1999年8月20日

カイロ市外観光飛行(番外編) 

 カイロから次なる目的地へ進む前に、せっかく実際に訪れたことのある地、ちょっと遊覧飛行をしてみたくなりました。ギザのピラミッドなどももう一回見たくて、ちょっと遊んでから行くことにします。短時間の予定ではありますが、低空飛行で燃料も消費が激しいと思われるので、タンクの50%(475ガロン)の燃料を積み込みました。カイロ市街地からギザのピラミッド、サッカーラの階段ピラミッドなどを見て少しナイル川のほとりを飛んで帰ってこようと思います。

 今日のカイロの天気は快晴で、雲一つありません。空にはいく筋か飛行機雲も見えています。現地時間の11:30、エンジンをスタートさせました。ATISによれば風もありません。最高の飛行コンディションです。指示通りRWY 9に向かってタキシングを開始します。真っ青な空に向かってさあ、テイクオフです。

カイロ空港の上空。左上はカイロ市街。

方位90度で離陸、高度1500で右旋回し、有視界飛行でカイロ市街地に向けて進路をとります。高度は2500です。まもなく市街地からナイル川、ゲジーラ島が見えてきました。これは昨日も見ましたので、ここからさらに高度を下げギザに向かいます。ギザの市街地が切れ、砂漠になったあたりにギザの3大ピラミッドがその雄姿を現わしました。

ギザの3大ピラミッド。

本物のギザのピラミッド。

高度をさらに下げ、スフィンクスの顔をよく見にいきます。胴体は茶色い直方体で出来ていますが、顔の部分にはテキスチャが貼ってあるようですね。ちょっとちゃちいけどそれっぽく出来ています。

コクピットから見たスフィンクス

2回ほど旋回してピラミッドを楽しんだ後、高度を1500まで上げ、機首を南に向けました。ギザからナイル川の西岸にはピラミッドが並んでいますが、FSでもデフォルトでそのあたりが再現されています。しばらく南に飛ぶとサッカーラの有名なジェセル王の階段ピラミッドが見えてきました。私は実際に訪れる時間がありませんでしたが、本物と同じ6段の階段ピラミッドが再現されています。

サッカーラの階段ピラミッド

この先にもまだいくつかピラミッドが見えますが、このあたりで高度を4000まで上げ、ナイル川を上流に向かって少し飛んでみることにしました。デフォルトのナイル川はどんな作りになっているのでしょう?

ナイル川上空を飛ぶ

ナイル川はその両岸に緑地帯を持ちながら砂漠の中をとうとうと流れています。さすがにカイロ市街を離れるとガイドブックにでているような小さなピラミッド群などは再現されていないようです。のんびりとしばらくフライトしているといきなり高度が下がりました!というよりむくむくと地面が盛り上がって機体に近づいてきたという感じです。慌てて高度を5000まで上昇させましたが、おそらく陸地の高度が実際のように連続的でなく、階段上に上がっていくため、高地(上流)へ向けて飛んでいったのでこのような現象を体験したのでしょう。普段あまり低空飛行をしたことのない私には興味深い経験でした。

カイロから100マイルほど上流まで飛んだところで機体をUターンさせました。ここからはGPSによってカイロまで真直ぐに戻ることにします。ほどなくVORもキャッチ。ATISの指示に従い、RWY 9のILSに機体を載せます。昨日と異なり、今日はどうということなくスムーズにILSに乗りました。結局最後までマニュアルで12:48無事カイロ空港に戻ってきました。

カイロ空港へのランディングです。飛行時間は1時間18分。使用燃料は299ガロンでした。あぁ、楽しかった。

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