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2005年 1月22日

和歌山県上空、高度6,500フィート。
気分はまるで旅客機だ。

パイロットでない人が持つ小型機のイメージが何か?自身はパイロットの訓練を始める前の小型機のイメージは既に記憶にない。周りで頻繁に聞かれる質問やコメントは「セスナですか?」、「めっちゃ揺れる」、「鳥瞰の景色が楽しめる」、など。

いつも答えに悩む。
いずれも一部正しく、一部間違っているからだ。

「セスナ」は一般的に小型機を意味して使われることが多いので、「小型機」を意味していれば正しい。しかし、「セスナ」は実際は小型機メーカー名であることから、自身の機体のメーカーではない。よって答えとしては間違ってもいる。「車を持ってるんですよ〜」のコメントに対し、「え、ホンダですか?」と聞いているようなもんだ。

「めっちゃ揺れる」はケース・バイ・ケース。低い高度を飛べば地形の関係や風の影響で揺れることはある。高い高度を飛べば揺れることは殆どない。

じゃあ、「高い高度って」?小型機とはいえ、機種によって上昇できる高度の限界が著しくことなる。マニュアルを見るとパイパーPA28−201RTという機種の上昇限界高度は24,000フィート。さすがに普段は限界まで上昇しないとはいえ、雲の上を飛ぶことはよくある。ここには鳥は飛んでいない。ヘリコプターも飛んでいない。「鳥瞰の景色が楽しめる」どころか、鳥すら見たことの無い景色が広がっているのだ。