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EarCandy II 日本語解説

Thank you very much Billy !

 以下の文章は、EarCandy II の原作者である Verrynne Software Labs の Billy Verrynne 氏の許諾のもとに、EarCandy II のウェブサイト http://www.ibi.co.za/vsl/earcandy/ のコンテンツの一部を和訳して掲載するものです。このソフトのダウンロードサイトへは、上記 URL 経由で行けます。また FlightSim.Com や Avsim. などからも直接ダウンロード出来るようです。

 EarCandy II には上記の2つのパッケージがあります。前者はサンプルのATCの音声ファイルを含んだもので、後者はそれらを省いたものです。ミニ版でも下記に解説したキー割付等の初期設定は済んでいますので、すでにATCの音声ファイルのコレクションをお持ちの方はミニ版で十分でしょう。

<注意事項>

 

Overview(概要)

 多くのフライトシムのバーチャルスカイはサウンド的に寂しいものがあります。EarCandyがそれを変えます。お好みのフライトシムのバックグラウンドにATC交信を追加できるのです。簡単に言ってしまえば EarCandy はWAVファイルプレーヤー以外のなにものでもありません。フライトシムで飛んでいる間、バックグラウンドで本物のATC音声ファイルを再生するのです。

 なぜ EarCandy かって?それではここに EarCandy のユニークな特色を紹介しましょう。

 EarCandy II では初期設定で ALT + CTRL + キー に以下のようなATC交信のグループが割り付けられています。

  1. ALT + CTRL + G グランドコントロール
  2. ALT + CTRL + T タワーコントロール
  3. ALT + CTRL + C センターコントロール
  4. ALT + CTRL + A アプローチコントロール

 NumLock で現在の ATC交信を ON/OFF 出来ます。(ただし事前に上記の ALT + CTRL + キー で ATC交信が選択されていることが必要です)

 クリアランスコントロール、デパーチャコントロールからユニコムまで、簡単に ATCのグループを追加することも出来ます。

 あなたのバーチャルクルーのために PAアナウンスはいかがですか? EarCandy なら任意のキーに wav ファイルを割り付けることが出来ます。あなたはただフライトシム上からキーを押すだけで、EarCandy が所定の wavファイルを再生してくれます。シートベルト着用サイや禁煙サインの音、乗組員による離陸前の安全指導、フライト中のアナウンス等々をキーに割り付けたりと、このオプションにより可能性は大きく広がります。

 EarCandy II には初期状態で以下のアナウンスが設定されています。

  1. ScrollLock 「ポーン(ご搭乗のみなさまにお知らせします)」の音
  2. ALT + CTRL + 1 グラウンドブリーフィング(タキシング前)
  3. ALT + CTRL + 2 タキシング中の安全上の注意事項
  4. ALT + CTRL + 3 「乗務員は離陸準備をしてください」
  5. ALT + CTRL + 4 フライト中のブリーフィング
  6. ALT + CTRL + 5 着陸準備のブリーフィング
  7. ALT + CTRL + 4 着陸直前ののブリーフィング

 (訳者追記)上記のキー操作のほかにも "ALT + →" で音量アップ、 "ALT + ←" で音量ダウンが出来ます。

 

FAQ(良くある質問)

Q. どこへどうやってEarCandyをインストールしたらよいですか?
A. PC内のどこへでも。EarCandyは完全なスタンドアロンソフトです。特定のフライトシミュレータがインストールされている必要はありませんし、どんなサードパーティー製のソフトも必要としません。
   
Q. EarCandy II が動作するためにはなにが必要ですか?
A. Widows95 または 98 、DirectX 5 またはそれ以降、EarCandy II のシステムのために 550KB、サンプルの音声ファイルのために 5MB です。私たちが目指すのは 「機能的な」 ソフトウエアであって、フライトシムに必要な貴重なリソースを食いつぶす 「見てくれ重視」 のものではありません。(私たちは、フライトシムがリソースをむさぼり尽くす怪物だってことはよく知っていますから)
   
Q. EarCandy はどうやって使用するのですか?
A. EarCandy を起動する、それだけです。EarCandy がアクティブになりキーボードを監視します。EarCandy のホットキー(例えば、センターコントロールの "ALT + CTRL + C" )を押せば、EarCandy が ATC交信の音声ファイルを再生し始めます。そうです、EarCandy はフライトシム上で飛行中の時でもホットキーに反応するのです。実は、他のゲームでも EarCandy を使用することが出来ます。そのゲームの雰囲気にふさわしい wavファイルがあれば、EarCandy がそれらをバックグラウンドで鳴らすようにしてやればよいのです。例えば、Quake Frag Match をプレイしているバックグラウンドで戦闘音を流す、といったことが出来るのです。
   
Q. どうすれば EarCandy のホットキーを無効に出来ますか?
A. earcandy.ear ファイルを編集します。( EarCandy の画面でファイル名の隣の「編集アイコン」をクリックすればメモ帳でこの設定ファイルを開くことが出来ます) あなたが無効にしたいキー入力を探してください。ただひたすら探しても良いですし、「検索」 オプションを用いても良いでしょう。ホットキー設定が記述された行の先頭にセミコロン(;)を挿入してください。この作業により、その行をコメントアウトする事が出来、EarCandy はそのキー入力を無視するようになります。
例えば、
 SCROLL LOCK キーを EarCandy に割り付けたくないとすれば、earcandy.ear ファイル中の次のような記述を見つけてください。

