古いビルになってしまいましたね。勿論、路線の飛行機は就航していません。
岡南空港で事業展開している使用事業航空会社の職員の方が赤い棒を持って駐機場で誘導してくれます。
お疲れさまでした。すっかり夕方の雰囲気になってしまいました。ここでコーヒーをご馳走になって八尾に帰るといたしましょう。