6.00■計器飛行/操縦関連
6.01■計器飛行の始めの一歩
6.02■VOR 超短波全方向無線標識
6.03■ADF 自動方位検知装置
6.04■DME 距離測定装置
6.05■ILS 計器着陸システム
6.06■飛行場の表現方法
6.07■位置の表現方法
6.08■航空路の表現方法
6.09■計器飛行に必要なもの
6.10■滑走路のランプはなに?
6.11■飛行場はどうやってさがせばいいの?
6.12■洋上飛行をしたいがどうすればいいでしょうか。
6.13■ヘリコプターや飛行船の操縦テクニック
6.14■簡易版航空マップ



6.01■計器飛行の始めの一歩
MicrosoftのFSは、計器飛行においてはリアリティが殆ど本物に近いそう
で米国内では、計器飛行の訓練にも使うところがあるそうです。
つまりほぼ本物と理解されているそうです。

それから今あれこれパソコンの中の航空機を飛ばすためにお勉強をされ
ているもの思いますが、基本的に飛行しようとするルートや空港の位置
がわからずに飛行すると当然迷子になりますし、高い山にあたってクラ
ッシュすることになります。
ですからFSマニュアルの巻末の地図を別にコピーするなどしてみながら
飛ぶ事をお勧めします。

さて基本的にはFSにおいて計器飛行に使用される計器には別項の4つが
あります。これらの取扱い説明はFS5.1のマニュアルページ135から151
ページまで読んで頂くと書いて有ります。

(全て英語で書かれていますがなんとかなりますか ? )

    
それからもし計器飛行を体験したいのであれば、次の様に飛べばわかる
と思います。
================================================

【メイグスから、シカゴオヘア空港 27R滑走路に計器を使用して降りる方法】

FS  3 MAY 97                                                   Chicago IL 
                                                        Chicago O'Hare INTL
 
   --------------------------------------------------------------------
       CHICAGO O’HARE MEIGS ONE ARRIVAL

 Chicago
 = ・・・・・・・・・・・・・・・・・  270 deg・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
RWY 27R                                  \
ILS 110.5 MHZ                              \
                                           \ 300 degのつもり
Chicago O'hare VOR                             \
   113.9 MHZ                                  \
                                                   X  <===== O'Hare VOR
                                                   |         280 Deg Radial
                                                   |    DME 12 NM 
                                                   |
                                                   |
                                                   |
                                                   |
                                                   |

                                                   || Meigs field APT
                                                      RWY 36

手順としては、次の様にしてみました。

Step-1 離陸前準備 
・ リアジェットを使用
・ Meigs オリジナルシチュエーション  使用
・ NAV 1 110.5 MHZ   シカゴオヘア空港27R ILS
    NAV 2 113.9 MHZ  シカゴ VOR 方位設定は 280 度/TO 設定
             (マウスで数字部をクリックすればOK)
・ フラップは 30度(F7キー)

Step-2 離陸
 フルスロットルで離陸、滑走路を過ぎましたらギアアップ。上昇率 
 2000 FT/MIN を維持 2500 FT まで上昇します。
 フラップはそのまま、進路も滑走路方向の 360度 つまり真北です。

Step-3 2500 FT 到着後
 速度を 160-180 KIAS ( Knots IAS つまり表示計器速度 ) を維持し
 水平飛行に入ります。この時、スロットルは 50%程度にパワーダウン
 すれば速度維持は容易だろうと思います。

Step-4 左旋回点から機首300度へ
 しばらく真北方向に飛行していますと、NAV2の針が動き始めますから
 針が真ん中に来た時点で、30度バンクターンをします。ジャイロにて
 機首が300度に向くまで我慢しますが、310度ぐらいから戻しはじめる
  と具合がいいかも知れません(航空機依存すると思います)。

