1999年8月20日

カイロ - ローマ 

 さあ、いよいよ中近東を離れ、ヨーロッパに歩を進めます。ヨーロッパ第1カ国目はローマにしました。最初ギリシャの首都アテネも考えたのですが、距離を稼ぐことも考えローマまで飛ぶことにしました。アテネ-ニース(コートダジュール)-パリ-ロンドンというルートはどの街にも思い出がありぜひ飛んでみたかったのですが、ニースはデフォルトでは入っていないこともあり、今回のルールに反するので次回のお楽しみとします。

 ローマはEugenio Napolesさんの作られたFiumicino国際空港 (romav1.zip)を使わせていただきました。カイロからローマまでは1161.6マイルで、今回のフライトでは最長の距離を飛ぶことになります。おそらく燃料はぎりぎりでしょうから、少しエンジンを絞って節約して飛ぶことにしましょう。

 今日もカイロは快晴の良いお天気です。現地時間の13:30、いつものように満タンに燃料を積み込んだ愛機のエンジンをスタートさせます。ATISでは風はほとんどありません。地中海の景色を見ながらの楽しいフライトが予想されます。う〜〜、楽しみ。^^)

快晴のカイロ空港にてスタートを待つ

 ATISの指示通りRWY 09から東の空に向かってテイクオフです。燃料の心配があるので、早い時期にクライムパワーまで絞り、3000でフラップを畳むとGPSの指示に乗ってローマへ向けて進路をとります。カイロを離陸してまもなくアレキサンドリアの街が見えてきました。ナイル川の三角州に作られた街で、この街を越えるともうそこは地中海です。

アレキサンドリア上空を飛ぶ

 今日は天気が良いのでFL210でレベルオフ、下を眺めながらのんびり行こうと思います。風もほとんどなく、揺れもありません。地中海を眺めながらののんびりとしたフライトです。

アレキサンドリアを過ぎ地中海上空にて

 しばらく洋上飛行を続けているとやがて右下に島影が見えてきました。一番大きいのはクレタ島のようです。機はアテネの西側ペロポネソス半島を横切りイオニア諸島の上空からアドリア海を越えます。やがて陸地が見えてきました。もうそこはイタリアです。

 イタリア半島を縦断する形でローマに向けて飛びます。ちょっと燃料が心細くなってきましたが、何とかローマまでは持ちそうです。左側の海岸線に見える町並みはナポリのようです。やがてローマのVOR 108.0MHzを受信しました。もうローマはすぐそこです。

 ローマも初めての空港です。ATISによれば視程は5マイル、風はほとんどありません。RWY 07への着陸を指示されました。一旦空港上空を5000フィートで通過し、270度で進み10マイルで左旋回してアプローチをかけることにします。

ローマFiumichino空港上空

空港の周辺だけは少し霧が出ているようで、視程が落ちてきました。フラップを20度まで下ろし、左旋回してILSをキャプチャ、ギアを下ろし、無事Fiumicino国際空港に到着しました。

この空港はFSの中では荒れ地の中にぽつんと位置しています。空港は近代的で、たくさんの航空機が止まっています。中でもアリタリア航空の機体を見ると、あぁイタリアに着いたんだという実感が湧きました。到着時刻は現地時間の18:18、4時間48分のフライトタイムでした。燃料は8%しか残っていませんでした。使用燃料は866ガロンでした。お疲れさま。

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