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2003年 5月24日

日本を代表する曲芸飛行パイロットのロック岩崎氏。
ピッツ製の複葉機で空を自由自在に飛び回る。

能登空港が今年の7月7日の七夕の日に開港する。石川県としては小松空港に次ぐ2つ目の路線就航の空港となる。当面は東京から1日2往復の予定だが、はたしてどれだけの旅客が実際に開港後の能登空港を利用するのだろうか。期待と不安が地元の住民と政治家の本音だろう。

さて、開港を記念してイベントが24日と25日の2日間にわたってあり、それの招待飛行機として参加した。北は北海道から南は沖縄までの自家用小型機(中には結構大きな自家用機もあったが)が約60機。その他、模型飛行機やグライダーなど、合計して約80機の「飛び道具」が勢ぞろいした。

イベントのメインはやはり日本を代表する曲芸飛行のパイロット、ロック岩崎氏のエアロバティック・ショーだろう。能登空港の滑走路をフルにつかって、クルリクルリと回ったり、逆さになったり、横向きで飛んだり・・・とにかく曲芸用の複葉機を自由自在に操る。まさにアメリカのエアショーの雰囲気を思い出す。とても私ができる芸ではない(私の所有している飛行機は曲芸飛行用では無いものの、私の腕も曲芸飛行用ではない)。

フェンス沿いには小さな子供連れのファミリーや、年配のおじいちゃん・おばあちゃんカップル。はたまた飛行機マニアが大きなカメラでロック岩崎の飛行機をレンズで追う。「わ〜」、「すげ〜」、の声がありとあらゆる所から聞こえてくる。隣に立っていたお婆ちゃんなんかは、ロック岩崎には見えるはずも無いのに大きく手を振っている。

「戦争の時の飛行機もああやってクルクルと回ってたっけよ〜」ともう一人のお婆ちゃんが空を見上げながら言葉を口に出す。ん〜、なるほど。同じ物を見ても、世代によって色々と感じるところは違うようだ。