●●● FSX を楽しみましょう!●●●


2.FSX の視点システム

FSX の視点について面白いことが判ってきました。
FSX の視点システムについては SDK の「Camera Configuration」で詳しく説明されています。

JFltcrwPro では出発前や到着後のカーゴ扉や搭乗口の開け閉めを外から眺める視点を作っていますが、FSX では視点システムがまったく変更になっています。
FS2004 までは FSUIPC を介してタワー視点の位置を自由に変更できました。
そこで、JFltcrwPro ではあらかじめ「視点設定機能」を使って、自機から見てどの位置にカメラを置くかを決めておくようにしていました。
しかし、FSX では FSUIPC からタワー視点位置を変更するなどのことができなくなってしまいました。
というより、タワー視点を含む全ての視点情報に関して FSUIPC を介して取得およびいじることができなくなっているのです。

FSX では新たな視点システムが導入されて、今まで以上に視点の設定や見せ方を工夫できるようになっています。


●FS2004 までの自機に関係する視点システム
コクピット、バーチャルコクピット、スポット(そとから自機を見る)、タワー(位置設定した場所から自機を見る)、トップダウン
これら5種類の視点が「S」キーまたは「Shift+S」キーにより順番に切替られ、それぞれの視点は個別に設定画面で距離などをいじれるようになっていました。

FS2004 までは機体作者が自分の造った機体のここを見て欲しい(客室の窓から外を眺めるウィングビューなど)視点がある場合など、コックピットビューの右視点をウィングビューに設定したりしていたわけです。


●FSX の自機に関係する視点システム
視点にはいくつかのカテゴリーが作られており、それぞれのカテゴリーの中にさらに各種視点が登録される形になります。

コックピット コックピットに関係する視点を集めておきます。
外部 自機の周りの外部から見た視点を集めておきます。
タワー タワーから自機を見た視点です。シナリーから作られ、自機のいる場所から半径数十マイルの空港のタワーが自動的に表示されます。
航空機 機体ごとの固有の視点を設定しておきます。
滑走路 バーチャルコクピット視点にて選択された滑走路端の方向を向きます。
エア トラフィック 自機のいる場所から半径数十マイルの位置にいるAI 機またはマルチプレイヤーの視点です。



視点を仕込むことができる定義ファイルは以下の場所になります。

Global Cameras シナリー、空港のタワー視点など
Aircraft Cameras 機体毎に設定された視点
Flight/Mission Cameras フライト/ミッションなどで指定できる視点




●視点の特殊効果について
視点の設定で特殊機能を付けることができるようになりました。

効果 種類 説明
フライバイ 外部視点 機体の飛行中、外部視点にて視点が固定され自機が視点に向かって飛んできて通り過ぎていく効果です。自機が通り過ぎるとまた自機の斜め前方に視点が移動します。
ダイナミック頭移動視点 バーチャルコックピット
外部視点
機体の動きにあわせて頭が動く、加速度を調べて視点が動くもので、離陸のときにググーーット機体が上がっていく時の、頭が後ろに押さえつけられ視点が上がるあの感じを作っています。
滑走路視点 バーチャルコックピット バーチャルコックピット視点にて指定された滑走路端の方向を向きます。




●FSX の視点のカテゴリー
視点のこれらカテゴリーでそれぞれ独立した視点サイクルを持つことができるようになりました。
どこからどのように見るかの設定は FS2004 までのような設定画面で行うのではなく、あらかじめいろいろなところ(各種 cfg ファイル)に仕込んで置けるようになっています。

機体作者は自分の見て欲しい視点、たとえばウィングビューであったり、車輪が降りるところを見せたいときは機体後部下からの視点などなど。
機体に視点を仕込む場合は Aircraft.cfg に視点定義を書き込んでおきます。

ミッション作者はミッションで重要な地点の視点をミッション用の cfg ファイルに視点定義を書くことで作っておくことができます。

シナリー作者は自分の作ったシナリー、空港や町並みなど、見て欲しいところ、この場所から自機が飛んでくるところを見てほしいなどの特定の場所の視点定義をシナリーの cfg ファイルに書くことで作っておくことができます。

そうすることにより、シナリーの視点は機体を変更してもちゃんと見ることができるようになるんですね。



●FSX の視点切替操作
ショートカットキーによる一発視点選択

F9 バーチャルコックピット
F10 2D コックピット
F11 スポットビュー
F12 トップダウンビュー
S 視点カテゴリーの切替 順送り  切り替わるカテゴリーは  コックピット >>> 外部 >>> タワー >>> 航空機 >>> コックピット >>> ・・・
Shift + S 視点カテゴリーの切替 逆送り  切り替わるカテゴリーは  コックピット <<< 外部 <<< タワー <<< 航空機 <<< コックピット <<< ・・・
A 視点カテゴリー内での視点切替 順送り
Shift + A 視点カテゴリー内での視点切替 逆送り
Ctrl + S 直前の視点と現在の視点の交互切替
W 2D コックピットにて計器の表示切替  標準計器 >>> IFR 計器 >>> ミニパネル >>> 計器無し >>> 標準計器 ・・・ (IFR 計器やミニパネルの無い機体もあります)
スペース バーチャルコックピット画面、外部視点にてスペースキーを押しっぱなしでマウスを移動させることにより自由に視点が動きます。


「S」キー、「Shift+S」キーで現れないカテゴリー 「滑走路」、「エア トラフィック」は FSX のメニューから選択します。



●デフォルト機体での視点

●セスナ182P デフォルト機 那覇空港にて






カテゴリー

[コックピット]

コックピット


仮想コックピット


副操縦席


無線機器


ライトスイッチ


[外部]

スポット


固定スポット


フライバイ


トップダウン


[タワー]

最寄のタワー


ROAH


ROTM


ROKR

RODN

[航空機]

右翼


左翼


後方


[滑走路]

ROAH-18


ROAH-36


RODN-23L

RODN-23R

RODN-5L

[エアトラフィック]

737-800-JA3413

その他の近くの航空機




●B737 デフォルト機 那覇空港にて

カテゴリー

[コックピット]

コックピット


仮想コックピット


副操縦席


センターコンソール


エンジンコントロール


オーバーヘッドパネル


[外部]

スポット


固定スポット


フライバイ


トップダウン


[タワー]

最寄のタワー


ROAH


ROTM


ROKR

RODN

[航空機]

左舷ウィンドウ


右舷ウィンドウ


着陸装置


後方


右翼


左翼


[滑走路]

ROAH-18


ROAH-36


RODN-23L

RODN-23R

RODN-5L

[エアトラフィック]

737-800-JA3413

その他の近くの航空機



●ジェットレンジャー デフォルト機 那覇空港にて

カテゴリー

[コックピット]

コックピット


仮想コックピット


無線機器


[外部]

スポット


固定スポット


フライバイ


トップダウン


[タワー]

最寄のタワー


ROAH


ROTM
ROKR RODN
[航空機]

後側方


胴体


前方


追跡


右舷


左舷


[滑走路]

ROAH-18
ROAH-36
RODN-23L 後方


[エアトラフィック]

737-800-JA3413 その他の近くの航空機