Step-5 ILS Localizer(ローカライザー) キャプチャー
 そのまましばらく行きますとNAV1の縦の針(Localizer )が動きます
  から動き始めましたら、左へ約5度バンクターンをします。
 NAV1の縦の針がセンタに来る頃にジャイロの方位が 270度になるよう
  にバンクの角度をエルロンにて調整してください。

 このあとは、NAV1の針が常にセンターになるように機首方位を調整し
  てください。

Step-6 ILS Glide Slope (グライドスロープ)キャプチャー
 また、そのまましばらく行きますと、NAV 1 の横の針が動き始めま
  すからその針がセンターに来るように下降率(sink rate シンクレー
  ト)を調整して下さい。

 このためにはエレベータやスロットルを調整する必要があります。
 このあたりではフルフラップで良いとおもいます。

 また、このグライドスロープは滑走路進入への角度が 3度線に乗って
  いるときに常にセンターにきます。

 このためには、速度 140 KNOTS(GS)Grpond Speed時(対地速度)にお
  いて、およそ 700 FT/MINに調整する必要があります。この数字は三
  角関数にて角度から計算すれば出てきます。また、航空機によっては
  進入速度を速くしなければならないものもありその場合は下降率をも
  っと大きく取る必要があります。

 セスナで降りる場合では標準的に70KNOTS(GS)で行くと大体377ft/min
 ぐらいで調度かと思います。

Step-7 NAV 2 の DME 2 が 5マイルあたりで OM(Outermarker)がなる
  と思います。ランディングギアを降ろしましょう。

Step-8  滑走路の端を過ぎ、高度が 700 ft(多分滑走路面から 100 ft
  の高さ)に来たら、エンジンアイドルにしてエレベータを調節すれば
  OKです。

================================================

           着陸訓練用 アプローチチャート

FS  3 MAY 97                                                   Chicago IL 
                                                        Chicago O'Hare INTL
                                                        ILS Rwy 27R
    --------------------------------------------------------------------
               平面図
 Chicago
 = ・・・・・・・・・・・・・<・・・  270 deg・・・・・・<・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
RWY 27R                                  \
ILS 110.5 MHZ                              \ここは2500 ft で飛行
                                           \ 300 degのつもり
Chicago O'hare VOR                             \
   113.9 MHZ                                  \
                                                   X  <===== O'Hare VOR
                                                   |         280 Deg Radial
                                                   |    DME 12 NM 
                                                   ^
                                                   |

                                                   || Meigs field APT RWY 36
------------------------------------------------------------------------------
                              断面図                |       /
                                                    |    /
                                                    | /
                                                   /+  
                                                /   |                 
                                            /       |                 
                                        /           |                 
                                     /              |                 
                                 /                  |                 
                      3 deg   /                     |                 
                           /                        |                 
                        +---2500 feet            |                 
                     /  |                           |                 
                  /+--------2200 feet               |                 
               /   |    |                           |                 
            /      |    |                           |                 
Rwy      +------------------1000 Feet               |                  
27 R  /            |    |                           |                  
 == ------------------------------------------------+----------------  
         |         |    |                           |  
   |     |         |    |                           |
   0     MM        OM   |                           
         2         5.5  6.5                         12  この行は O'Hair VOR/DME
        mile      mile  mile                       mile          の距離
TDZE 597 Feet                                            Meigs ではもっと数値が
Touch Down Zone Elevation                が大きくなります。
(着陸帯高度)

        着陸復行や最低着陸条件に関しては記載していません。

                 ================================================

では Have a Safety Flight !!   



