手前が旧南紀白浜空港、奥が現在の空港。
旧空港の滑走路には大きな「バツ印」が。また写真中央左側には
旧空港のターミナル・駐機場も見える。
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意外に思うかもしれないが、日本には100を超える飛行場がある。もちろん民間だけではなく、自衛隊や米軍基地も含めてのカウントだが。
また、既にご承知のとおり、新しい飛行場の建設も盛んだ。名古屋の新中部国際空港、神戸沖の神戸空港は完成も間もなくだ。さらに、北九州、静岡、種子島にも新しい飛行場建設が予定されている。
私のような自家用オペレーターは、飛んでいける目的地が増えることは歓迎。だが、最近の飛行場は見た目や雰囲気がどことなく同じ、一昔前は各飛行場にも独自のキャラクターがあったように思う。
八尾から一番近いローカル空港は「南紀白浜空港」だが、ここは従来プロペラ機のみ離着陸可能。ジェット機就航にあたり滑走路延長が必要となり、既存の場所では地形的に不可能ということで、直ぐ隣に新空港が建設され、平成8年にオープン。昔は旅客機の到着時刻になると大勢の出迎え・見送り客で小さなターミナルがごった返し・・・もちろん小さな喫茶店も溢れかえっていた。新しい空港は設備も素敵、エアコンも勿論あって快適な空間だが、旧空港のキャラクターはそこには無い。
新しい空港が開港される喜びの反面、そこにしか無い空港独特のキャラクターが近代化されていく寂しさもあり、少々複雑な心境だ。 |