PIREPS選択画面に戻る

2003年 6月 2日

平成15年2月1日。松山空港から岡山県の岡南飛行場へ帰る時にコパイ席に座っていただいたK氏。

実は今日は飛んでいない。平日ということで、セッセと会社で仕事をしていた。すると携帯がブルブルと震える。会議中だったために、電話に出ることができなかったのだが、表示を見ると岡山県のK氏だ。

K氏とはパソコン上で飛行機を飛ばす「フライト・シミュレーター」の集まりで知り合った飛行機好きの方。「今度、乗せてくださいね・・・」とJA4044の試乗をご希望されていた。そこで、今年の2月に八尾から岡山の岡南空港まで飛んで行き、そこから参加。もう一人のM氏と2名が岡南空港〜松山空港間の小型機フライトにデビューされたわけである。

さて、このK氏。電話を掛けてみるといきなり「も〜我慢ができなくなっても〜て。岡南空港のフライトスクールに話を聞きにいってしまいました。航空身体検査の申込書も貰ってしまって・・・訓練をやっぱりしようかなって。夢でしたし・・・」

松山から岡南までのフライトでコパイ席に座っていただいたわけだが、この時の体験が印象的だったのか刺激になったのか。私も自家用機のオーナーに誘われたのが切っ掛けでこの世界に入ったが、まったく同じ状況である。下では見れない景色を見せてあげようと多くの知り合いをお誘いしてきたが、自分から訓練を始めてみようと踏み出したのはK氏が初めて。ある意味、私を最初に誘っていただいた時のオーナーパイロットと同じ事ができ「空の魅力への恩返し」になったように思える。12年前の私をちょっと思い出した嬉しい夕方の一瞬。Kさんに感謝。謝謝。
Kさんへ、
飛行機の訓練は決して楽しさばかりではないと思います。上達しているのか不安になったり(むしろ後退しているかのように思える時)、座学を勉強しても分からなかったり。もちろん安い訓練費ではありませんから、お金の都合で訓練に合間があいたり。はたまた家族や職場の理解や応援が必要だったり。

今感じている飛行機や空への思いをいつまでも大切に、あせらずにゆっくりと頑張って下さい。たとえ免許が取れるまで何年も掛かろうが、空を飛べる喜びは訓練フライトの1時間目から始まります。人の命を預かって飛行機を操縦するということは、たとえ自家用とは言え真剣勝負です。この緊張感と大空の偉大さを一度に感じる充実感・・・これは操縦桿を握った者だけが知る「パイロット」の快感です。毎フライトを大切に・・・