6.02■VOR 超短波全方向無線標識
VOR:  VHF Omnidirectional Range Station 超短波全方向無線標識

自分の位置が受信しているこの標識局からみて方位が何度の位置にある
か測定して使用します。

  *7    *0   *1        ここで O はVORです。ここで *0〜*7
      \ | /         までの放射線状の線をラジアルとよん
 *6 − O −*2    でおり *1 は45度ラジアルとか *6 
      / | \     は270度のラジアルとかよびます。
    *5   *4  *3     VORでは自分の位置がそのVOR局のどの
      図1      ラジアルにいるかを測定します。


航空路図では ***度のラジアル上の事を R-*** と表現することがありま
す。例えば、45度でしたら R-045とあらわします。(FAEROP 14番やFAEROA
10番会議室では頻繁に出てくるものと思います)

それでは、以下に航空機の位置と、VORの指針の動きについてご説明いた
します。

VORのOmni Bearing Selector の数値を 045 に設定し、下図のようなほぼ
45度のラジアルにのっているような位置に航空機があったとします。
この場合、航空機の機首方位や進行方向はは関係ありません。

----------以下は TO-FROM Indicator は TO の場合です ----------
              45度のラジアル
                                   /          
                                 /
                    *7    *0   *1   
                        \ | /    
                   *6 − O −*2   図2
                        / | \   
                      *5   *4  *3  
                    /
               *A *B *C

             −|−
              -|-

  でもしOmni Bearing Selector のスイッチが 45 度だったとすると、
    航空機が上記の場所におり少しその 45度ラジアルから

  *A 4度左
  *B ちょうど45度
  *C 4度右
          と言う場合以下の様な指示になります

        045 (*A)                045 (*B)               045  (*C)
         ・   TO                  ・   TO                 ・  TO       
         ・                       ・                      ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
 ・ ・ ・ ・ + ・ |・ ・ ・    ・ ・ ・ ・ ・ | ・ ・ ・ ・ ・    ・ ・ | ・ + ・ ・ ・ ・ ・ 
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・                       ・                      ・           
         ・                       ・                      ・           

         ^                       ^                      ^
         |                       |                      |
   自機の                  自機の                 自機の
   位置                    位置                   位置

   図3−1       図3−2        図3−3

-------------以下は TO-FROM Indicator は FROM の場合です ----

                  45度のラジアル

                                    −|−
                                     -|-
                                  *A *B *C
                                   /          
                                 /
                    *7    *0   *1   
                        \ | /    
                   *6 − O −*2       図4
                        / | \   
                      *5   *4  *3  
                    /


  でもしOmni Bearing Selector のスイッチが 45 度だったとすると、
    航空機が上記の場所におり少しその 45度ラジアルから外れた場合

  *A 4度左
  *B ちょうど45度
  *C 4度右
          と言う場合以下の様な指示になります

        045 (*A)                045 (*B)               045  (*C)
         ・   TO                  ・   TO                 ・  TO       
         ・                       ・                      ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
 ・ ・ ・ ・ + ・ |・ ・ ・    ・ ・ ・ ・ ・ | ・ ・ ・ ・ ・    ・ ・ | ・ + ・ ・ ・ ・ ・ 
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・   |                   |                  |   ・           
         ・                       ・                      ・           
         ・                       ・                      ・           

         ^                       ^                      ^
         |                       |                      |
   自機の                  自機の                 自機の
   位置                    位置                   位置

   図5−1       図5−2        図5−3

ただこのままでは方位しかわかりませんので、通常、2つのVORを使用す
るか 多くの場合併設されている DMEを使用して距離を知り自分の位
置を特定します。

また本物のVORでは、複数のVORをそれぞれ区別するためモールス信号で
自分の認識符号(電波法上では呼出符号といいます)を発信しています。

 例えば大阪のシノダでは 呼出符号が SKE ですから   ・・・  -・-  ・
 伊丹空港のVOR       呼出符号が OWE は         ---  ・--  ・

となっています。

また、上記の様に45度のラジアルにのって TO 表示にしておき、どん
どん、そのVORに近づき、そのまますぎると TO-FROMインジケータは FROM
にかわります。

一方本物のこの電波の有効範囲は
 1. 航空路用で40マイル(この場合の1マイルは約1852 メーター)
 2. 空港用で 25マイル
となっているそうです。



6.03■ADF 自動方位検知装置
ADF: Automatic Direction Finder. 自動方位検知装置
                 (正確な日本語ではない)

