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2005年 2月25日

サンフランシスコ郊外にあるハーフムーンベイ空港のターミナル。


ターミナル内にあるレストラン。メニューの名前も独特。

アメリカの小型機用空港、「ジェネアビ用空港」のひとつであるハーフムーンベイ空港。陸路ならサンフランシスコから丘・山を越えて太平洋側に出た所にこの空港はある。大型旅客機が就航している空港のターミナルビルとはまったく異なり、こじんまりとリラックスした雰囲気が漂う。

中に入ればそこは事務所兼レストラン。壁には飛行機の写真やイラストが飾られ、天井からは小型機や戦闘機の模型がぶらさがっている。メニューを見ると食事の名前が「タッチ・アンド・ゴー」というベーコン・エッグのサンドイッチ、「B−52サーロインバーガー」、「B−29マッシュルームバーガー」、など等。

この空港をベースとして活動している自家用パイロットの最年長は86歳の超ベテラン。第二次大戦ではヨーロッパで戦闘機を飛ばしていたとかで、今でも元気にアクロバットをしているとか。このレンストランでは勿論常連客。よそ者パイロットを見つけては明るく昔話で盛り上げる。

美味しい食事が終わればコーヒータイム。勿論飲み放題。ゆっくりとコーヒーをすすっているとエンジン音が。窓から外を見ると小型機が降りてきた。おそらく彼らも飛行機をレストランの前に駐機してコーヒーを飲みに入ってくるのだろう。

これがアメリカのジェネアビ空港の日常だ。この空港以外にもアメリカの数多くの小型機用空港に飛んでいったが、みな独特な「味」がある。

日本の空港の多くは大型旅客機が就航し、ターミナルビルの雰囲気に大きな差は感じなくなった。(離島等は別だが・・・。)まだまだスカイレジャーは超非日常な日本の航空環境、アメリカの様に空港や飛行機を身近に感じる環境は「飛行機乗りの天国」かもしれない。