1999年8月22日

ローマ - パリ 

 ローマからいよいよヨーロッパを横断します。やはり行ったことのある地を訪れたいもの。そこでローマから次の目的地はパリを選びました。ローマからパリまでの距離は587.6マイル。これまでのフライトに比べればどうという距離ではありません。こうしてみるとヨーロッパというのはそんなに広い地域ではないのだということがわかります。

 パリの空港として思いつくのはシャルル=ド・ゴール国際空港とオルリ空港です。どちらも素晴らしいアドオンシナリーが発表されていますが、今回はPierre Revolさんの作られたオルリ空港 (Orly.zip)を使わせていただきました。またこの空港用に作られたFerdi Vefaさんのスタティック機体 (orstat.zip)を組み合わせて使わせていただきました。

 昨夜バーチャルの世界でローマに到着したのが夜6時過ぎでしたので、ここで一泊して、翌日早朝旅立つことにしました。いつものように朝7時出発と思い、空港に行くとローマはまだこの時間は夜明け直後です。東の空が真っ赤に染まり、これが紺色から次第に青くなって行く青空と交わって行く様子は何とも言えない美しさです。

早朝のローマFiumicino空港

 今回はさほど長距離ではありませんが、いつものように燃料は満タンとし、エンジンをスタートさせます。今日のローマは雲一つない快晴です。RWY 07から朝ぼらけの東の空に向かって、今テイクオフです。

テイクオフするDASH 8

 愛機はゆっくりと上昇していきます。高度3000でフラップを畳み、5000を越えたところで左旋回し、方位を318度にセットします。今日の飛行はアルプス越えになりますので、充分な高度が必要です。FL240で飛行することにします。離陸してしばらくは快晴でイタリア西岸の景色を眺めながらのフライトでしたが、ジェノバを過ぎた辺りから雲が出てきました。これからミラノを過ぎてアルプス越えに挑みます。

ミラノ上空からアルプスにさしかかる

 アルプス山脈は今回はデフォルトで飛んでいるため、残念ながら質感は今一つです。まぁ、山をいくつも超えてるかなって程度。これに引き換え、以前ApolloのEurope 1&2を入れていた頃は本当に山の質感も豊かだったです。さらにFSFX upgradeを入れると、それはもう見事なアルプスの景色が楽しめます。ただ如何せん、重い!まだ当時はMMX233でしたが、Schipolなんかにアプローチしようとしてもがくがくでどうにもなりませんでしたので、外してしまいました。でもEurope 2では大好きなニースやモナコなんかもものすごくきれいに再現されていて、本当にお勧めです。

靄に霞むアルプス上空を行く

アルプス上空は少し霞んでいましたがやがて雲も切れ、右下にレマン湖が見えてきました。左下にはジュネーブでしょうか。さらにジュラ山脈を越えるとそこはもうフランスです。ブルゴーニュ地方の上空を越えるとまもなくパリオルリ空港のVOR 111.20MHzを受信しました。72マイルの地点で降下を開始、パリ上空は多少雲は出ているものの下界の視界は良好です。

シャンパーニュ地方上空からパリを望む

 さてここでトラブルが発生です。シナリー指定のATIS 118.70MHzがいつまでたっても受信できません。高度7000まで降りてきたのですが、どの滑走路から降りてよいかの指示がでません。こうしたアドオンのシナリーでは時にこうしたことがあります。そこで高度を4000まで下ろし、ビジュアルでアプローチをかけることにしました。まもなく進路前方に3本の滑走路を持つ空港が見えてきました。CDGはパリの北側のはずだし、あれがオルリに違いない!この思い込みがすべての過ちの始まりでした。(笑)

 初めての空港の常として、PAPIさんの教えに忠実に(^^;) 高度3000で一旦空港をインサイトした後、Uターンしてアプローチをかけることにします。このときどうもオルリをキャッチしたVORとADFの針が変なほう向いてるなとは思ったんですよ。(笑)でもATISもちゃんと設置されてないアドオンだし、「どうせVORやADFも適当なんじゃないの?」(作者の方ごめんなさい。^^;) と信じ込み、完全にビジュアルで08と思われる滑走路へアプローチしました。「おいおい、PAPIすらないぜ。なんてアドオンだ!?」などと思いながらもとにかくビジュアルで無事着陸したんですよ。で、誘導路を走っているとなんか変なんですよ。さっきインストールしたはずのスタティックの機体が一機もいないんです。

謎の空港に着陸?

 しょうがなくて一旦駐機場に機体を停止させ、FS98のマニュアルからパリ周辺を調べてみてもオルリのそばに大きな空港はなさそうです。あれぇ??? そこで飛行機の計器をもう一度よく見ると、オルリのVORまで306度、13.5マイルとでているではないですか!(笑)それから今度はJeppesenのチャートを眺めたり、FSのAirport/Facility Directoryを一つ一つ調べていったりして、、、、、ようやくわかりました。これはBretigny-sur-Orgeという空港のようです。がーーん。そんなのありかよぉ、地図にでてないじゃん(爆)

 やむを得ず、さっき降りた滑走路に再度向かい、再び離陸、フラップは8度のまま高度4000で306度に向けて飛ぶと、、、見えてきました。(笑)そうそう、結局ATISはFS98デフォルトのATIS 126.50MHzに入れたら受信できました。風はなく視程は20マイル、RWY26からの着陸を指示されました。

オルリ空港へのアプローチ

 今度はRWY 26のILS111.75MHzを受信しながら、マニュアルでアプローチしていきます。風もなく、今度はきちんとオルリ空港に到着しました。(笑)

エールフランス機の並ぶオルリ空港にて。パリ到着は09:30、飛行時間は3時間ちょうどでした。使用燃料は522ガロンでした。とてもワンフライトとは思えない疲労感です。(笑)初めてのところへの旅ってのは色んなことがあるものですね。

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