 SCROLL_LOCK=%EARCANDY%Cockpit Sounds/Ding.wav

この行の先頭にセミコロンを挿入してコメントアウトしてください。

 ;SCROLL_LOCK=%EARCANDY%Cockpit Sounds/Ding.wav

といった具合です。

   
Q. 新たに ATC交信のファイルを追加するにはどうしたらよいですか。
A. 簡単かつ単純なやり方としては、追加したい ATC の wavファイルをすでに存在する EarCandy の ATCフォルダに放り込めばOKです。例えば、
  1. 追加したいwavファイルを \EARCANDY\CENTRE CONTROL フォルダにコピーします。
  2. EarCandy を起動して "ALT + CTRL + C" を押せば、EarCandy は新しい ATC の wavファイルを自動的に検知して再生します。
A. もう少し複雑ですが自由度のある方法です。例えば ATC の wavファイルが、ある特定の空港用のものだったとすると、EarCandy 内に新しいフォルダを作成して、決められたキーが押されたときにこれらのwavファイルが再生されるように設定すれば良いのです。例えば、
  1. KLAX 空港用の ATCファイル集をダウンロードしたので、これらのファイルを KLAX 周辺を飛ぶ際に鳴らしたいとします。
  2. EarCandy ディレクトリの下に "KLAX" というフォルダを作成して (\EARCANDY\KLAX)、その中に ATC交信ファイルをコピーします。
  3. EarCandy ディレクトリの中の earcandy.ear ファイルを Windows のメモ帳で編集します。
  4. [ATC Types] セクションに KLAX の ATC に割り付けたいキー入力を追記します。仮に "ALT + CTRL +K" と押したときに KLAX の交信が流れるようにするには、
     [ATC Types]
     ALT CTRL K=KLAX Chatter
    と記述しましょう。
  5. 次に上記のキー入力によって参照される KLAX の交信ファイルを定義しましょう。
     [KLAX Chatter]
     File Path=%EARCANDY%KLAX Chatter
    となります。
    %EARCANDY% は EarCandy のルートディレクトリの代わりの記述です。こうしておけば EarCandy のディレクトリが直接指定されていないので、EarCandy をほかのドライブに移動したとしても、EarCandy は自動的に KLAXフォルダの場所を探し当てます。
   
Q. 初期設定のホットキーはどうしたら変更できますか
A. まずどのキー入力に割り付けるか決めます。そのキーストロークがどんな文字列に対応するか、を知るための一番の方法は "SHOW KEY EVENTS" オプションを使うことです。
  1. SHOW KEY EVENTSオプションをアクティブにしてください。
  2. 割り付けたいキーを入力してください。
  3. そのキー入力に対応する文字列が、EarCandy のテキストリストボックスに表示されます。
  4. earcandy.ear ファイルを編集して、元のキー割付を新しいものに置き換えてください。

例えば、

  1. センターコントロールに割り付けられている "ALT + CTRL + C" の代わりに "F12" を使いたいとします。
  2. EarCandy を起動して、 "SHOW KEY EVENT" のチェックボックスにチェックを入れます。
  3. "F12" キーを押します。
  4. EarCandy により文字列 "F12" が表示されます。
  5. earcandy.ear ファイルの下記の記述を書き替えます。
     [ATC Types]
     ALT CTRL C=Centre Control

     [ATC Types]
     F12=Centre Control
    とします。
  6. これで"F12"キーによりセンターコントロールを再生できます。
   
Q. EarCandy はどの交信ファイルを再生するか、どうやって決めるのですか?
A. EarCandy はそのフォルダの中にある全ての wavファイルのリストを作成し、その数をカウントします。例えばそのフォルダに80個の wavファイルがあるとすれば、EarCandy は1から80までの乱数を生成し、リストの中からその乱数に対応する wavファイルを選ぶのです。またそれぞれの交信ファイルのグループについて、音声ファイルの再生間隔をある幅をもって設定することが出来ます。例えばタワーコントロール交信が10から20秒間隔で再生されるように設定する一方で、アプローチコントロール交信を20から40秒ごとに再生されるように設定する、といったことが出来ます。
   
Q. 追加のATC交信ファイルはどこに行けば見つかりますか?
A.  私自身がかなり大量のATC交信のファイルをCDに焼いて持っています。しかしこれらの内の多くは、南アフリカのATCを録音したものであり、多くのみなさんにとっては南アフリカ訛りの英語が理解できないか、またはお気に召さないかもしれません。
 もし新しいATC交信ファイルをネット上でみつけた時には、EarCandy のウェブサイトの Audio Library のページにアップするようにしますし、ウェブ上にあるATC交信のコレクションについての情報も歓迎します。そういったwavファイルのコレクションを探すには、サーチエンジンが一番いいようです。なにが見つかるか、いくつかのサーチエンジンを試してみることをおすすめします。えてして必要かつ十分な検索条件を入力するというのは難しいものですが・・・

 

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