地上に設置されている NDB(無指向性無線標識施設)と呼ばれる設備か
ら発射される電波の到来方向を特定して表示する装置です。中波ラジオ
の放送局も利用出来るようです。

FS4/5/5.1 の Default シチュエーションで起動すると MEIGS空港があ
らわれますが、その時にADFをマウス等で周波数350に合わせるとシカ
ゴオヘア空港の近くの DEANA と言うところの方向が方位針で表示され
ます。



6.04■DME 距離測定装置
DME: Distance Measuring Equipment. 距離測定装置

通常の測定システムは地上に単独に設備されていることは無いようでほとん
どの場合、VORとの併設であることが多いようです。従って多くの場合VOR
の周波数を合わすと対応するDMEもセットされそのVORまでの距離が分かり
ます。

切り替えると速度も測定されますがそれは合わせているVORにまっすぐ向かっ
て行った場合にもっとも誤差が小さい値で測定されることになります。

また、FSで厳密に表現されているかどうかは分かりませんが、正確にはその
VOR/DME局との直線距離で測定されますから、そのVOR/DME局の上では正しい
値が示されません。



6.05■ILS 計器着陸システム
ILS: Instument Landing System. 計器着陸システム

着陸する航空機が、着陸しようとする滑走路への規定の進入角度と、
滑走路延長線上からどれぐらい離れた位置を飛行しているかをパイ
ロットに指針を使用した表示装置で知らせるシステムです。FSの場
合 NAV1にILSが設置されております。FSの場合NAV1の周波数として
VORもセットできますが、当然この場合ILSは機能はしません。
NAV2にはILSはありません。

基本は、滑走路端から発射される 2種類の電波で着陸進入をする航
空機を滑走路へ安全に誘導して行きます。一つは

ローカライザ、(Localizer)

滑走路の延長線上から航空機が右にずれているか左にずれているかを
計器パネル上で表示させます。
  
グライドパス、(Glide path)

着陸進入する航空機が滑走路の一番手前にある場所より電波を発射し
その航空機が規定されている進入角度で進入しているかどうかを計器
パネル上で表示させます。

                    この線をローカライザと言います。
                        |  
                        v
                   *a 
                    ・   |      
           -------------+-----  <= この線をグライドパスと言います
                    ・   |      
                    ・   |      
          *b・ ・ ・ ・ + ・ |・ ・ ・ 
                    ・   |      
                    ・   |      
                    ・          
                    ・ 

この場合、この航空機は滑走路延長線上より左側にあり、予定されている
                                       ^^^^^^
進入コースより下側を飛んでいます。点線 *a ,*b の交点は自分の航空機
              ^^^^^
を示します。



6.06■飛行場の表現方法

飛行場の表現方法
1. ICAO 方式
  (国際民間航空機関 International Civil Aviation Organization)

     これは、例えば     米国では (APT は Airport の略)
     RJTT 東京羽田空港   KBOS Boston Logan APT
     RJBB 関西国際空港      KLAX Los Angeles International APT
     RJSS 仙台空港          KSFO San francisco International APT
     RJDC 山口宇部空港

  等で表現されます。管制関係/通常航空会社の操縦士や運行管理管制
    関係で使用されると思います。4文字使用されますから4 Letter code
  と呼ばれています。

2. IATA 方式
   (国際航空運送協会  International Air Transport Association)

     HND  東京羽田空港    BOS Boston Logan APT
     KIX  関西国際空港      LAX Los Angeles International APT
     SDJ  仙台空港          SFO San francisco International APT
     UBE  山口宇部空港      CDG パリ シャルル ドゴール 空港
     ITM  大阪伊丹空港

  等で表現されます。こちらの方は、航空会社でも営業系で使用され航
    空券や時刻表などではこの3文字で表現されThree Letter Code と言
    われています。



6.07■位置の表現方法

位置の表現方法。

1. 無線標識局のコールサインによる方法
  (1) VOR の場合
  VOR のコールサインは通常3文字で表現されています。例えば伊丹
    から山形へ行く場合は

