1999年8月19日

クウェート - カイロ 

 クウェートからのルートとしてはトルコのイスタンブールの方を目指すか、エジプトのカイロかの2つのルートが考えられましたが、カイロは数年前に実際に訪れた地でもあるので、エジプトを目指すことにしました。クウェートからの飛行距離は864.2マイルです。ここからはサウジアラビアのネフド砂漠上空からシナイ半島経由でカイロへ向かうほとんどは砂漠の上を飛ぶルートです。

 カイロ国際空港はFSデフォルトでも結構リアルな空港が設置されているのですが、今回はよりリアルなフリーウェアをご紹介することも兼ねていますので、Eugenio Napolesさんの作られたカイロ国際空港 (cairov2.zip) を使ってみました。本当のカイロ空港はデフォルトの空港と同じく3本の滑走路から出来ています。しかしNapolesさんの作品はこの前のクウェートと同じく雰囲気を重視した作品のようで、滑走路も直交する2本にデフォルメされています。

 バーチャルの世界ではクウェートに着いたのは午後遅くでしたので、夜間飛行を避けるべく昨夜はクウェートで一泊し、翌日朝7時ちょうどにクウェートを出発することにしました。今日もクウェートは昨日と同じ砂嵐のような天気がつづいています。いつものように燃料を満タンに積み込み、33R滑走路に向けてタキシングを開始します。はっきりした雲という感じではなく視程が悪いだけという感じです。早く砂漠の青空が見たいものです。

クウェート空港をあとにするダッシュ8

7時5分西の空に向けて愛機は舞い上がりました。いつものように3000でフラップをしまい、GPSに従ってカイロに向けて進路をとります。薄黒い靄(?)を抜けると高度20000フィートを超えた辺りで上空に真っ青な青空を見ることが出来ました。下界に黒い靄を眺めながらネフド砂漠の上空を飛んでいくと、しばらくして靄が切れて来ました。下界は一面の砂漠です。ラクダに乗った隊商はこんな広大な砂漠を渡っていくのでしょうか。

ネフド砂漠の上空を飛ぶ

 下界の砂漠の風景を楽しんでいるのもつかの間、また下界は黒っぽい靄に覆われてきました。機はヨルダンからシナイ半島の上空を飛んでいるはずです。政治的にやばそうなところはFSでも靄がかかってしまうのでしょうか?(笑)

 そうこうしている内に機はカイロに近づいてきました。VOR 109.0MHzを受信、降下を開始します。カイロ上空も相変わらず黒っぽい靄に覆われており、空港は視認できません。PAPI♪さんのアドバイスに従い、初めての空港ですので一旦上空をある程度の高度で通過し、反転してアプローチすることにしました。高度5000でカイロ空港に近づきます。ATISによれば風は348度から7ノット、視程は5マイルです。

カイロ空港上空を通過する

 ATISの指示は348度の風であるにもかかわらずRWY 9へ着陸せよとのことでした。RWY36もあるのに、、、とか思いながら方位250度へ向かって高度を3000まで下げていきます。この邪念がいけませんでした。(笑)

カイロ市街地上空を飛ぶ

 カイロ市街地からナイル川と中洲であるゲジーラ島が見えてきました。あの高層ビルの一つが私が泊まったRamses Hiltonホテルです。川の向こう側にはギザの街が広がっています。空港から10マイルで右旋回、RWY9のILS 108.5MHzに乗ろうとしたのですが、、、、

 飲酒飛行のためでしょうか(^^;)、ILSにうまく乗れません。横風の影響もあるのでしょうが、空港をインサイトしたときはもう回復不能にまでずれておりました。(^^;) この旅初のGo Aroundをすることにしました。

結局風の影響を避けるためRWY 36に降りることにしました。今度は多少ふらふらしましたがILSに従い、最終的にはビジュアルでアプローチをかけ、無事着陸しました。もしかして先程のRWY 9のILSがカラチと同じように不調だったのかもしれないと疑念を持ったためにビジュアルで降りたのですが、あとで確認してみるとちゃんと作動しているようで、やはりパイロットのアルコールがまずかったようです。^^;)

RWY 36に着陸したダッシュ8

現地時間の10:02、どうにかカイロ空港に到着しました。飛行時間は4時間32分、使用燃料は810ガロンでした。エジプト航空機の列の脇に機体を停止させました。

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