PJA訓練日記(第七教程−機種限定訓練)

機種限定訓練は下地島FALCON訓練合格者がラインパイロットに
なる為の最後の関門です。特定の機種を選び受験します。
訓練内容は以下の通りで下地島FALCON-ADVと同じですが、
FALCONに比べ、機体が大きく重くなりますのでそのコントロール
をきちんと行うことが重要な要素になります。

ステージ1 タッチ&ゴー
ステージ2 ストール及びストールリカバリー
ステージ3 薄暮タッチ&ゴーと夜間着陸
ステージ4 横風着陸
(各々の訓練内容は第五教程をご覧ください。)

この機種限定訓練に合格すると、定期運送用操縦士技能証明書が
交付され、PJAの定期便パイロットとして乗務できるようになり
ます。

なお、現在、PJAで準備されている機種限定訓練は次の三機種です。


Boeing 767-400ER
Boeing 777-200
Boeing 747-300
B777-200機種限定訓練
1998年12月30日
1998年12月29日
1998年12月28日

B767-400機種限定訓練
1998年12月28日
1998年12月27日

B747-300機種限定訓練
1998年12月27日
1998年12月26日
1998年12月25日
1998年12月24日
1998年12月23日
1998年12月22日
1998年12月21日


1998年12月30日
ようやく、B777-200の機種限定訓練に合格することができました。

昨日の訓練状況です。

セーブしておいたベースレグ直前からのシチュエーションを2回程やって、
前日に気づいた点を確認しました。
どういうことかというと、書いてしまえば簡単なことですが、機体が横風で流さ
れる度合いとアラインのタイミングです。

B777は直進性が良いので、クラブアングルはそれ程大きくとらなくても良いので
すが、なにせアラインが難しいですから、どの程度の角度から、どの位のアング
ルで入るか、また、戻すタイミングをどうするかというのが決め手になります。

私の場合、アラインは大体、SJEの手前3nm位前ですから、ここでずれている
と目が当てられなくなります。(これは、私がスティックだけしか使用してお
らず、オートコーディネーションをオンにしていることも影響しています。)

この練習で、通常に比べ、旋回タイミングを二呼吸程ずらせばなんとか修正可能
な範囲でアラインできることを確認できました。

この上でステージ4に臨みました。結果は85,100でした。
前日に「260>350>80度への針路修正と高度維持については全く問題ない」なんて書
いたのですが嘘ですね。しっかり、30度バンク2回と、指定HDGの誤り1回を指
摘されてしまいました。(指定HDG誤りには少し異議ありですけど)

最初のB747-300に合格した時は、踊りあがる位嬉しかったですが、今回はホッと
一息ついて「終った」というのが実感でした。



1998年12月29日
週末は一気に飛ばしたんですが、昨日は引き続き牛歩に戻ってしまいました。
B777-200のステージ4をやりましたが、結果は惨澹たるものです。

具体的にはタッチ&ゴーでR/W17にアラインするタイミングが全然つかめません。
今まで、ステージ1から3までで、タッチ&ゴーは何回もやってますので、多少
横風があってもと考えていましたが、全然だめです。

260>350>80度への針路修正と高度維持については全く問題ないのですが、
着陸毎にアラインしている位置が滑走路の右にずれることが多いようで、それを
最終段階で修正しようとすると、今度はHDGが大きくずれてしまい、さらに、そ
れを直そうとするとフレアーがうまく出来ず、結局OUCHになってしまいます。

少し、思い付いた事と見つけた事がありますので、今晩はそれを試してみたいと
思います。



1998年12月28日
B43とB64をなんとかこなすことができ最後のB72に挑戦です。

ステージ1、タッチ&ゴー
機体が重い感じがします。20度手前からHDGを決めようとしても5度位行き過ぎ
てしまいます。
一回目はこれが原因ではなく着陸時の降下率が高過ぎOUCHになってしまいました。

二回目は90,100で何とか合格。
バンクアングル30度違反で2回指摘されました。

ステージ2  ストール訓練
事前にセーブしていたB64のシチュエーションを利用してFL120からの右水
平旋回、左上昇旋回、ストール、ストールリカバリーを練習しました。
安定性が良いのか、ストール及びストールリカバリーは他の2機種に比べ素直な
感じです。