  OWE ====>  KCC ====>  GTC ====> YTE
  伊丹    名古屋   新潟    山形
    113.9      114.2      115.5     113.0
    MHZ        MHZ        MHZ         MHZ
  を通って行きます。(実際のルートです)

  それぞれの空港には大抵VORが設備されている事が多いと思います。

  (2) NDB  の場合
    NDB のコールサインは通常2文字で表現されています。大阪空港へ
    の進入コースには RK と呼ばれるNDB があり通常のチェックポイン
    トになっています。

  (3) ILS  の場合
  ILS のコールサインは通常位置を表す記号に使用される例をあまり
    見た事がありません。でもVOR と同じ様な周波数に設定されており
    同様のコールサインが使用されているようです。

        滑走路  コール   周波数
                         サイン
  大阪伊丹  RWY 32L  ISK  110.1 MHZ
  仙台    RWY 27   ISD  111.7 MHZ
  羽田空港  RWY 22   IAD  111.7 MHZ
                RWY 33   IHM  110.9 MHZ
                RWY 34   IHA  110.1 MHZ


2. 位置通報点による方法

  ここで言う位置通報点とは、地図上の点であって特別にその地点に
  何かの無線標識設備があるわけではありませんが、航空交通の整理
        ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  の必要性から地図上に設定されたものです。多くの場合 5文字で
  構成されることが多いものです。

  WESTN、SPENS  はそう言う目的で設定された地図上の場所です。

   呼称 記号  北緯    東経        方位/距離(マイル)

  ウェストン , WESTN ,35度06.13分,140度15.57分,  184/55 TLE,236/7 OJC 
  スペンス , SPENS ,34度43.00分,139度43.13分,  094/15 XAC,236/42 OJC,
                      218/16 PQE,090/16 XA 
  カノー  , KANOH ,35度21.09分,139度56.13分,  302/24 OJC,153/14 HME,
                      161/3 KZE,158/3 CL,
                      152/13.5 IHM

 この場合 184/55,TLE   は AMI VOR の 184 度の方向にあり55 マイル
 の距離を意味します。

 他も同様です。ちなみに
   XAC は大島VOR
        OJC は御宿VOR
        PQE は館山VOR
   HME は羽田VOR
        KZE は木更津VOR
        XA  は大島NDB
        CL  は木更津NDB



6.08■航空路の表現方法

航空路の表現方法

  f.s.t さんの書かれましたものを参考にさせて頂きますと

  RJDC =>  MPE =>  TZC => SKE =>  XMC  => XAC  => 機首94度
  山口   松山  高松  信太  河和  大島   約16マイル
  宇部     VOR     VOR    VOR    VOR  
                          大阪  愛知県

  => SPENS  =>機首56度 => WESTN => 機首302度 => KANOH => RJTT 
        約35マイル                                羽田空港
                       
  と言うことになります。



6.09■計器飛行に必要なもの。

 本物の航空機でもFSの航空機でも少なくとも次の書類が必要となりま
 す。(無くても飛べなくはありませんが本物に近づくことは出来ると
 思います。)

 1. SIDチャート   計器出発方式について説明されたもの

 2. 航空地図     航空路について記されている地図

 3. STARチャート  計器進入方式を説明した地図

 4.  アプローチチャート 空港滑走路進入コースと進入復行や着陸の
                          条件について書かれた書類

  これらの地図やチャートは

 1.  航空路誌 AIP-J 小形版 運輸省航空局監修  ¥16,480.-
 2.  Jeppesen社のターミナルチャート 
                       に掲載されています。

 なお、日本国内ので飛行する分には航空地図はイカロス出版から出て
  いる航空無線ハンドブックでも結構役立つのではないかと思います。
  ただ現状のFSのジャパンシーナリーでは結構抜けているVORがあったり
  していますから必ずしも正確では無い事を予めご承知おきください。

  また、AIM-J ( Aeronautical Information Manual Japan ) と言う日本
 語の本にかなり詳細が記述されていますからもしもお持ちでないようで
  したらぜひご一読なさることをお勧めします。多くの疑問が氷解するも
  のと確信致しております。私もこの本に大変お世話になりました。




6.10■滑走路のランプはなに?

