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2003年10月13日

大阪湾で高度1,000フィート(約330メートル)から明石方面を見る。

息子が38度近い熱を出したことも伴って、特にフライトはする予定をいれなかった。同時に、雲も多い土・日曜日。天気の変化も激しかったためか、他の自家用機も八尾空港で翼を休めていたようだ。とはいえ、やはり飛びたい気持ちもあって今日は午後から八尾に出向いた。

視程は悪くないが雲がとにかく低くて分厚い。普段は青空や白い雲が広がる良天候の日を選んでフライトをしているが、今日のように雲の多い日は同じ空でも違った雰囲気を感じさせる。青空の豪快感やダイナミック感は無いものの、太陽の光が易しく差し込む大人の落ち着いた雰囲気がある。大阪湾や瀬戸内海のような波の穏やかな海の表面には太陽の光が金色に反射して輝く。たかが300メートル程度の高度とはいえ、ここには地上では見ることの無い景色が広がる。飛行機がこの景色を見えるところまで連れて来てくれた事に感謝すると同時に、静かに停止してゆっくりと見物することができない乗り物であるという事実にも気が付く。一瞬の景色だからこそ感動を伴う価値があるのだろう。