判定は・・・「え〜、ギヤは3個とも下りているように見えますが・・・」という管制塔からの交信が。緑のランプの電球切れか、はたまた接触がまずいのか・・・しかし、いくら目視でギヤがおりていようとも、しっかりとロックされなければランプは点灯しない。ロックしたかどうかまでは管制塔でも分からないのだ。
一旦は滑走路をローパスして、再度の着陸を試みることにした矢先に残りのランプも点灯。ことなくに着陸できたわけだ。最悪は胴体着陸という緊急事態。パイロットは訓練時にこれとまったく同じ状況を想定した訓練を繰り返しているが、今までこなしてきた訓練が活かされている実感をした。実際の処置もさることながら、この様な事態に遭遇しても慌てず、冷静に状況判断を行い、まず行わなければいけないのは何か?それでも回復・改善が見られない場合はどのようなシナリオがありえるのか?また、与えられた情報や状況でベストな判断は何なのか?これらを瞬時に考えていかなければいけない。当然だが、飛行機を飛ばすことが最優先だ。
今回は事無に着陸したわけだが、訓練の大切さをあらためて思い出した1日となった。松山タワーの皆様、お騒がせいたしました。
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