滑走路のランプですが、MEIGSの滑走路の端にあるのは、VASI(Visual App
roach Slope Indicator)です。航空機が着陸のために滑走路に進入する
ときに進入角度が高すぎたら 白白、丁度で赤白、低すぎたら赤赤で見
えます。
Flight Simulator 5.1 Manual Page 148 です。



6.11■飛行場はどうやってさがせばいいの?

FSを始めてすぐは、Meigs空港から飛び立って、一回りして返ってくるの
が、やっとの状態です。(着陸すらままならないというのが本音です。)
それから、オヘア空港やミッドウェイ空港への着陸を試みる様になりま
す。それ以外の空港にどうやっていくかですが、FS6の GO TO AIRPORTで
いくのが、一番簡単ですが、やはり、飛行機で行きたくなるのは当然で
す。

行き当たりばったりに、滑走路が見えたら着陸するのも簡単で良いので
すが、結構、近づくまで滑走路かどうかわからないことも多いと思いま
す。そこで使うのがMAP機能です。NumLockキーを一回押すとMAP Window
が開くと思います。そこで、SHIFTキー+[+]/[−]キーで拡大、縮小す
ると、MAP上で飛行場は周りと違った色合いになっています。それを頼り
に飛行場を捜せば滑走路が見つかると思います。
(同じ様な色合いで、単なる林や山のこともあるので注意して下さい。)

更に、高度なやり方は実機同様にフライトプランを作ることです。これ
も最初は、マニュアルの地図で目的地の空港までの針路をおおよそで図
り、その方角に飛んで、飛行速度と飛行時間から目的地を捜す推測航法
から、途中の通過点とVORをきちんと設定しながら、正確に目的地ま
で飛ぶやり方まで色々あると思います。

長距離を飛んで、きちんと目的の飛行場が見つかった時の満足感は格別
のものがあるのではないでしょうか。(残念ながら私もこのレベルには
至っておりませんが(^_^;)

なお、マニュアルに書かれているVORやILSが必ずしも正確に再現されて
いない事も多いので、この点は留意して下さい。




6.12■洋上飛行をしたいがどうすればいいでしょうか。

(FAEROP MES10 #02349 近藤 昭彦さんのコメント)-------------------------

私も長い間、その事がわからなくて不思議のおもっておりましたが、や
はり日本から海外へはキチンと航空路が設定されております。ただこの
チャートはいまのところJeppesen社ぐらいしか出していないだろうと思
います。あるのでしょうが小生はしりません。

詳細はhttp://www.jeppesen.com を見にいってください。あといくつか
のAviation関連のサイトにいけばきっと販売しているところにたどりつ
くかもしれませんが多くの場合米国内のものがほとんどだと思います。

いずれ機が熟し国内線のアドベンチャーの製作が一段落したら、いよい
よ国際線のアドベンチャーの製作にはいりたいのですが大問題があって、
離陸後日本国内と超短波帯での無線通信が成立している間は良いのです
が、洋上にでて短波帯の無線のみでやる場合にFSには短波帯の無線機が
ありません。(別にFSですから困る事はないのですが気分がでませんね。)
  
