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2003年 8月24日

関空上空通過の時に遭遇した積乱雲。高度、約7,000フィート。

夏と言えば積乱雲。いわいる入道雲である。普段の地上の生活では夏らしいモクモクとした綿の様な「可愛い」雲だ。夕方になると黒くなってきて雷を伴って豪雨になるのもこの積乱雲。左の写真ではまだ可愛い程度だが、雷雨を伴うレベルまで発達するともっと大きく、黒く育っている。飛行機を飛ばす我々にとって、積乱雲は要注意。不意に中に入ると中途半端な揺れでは無い環境が待っているからだ。

今日は上昇中に積乱雲に入ったが、まあ殆ど揺れずにすぐに雲の上まで上昇してきた。小型機が大丈夫だったのだから、おそらく旅客機も平気で突っ込んでいくだろう。

この入道雲。夕方になって成長してくるとさすがの旅客機も迂回を始める。大きな積乱雲が何本もモクモクと発生すると迂回する旅客機の数も中途半端ではない。今年の夏はまだ少ししか無線で聞こえてこないが、例年の夏の後半は迂回のリクエストをする飛行機で管制塔との交信はいっぱいになることもある。

「Kansai approach, all nippon XXX, request heading 240 due to avoide CB.」

「Kansai departure, japan air XXX, request heading 100 due to weather.」

「Air system XXX, this is Kansai approach. Heading 270 approved, report clear weather.」

等など。これから9月にかけてが積乱雲と迂回の本格的な季節だろう。