一回目の結果は90,95でなんとか合格できました。指摘はFL150維持一回、下地帰
還後の高度2000維持一回。及びギアアップ忘れ一回です。(ああ恥ずかしい(^^;)
一回で合格していますがB43、B64と連続して訓練している強みがでていると思い
ます。

ステージ3  夜間着陸訓練
一回目  結果90,100。これも何とか一回で合格できました。
合格はしていますが、実際には風の影響があるせいか、ふらつきが大きくまとも
な着陸ができていません。
難関の横風着陸が思いやられます。



1998年12月28日
ステージ2、練習するも昨日よりも状態が悪く、途中で中断。
シチュエーションをセーブし、しばし、左上昇旋回とストール、ストールリカバ
リーの練習をしました。
左上昇旋回は右水平旋回後スピードを載せるとなんとかFL170まで届くようにな
りました。
また、ストールについてはストール開始後、パワーをそのままにしないとスピー
ド低下前に下降に入ってしまうことが確認できました。
この機体では、ストール開始時パワーアイドルとはしない方が良い様ですね。

注意点としてはADVにストールを認識させる為には、速度を100ノット(1
10ノットかもしれない)以下にする必要がある点です。

三回目、特訓の成果か、なんとか80,100で合格しました。
B43の時と同じでギリギリです。指摘は左上昇旋回時に200ft足らなかった事。
また、ストール時のHDG350維持一回。下地帰還後の高度1500維持一回。

ステージ3、90,100。何とか一回で合格しました。
うかつなことにHDG260を270と何故か勘違いし、バンクアングルとHDG違反をチェ
ックされてしまいました。

ステージ4、90,100。合格。これも何とか一回で合格しました。
バンクアングル30度違反の指摘2回が残念です。



1998年12月27日
B767-400の訓練を開始しました。

ステージ1
一回目70,85。
最初にやった時、OUCHの連続だったのが、嘘の様に着陸はスムーズ。これは
B747-300訓練の成果ですね。
機体特性はB747-300に比べ小回りがきき、スピードの出方もやや控え目な感じ。
ただ、旋回上昇時には結構スピードがでるので注意が必要です。

二回目100,100。
機体特性がつかめたせいか、ミスなしで回れました。

ステージ2、
一回目0,50。
ストールが難しい。というより、ストールはすでにしているのに、ADV側で認識
してくれません。その為、どんどん高度を失って、HDGも不安定になります。
FL150とHDG350を何回連呼されたことか。

二回目55,90。
前回よりだいぶ良くなりましたが、ストール時の指摘がまだかなりあります。
R185を指摘されたのは、乗っていたのでやや奇異な感じがしますがHDGが185でな
かった為かもしれません。下地帰還後のタッチ&ゴーはまずまずでした。



1998年12月27日
ようやく、B43合格できました。合格がでたとたんに飛び上がりました。それ程
嬉しかったです。

昨日の訓練状況です。
ステージ4、一回目75、80。
クラブアングルのタイミングが漸くつかめました。
TAXI中に20ノット超で指摘されること2回。横風22ノットあるので、
少々承服し難い気がします。勿論、逆もあるんですが。
ここは耐えるしかないです。

二回目、結果95,100。
漸く満足のできる結果がでました。250ノット超で指摘された1回がとっても
残念。

無事合格できましたが、B747-300は本当に骨のある内容でした。



1998年12月26日
昨日の訓練状況です。
一歩一歩進んでいます。ようやくステージ3を合格できました。

ステージ3、夜間着陸訓練。一回目は60,65。
FALCONでは一回で合格しているので、内容を良く覚えていなかった。(^^;
着陸したのが夜だったことはさすがに覚えてましたけど。
コツがつかめず結構指摘が多かったです。

二回目85,95で合格。
高度2000維持等で結構指摘されました。風もかなりあるので注意が必要です。
ステージ3は、旋回方向が変わるのと、風がでてくる点。またステージ2のタッ
チ&ゴーとはILSを使うかVORを使うかの点が違っています。