以下は、知り合いのFSファンより頂いた ユナイテッド 810 便の 実際の関
西空港からサンフランシスコまでの経路です

UA810 KIX 1800    - >  SFO 1030     09:30 のフライトです

FIX名    緯度   経度

GBE     N33 54.4 E135 06.6   御坊VOR
KEC     N33 26.6 E135 47.9   串本VOR
RCA                           Reaching cruising altitude
MJE     N34 06.9 E139 30.1   三宅島VOR
KAGIS    N35 49.0 E142 34.0 
SCORE    N35 53.4 E143 52.5   位置通報点  OTR11
COMFE    N36 24.0 E146 18.0   位置通報点 Ocean Transition Route
RIPKI    N37 11.9 E150 00.0   位置通報点  ~     ~          ~
GARRY    N37 19.1 E150 31.4   位置通報点
         N41 00.0 E160.00.0
         N44 00.0 E170 00.0
         N47 00.0 E180 00.0
         N49 00.0 W170 00.0
         N50 00.0 W160 00.0
         N50 00.0 W150 00.0
         N47 00.0 W140 00.0
         N42 00.0 W130 00.0
KLARK    N40 48.0 W126 54.0  位置通報点
POD                          位置通報点
ENI      N39 03.2 E123 16.4  位置通報点
PYE      N38 04.8 W122 52.2 位置通報点
KSFO     N37 37.1 W122 22.5 サンフランシスコ
SID  は GOBOH 1 DEPARTURE/ 串本トランジションで
STAR は Golden gate 3 arrival

巡航高度は FL310から FL350 ぐらいまで採用されていました。

実機では、慣性航法装置等で位置補正をしながら行きます。上記のデー
タはそれに接続された装置への入力データです。

実際にFSでは、緯度/経度が表示されますから大圏コースの計算式を使
用してPoint A からPoint B への方位を計算してその方角へ飛んで行く
と言うのを繰り返すと目的地まで行けるはずですが、現実の空は風が吹
いていますので機首だけ合わせてもたどりつきませんから風の影響によ
る補正(偏流修正デヨカッタカナ)と言う計算を行いながら飛ぶ必要がありま
す。

実機では・・・実機では全てコンヒュータがやってくれます。
 
FSは原始的ですが昔のパイロットの経験が出来て楽しいかもしれません。



6.13■ヘリコプターや飛行船の操縦テクニック

ライブラリーにはヘリコプターや飛行船も登録されていますが、FSは本
来、飛行機用のものである為、これらの飛行特性は擬似的に表現されて
います。この為、操縦上もテクニックを要します。

★ヘリコプターの操縦テクニック

  フルフラップ時の特性を利用すると離着陸が楽で、どんな機体でも減
速降下はスロットル調整で行った方が良いとおもいます。エレベータ操
作による機首下げで行っても減速させるのに苦労します。またその時ト
リムを調整しないと宙返りしてしまいますので気をつけてください。
スポイラーは補助操作ぐらいで、フラップとスロットル操作の機首上下
で機速を調整出来るとおもいます。
 
■離陸操作
1.エンジンアイドル状態
2.フルフラップ [F.8]
3.スポイラー&パーキングブレーキOFF [.]
4.トリム1〜2段、機首下げ方向に
5.フルスロットル [F.4]
 
■巡航への移行操作
1.機速が十分についたらフラップを一段ずつを戻しながら同時に
2.機首が下がらないようにトリムを少しずつ機首上げ方向に
3.フラップを水平、トリム調整が完了して機体が水平飛行になったら
4.スロットルを適度に戻す

■着陸操作
 1. フラップを一段ずつ下げる
 2. 機首が上がるのを適度に押さえる(水平にならない程度)
 3.(トリムは中心で)フルフラップ
 4. スロットルを絞り、高度を落として
 5. 機速はフルフラップ時の抵抗で下がってくるはずですが増加するよ
    うなら
 6. 少し機首上げを少し強くして抵抗値を増やす
   (極端な高度UPに気をつける)
 7. それでも間に合わなければ機速に気をつけながらスポイラー使用
 8. 失速しそうになったらスロットルを開ける
 9. 最後の瞬間にスポイラーを使い一気に失速させ着地 
   (この時、地上数10cmぐらい。高すぎると落ちます)


★飛行船の操縦テクニック

重要;全ての操作はフルフラップが大前提です。離陸上昇、巡航、旋回、
      降下、着陸全て、フルフラップのままお楽しみください。
      また、飛行中のピッチ制御はトリム調整を有効に使う事により極
      低速で安定して飛行できます。

