Flight Simulator for Windows95 インプレッション

この文章は '96/11/10 に書かれたものです。

FS5 の次バージョンである Flight Simulator for Windows95 (以下 FSFW95)が発売されました! 詳細はマイクロソフトのFSFW95のページ を見てもらうとして、ここでは私の使用感などを報告しましょう。


入手とインストール

私は Europe 版を インターセプトから購入しました。11/5に会社の帰りに買いに行ったのですが、予約分以外は 完売になっていました(私は予約してあったのでセーフ)やっぱり人気あるんですね。

帰りの電車の中で中身をチェックしました。マニュアルが結構薄くなってます。Pilot's help という Online Help がついたので、その分薄くなったのでしょう。

帰ってから早速インストール。かなりディスクスペースを食います。FS 本体部分だけで 50MB ほど。 Pilot's help や Lessons などもかなり大きいです。インストールしてみてわかったのですが、 Adventure の音声ファイルが結構大きいですね。 他にもシーナリがかなりあるので、フルインストールすると 140MB くらいいってしまいます。

それから、インストール中に有無をいわさず DirectX2 をインストールされて、ディスプレイドライバ が変わってしまいます。私は DirectX 用のドライバがビデオカード(IO-DATA GA-PG3D)にもともとつ いていたので、こっちに戻してしまいました。

何でもデフォルトでは DirectDraw は使わない設定になっているそうです。それなら勝手に インストールしなくたっていいのに、、、なお、DirectDraw を使うようにするには FSFW95 のディレクトリにある FLTSIM95.CFG ファイルの [MAIN] セクションに DirectDraw = 1 という記述を追加すればいいそうです。試しましたが、あまり速くならなかったのと マウスの動作が遅くなってしまうので私は外してます。


Windows95, NT4.0 で動く! 98も OK!

FSFW95 は名前からして Windows95 用なわけですが、これ、Windows NT4.0 でも動作します。 また、PC9801 シリーズでも動作します。

会社では 98 に WindowsNT 4.0日本語βを入れて使っています。これで休み時間にも遊べるよ うになりました (^_^)


見た目と動作速度

画面の見た目は FS5 とほぼ同じです。ただ、FS5.x と違い、ウィンドウの大きさを自由に変えられます。 1280x1024の解像度でフルスクリーンで実行することも可能です。

1280x1024にするとフレームレートが数割落ちますが、シーナリはとても美しくなります。一度見てしまうと 640x480の画面に戻りたくなくなるかもしれません。ちなみに私は普段は 1024x968 で実行してます。

全体の動作速度ですが、FS5.x に比べると若干フレームレートが落ちたような気がします。Direct3D に 対応してくれると嬉しかったのですが、、、なお、将来 Direct3D に対応することは検討されている そうです。

それから、ちょっと気になったのですが、ジョイスティックの反応がちょっと鈍いような気がします。 特にスロットルなどは動かしてからちょっと遅れて画面のスロットルが動くような感じです。 また、ときどき画面が一瞬とまることがあります。まあ、これは FS5 でもあったのでしょうがないですが。

あと起動にかなり時間がかかるような気がします。


シーナリについて

シーナリの見た目は FS5 とほとんど変わってません。が、シーナリのボリュームはかなり パワーアップしています。Paris や New York, Washington DC, Las vegas など従来別売りだったもの が含まれています。ただ、Washington DC は Photo Realistic texture が省かれています。

日本に関しては Tokyo region のみが含まれています。以前、東京も Photo realistic scenery になると聞いていたのですが、残念ながらそうなってはいません。MS Japan とほとんど 同じです。

シーナリの互換性は保たれているようです。MS JAPAN や Hawaii も動きます。拙作名古屋シーナリ も動きました。ただ、同じファイル名のテクスチャでも内容がちょっと変更されていたりするので、 FS5 とは見た目がちょっと違うことがあります。


操作性

FS5 とメニューの構成が全然違います。最初なれるまではまごつくかもしれませんね。

そういえば、Flight Photograph の項目がなくなっているようです。キャプチャツールを 使えば同じことができるので別にいいですけど。

Slew の操作性も変わりました。Heading の変更は 1, 3 キーで行う(または rudder pedal) で行うようになってます。

FS5 だと飛行途中に Airpot を変更しようとすると、飛行状態のまま位置を変更してしまうため Crash してしまうことがあったのですが、FSFW95 だと滑走路で停止した状態になります。これは 嬉しい。

FS5 で Situation と呼ばれていたものは FSFW95 では Flight という名前になりました。 名前が変わっただけで使い方はほとんど同じです。FS5 では Situation の上書き保存でき ないのが不満だったのですが、FSFW95 でもできません。残念。

それから Auto coordination などの Realism の設定なども Flight に保存されるようになっています。 はっきりいってこれには大不満です。私は Rudder pedal を使っているので Auto coordination は off にしているのですが、FSFW95 についている Flight はすべて Auto coordination が on に なっているのです。だから Flight を変えるたびに auto coordination を off にしなければ ならず、面倒です。Realism の設定なんて、Flight 毎に記録する必要なんかまったくないと 思うのですが、、、


Pilot's help はいい!

FSFW95 には Pilot's help というオンラインヘルプがつきました。これが 良くできています。FSFW95 自体のヘルプはもちろん、飛行全般に関するヘルプ が満載されています。アクロバットの教習もあり、動画でデモを見ることもできます。

全部英語で書かれているので読むのはちょっと疲れますが、簡単な英語なので あまり問題はないでしょう。日本語版 FSFW95 が出たら(来年初頭に出るらしい) ヘルプも和訳されるんでしょうか?されるんだったら多分買います(^_^)


Adventure について

Adventure は FS5 では Flight shop がないと使えなかったのですが、FSFW95 では 単体で使うことができます。ただし、Flight shop で作った Adventure はそのまま では使えず、converter が必要になります。converter は Microsoft のサイトから 無料でダウンロードできるようになるそうです。

FSFW95 には最初から2つの Adventure がついています。Flight Shop の Adventure に比べると音質が格段によくなってます。特に数字の発声がきれい。Flight shop の だと、1から9の音声をつなぎあわせていたので不自然だったのですが、FSFW95 では 必要な数値全部(!)の音声ファイルがあります。声優さん、大変そう、、、


Lesson について

Flight Lesson の数がかなり減りました。たったの6つしかありません。初心者が 練習するにはとても良いものだったので、とても残念です。

そのかわり、新しい Lesson 用ファイルを Web 上で順次公開していくそうですので、 たぶん時間がなくて作っている余裕がなかったのでしょう。 でも、Internet にアクセスできない人はどうするのかな?


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