ステージ4、横風着陸訓練。3回やったが最初が一番まし。
それでも最終着陸でOUCHで点数がでていません。(^^;
横風時のクラブアングルの程度がうまくつかめず、回数やった割りには上達しな
いので、がっかりして今日の訓練は終了にしました。
あとは練習あるのみといった感じがします。



1998年12月25日
訓練続行中です。
引き続き訓練続行中です。世の中クリスマスイブなのですが、PCにかじりつい
てる姿に家族からは大顰蹙ですが、やらなきゃいけないものはやる。ということ
で頑張ってます。ハイ。

12/24夜の訓練状況です。

一回目は全然駄目、ストールリカバリー後のFL150維持ができていない。下地へ
帰った後、脚の出し忘れ等、ミスが多いので中断。

二回目はストールリカバリー時のHDG維持が出来なかった。ストール及びリカバ
リーは出来ている。
下地へ帰った後、タワーへのコンタクト忘れ、ヨーダンパーが入っていると着陸
後の針路コントロールができなくなる。この為に中断を余儀なくされた。
この点は注意が必要です。

三回目漸く合格80,100。ぎりぎりでしたがセーフ。
指摘された内容は左上昇旋回時の高度不足。リカバリー中のHDG350維持。
又、下地帰還後のタッチ&ゴー中に高度2000、1500維持を各一回。
高度2000と1500維持は一瞬の隙を衝かれた感があります。集中力維持を欠いた点
が少し残念でした。

注意点ですが、ステージ2でSJE R350上昇中、4500ft〜5000ftの雲中で速度が一
気に20ノットも早くなる所があります。R350上昇中は+20ノットでも250ノット
を超えないスピードをコントロールする必要があります。



1998年12月24日
昨日の訓練状況です。
ステージ2ですが、時間がなかったので、ストールリカバリーまでを行いました。
結果ですが、なんとか2000ft内外でリカバリーを行うことができました。

解決方法ですが、分かってみれば当たり前のことで、メッセージにもでてきてる
んですね。今まで、あせって読んでなかったというのが真相です。ああ、恥ずか
しい。

要するに、早く頭を下げて、機速を上げて、揚力を増加させるとストールからリ
カバリーできます。当然ですよね。
操作としてはピッチ下げ、スラストアップ、フラップ下げということになります。
あとは、HDGを維持しつつ、これらをどの程度、やれば良いかということです。

あと気が付いた点では、ストールを発生させる為には少しピッチを上げた方が早
く入れます。逆に言えば、ピッチを中立位置にしたままでは、なかなかストール
に入れません。



1998年12月23日
昨日の訓練状況です。
引き続き牛歩をやっています。

ステージ2ですが、時間がなかったので、一回しかできませんでした。点数は引
き続きここに書けない点数でしたが、前日より少しだけマシになりました。

現状の課題は次の2点です。
1.ストールからのリカバリーを如何に速やかに行うか。
2.SJE35nmからSJEまでの降下をすばやく且つ250ノットを超過せず
    に行うこと。

課題1、2共に一応、解決策を考えて実施しました。
まず、課題1ですが、ストールリカバリーはリカバリー時にピッチコントロール
することで解決しようとしましたが、やはり駄目で別の解決策を試す必要があり
ます。前日の12000ftの大落下からは多少ましになりましたがそれでも70
00ftも落下してしまいました。ここでFL150維持と速度超過を散々連呼さ
れたので一気に集中力を失い、結局、最後までポカの連続になりました。

次に課題2についてですが、これは何とか解決出来たように思います。
解決策ですがフラップを降ろして降下速度をコントロールすることです(スピー
ドブレーキと併用ですが)。B43の場合、15000ftから5000ftへの降
下中はフラップを5度まで降ろすことで速度超過なく降下できます。
(ちなみにB43ではフラップ1度〜5度の制限速度は250ノットです。)
降下率ですが、APを使うと大体2000−2500ft/m位になるのですが、個
人的には3000ft/m位で5000ftまで降りた方があとで余裕がでます。