注意、スポイラー機能をつけてあります。が・・これはスポイラーとい
      うより錨です。
      飛行時に使用すると急減速から失速します。スポイラーの表示が
      無いパネル(デフォルトの物)をお使いの方は、視点を左に切り
      替えてみて下さい逆三角のなかに下矢印の表示が出るようにして
      あります。

 1. 必ずエンジンを止めて見てください。
 2. トリムを機首下げ方向に3メモリほど下げる。(テンキー7)
 3. フルフラップになっていなければフルフラップに。
 4. パーキングをはずす。
 5. フルスロットルで数メートル移動後、離床。ギヤー(舫綱)をあげて
    下さい。
 6. 機首上げが著しいときはエレベーターで押さえながら速やかにトリ
    ムで釣り合いを取る。
 7. スロットルを開けているときはひたすら上昇します。
 8. 任意の高度に達したら、トリムをとりあえず中立にしスロットルを
    絞って下さい。
 9. 機首下げが起こる様ならエレベーターで持ち上げながら速やかにト
    リム調整。(テンキー1)
10. 昇降計が0となるようトリムで釣り合いを取る。
    この時エレベーターを使用すると収拾が付かなくなります。
11. 機体が落ち着いたら、ライトスイッチオンで再度広告パネルが開き
    ます。ストロボONで機体上方にネオンサインが点滅します。
12. 旋回は少しずつ小バンクを行う事により滑るように旋回します。
       ・・・・・・・と言う風にみえるはずですが。(^^;
13. 降下はスロットルを絞更に絞って行くと降下していきます。エレベ
    ーターでも出来ますが、異様な雰囲気になります。
    急な降下をしたいときはフラップを少し戻してもよいですが、基本
    はフルフラップのままです。
14. 着地は着地寸前では降下率5度以下を保ちながら行います。それ以
    上ですと着地時に機体が転倒いたします。
    (脚出しすると、降下率がかなり上がります。)
15. 降下率の調整はスロットル調整で。スロットル閉で機種が下がり速
    度が増しますのでトリムで水平を維持して下さい。安定した降下が
    出来ます。
16. 着地後は左右移動は厳禁です。ひっくり返ります。着地後はスポイ
    ラー(錨)展開して(おろして)早めに停止して下さい。
    視点左に投錨マークが出ます。この時、ブレーキを使いすぎると横
    転します。
17. 停まったら(これがなかなか停まれない(^^;;)エンジンを切って
  下さい。ポールに固定されます。(見かけだけですが。(^^;;;;;; )

なお、飛行船の操作はPJAIR飛行船の飛行特性に合わせた物です
他の飛行船について同様の操作で安定した飛行ができるか判りません。
それぞれの同封のドキュメントを必ず読まれる事をお勧めします。

<本項は、アイクさん(MGH01605)、のらねこさん(KFR02337)のコメントを
を編集しました。>



6.14■簡易版航空マップ

FSで飛行する際には、飛行する地域の航空マップがあると便利ですが、
FSワールド全体のマップを準備するのは大変です。
そこで、以下の方法で簡易版の航空マップを作成することができます。

(FAEROP MES11 #01668 アイクさんのコメント)-----------------------------
気に入ったシーナリのマップは(私は有視界飛行が好きなので)マップ
表示した後、[W]を押して画面目一杯にひろげたものを
(と言っても 640x480 程度がファイルサイズから言っても適切)
キャプチャーして、画像として保存と加工したものを作っておくと便利
です。

広域を取り込んだもの、空港位置をマークしたもの、空港の滑走路が解
るものなど幾つか画像にしておいて、ペイントショップなどのグラフィ
ックスソフトで加工します。
(私はプリントアウトしたものを仕事部屋の壁に張ってある(^^ゞ)
アイランドもののシーナリなどには持ってこいです。

下を見下ろす高度は[Views]から、マップの中心を移動するには、愛機を
[Y]で移動させます。