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2005年 2月12日

離陸前の高松空港のRWY26。

滑走路の手前で着陸してくるボーイング767を待つ。大きく旋回しながら滑走路へファイナルターン、姿勢を整えて優雅に舞い降りてくる。接地の瞬間、タイヤと滑走路の摩擦で白い煙が滑走路上を広がっていく。そして逆噴射の大きなエンジン音と共に大きな旅客機は滑走路上を走っていく。

「Juliet alfa 4044, taxi into position and hold, runway 26.」

次はこちらの番だ。離陸許可を待って滑走路上で待機の指示。スロットルを押してゆっくりと機体を滑走路のセンターライン上にのせる。既に滑走路には照明が点灯されている。薄っすらとした雲に隠れた白い太陽。先ほど着陸した旅客機が滑走路から出て駐機場に向うのを待つ。

「All Nippon458, pick up next taxiway and taxi to your spot.」

旅客機へのタキシング指示。次は離陸の許可が出るはず。離陸前のコクピットチェックも万全だ。空への期待が大きくなる瞬間。

「Juliet alfa 4044, wind 290 at 11. Cleared for takeoff, runway 26. 」

スロットルをゆっくり押し込めばカラフルに飾られた滑走路をゆっくりと加速し始める。ガタガタと滑走路を走る振動が体に伝わってくる。操縦桿でも風の重たさを感じ始める。そして離陸。操縦桿をグイッと引くと勢いよく空へと舞う。また新たなフライトの始まりだ。