その他気が付いた点ですが、
HDG170からHDG350、FL170への左上昇旋回ですが、B43でも
FALCONなみに行うことができます。逆にスラストを絞らないと250ノッ
トの速度超過に引っ掛かります。また、雲の中の上昇になるので、旋回角が深く
なりがちな点は注意する必要がありますね。



1998年12月22日
昨日の訓練状況です。
一回目は80,70、二回目は100,100で合格。で、漸くステージ1がクリアできまし
た。

教訓と言うほどのものではないのですが、気づいた注意点です。
(ただ、これは私のやり方なので、正しいとは限りません。)

1.ベースレグへ入ってからギアダウンのタイミングは交信が終わってからにす
    ると良い。ギアを出すと高度が低下する。
2.高度1000のコールでフラップは15度まで下げてないといけない。ミニマムコ
    ールで20度。この時、PAPIは白赤赤赤で入ると良い。(着地時にローパス気
    味にする準備)
3.ミドルマーカーがなってフルフラップ。FALCONの様にエンジンアイド
    ルにすると最後の降下率調整が難しくなるので、スラストは少し絞る程度。
4.100で降下率1000Ft以内、着地時は極力降下率0に持っていく。1000以上で
    接地すると確実にOUCHになる。接地位置は通常より前でも減点はされな
    い模様。
5.採点のアローアンスはHDGで±5度、高度は±100ft、速度は+10ノット。

ステージ2ですが、軽く試運転してみましたが、ストールの所で一気に5000ftま
で石の様に落下してしまいました。実に12000ftの大落下でした。
また、747-300はすぐに250ノットをオーバーするので速度超過せずに高度を下げ
るのが私には結構難しく思いました。
取り敢えず、点数が出る所までいきましたが、ここには書けない程悪かったです。
ハハ。(^^;)



1998年12月21日
久しぶりに下地島で涙にぬれながらの訓練です。
今の所、ステージ1もクリアできていませんが訓練で気が付いた事を少し書かせ
て頂きます。

最初は767-400ERでやってたのですが、着陸時の「OUCH」の連発で少しガック
リきたこともあり、747-300で訓練することにしました。
しかし767-400ERとは飛行特性に違いがあり、747-300独自の難しさ(私だけか?)
があります。

まず、最初にHDGがぴったりと決まってくれません。その為、HDGが違うと
教官から良く怒られてしまいます。要領といったものではないですが、指定のH
DGの15度位手前からジワーっと合わせる必要があります。
また、上昇、降下とも慣性が強く、2000ft上下100ftの許容レンジ内に収める為
にはかなり小刻みな操作をしないといけないようです。逆に一度、ぴったり決ま
ると慣性が強い分、それを維持のは比較的容易です。

747-300の特性でしょうか、速度が結構上ります。離陸時のN1 85%程度を上
昇旋回で維持しているといつのまにか速度が260ノット程度まであがり速度制
限超過を指摘されます。(制限速度は250ノット)高度とHDGに集中してい
る時ですから、これをやられると、メロメロになってしまいます。

まだ試していませんが、ステージ1ではフラップを2度位に置いた方が速度制
限超過せずにすみそうに思います。

タッチ&ゴーですが、747-300は着陸しても中々スピードが落ちません、積極的
に逆噴射をかけ速度を130ノット以下に落とさないと次の指示が出てきません。
指示をまっている内にT3通過なんてなると次の離陸まで滑走距離が足りなくな
ってきます。また離陸時はVrで引き起こしかけても中々浮いてくれません。
V2で引き起こしたした方が私にはイメージ通りの離陸ができます。

三回まわって漸くスポット5へのタクシーになります。スポット5の場所ですが
AIP−nと少し場所が違います。というか、AIP−nではT3からパーキン
グエリアに入って来た場所の延長にスポット5があるように見えるのですが、
Shi-ae.bglを使っている場合、その一つ手前(というか、ADV開始した場所)
がスポット5です。ここにまっすぐ入ってパーキングブレーキをセットするとエ
ンジン停止の指示に続いて得点がでます。
私の場合、昨日の得点の最高は55,80でした。
もう少し練習が必要ですね。