1999年9月2日

ロンドン - レイキャビク

 いよいよヨーロッパに別れを告げ、大西洋越えの旅に出ます。いろいろ検討した結果、今回は北大西洋ルートを取ることにしました。ロンドンからの目的地としてアイスランドの首都レイキャビクを目指します。アイスランドのシナリーとしてはFrank Jager氏、Rick Schuitemaker氏、Sveinbjorn Olafsson氏の作られたIceland Scenery ver3.0 (icelnd30.zip)を使わせていただきました。このシナリーはアイスランド全土に渡りその空港やNavaidを制作された素晴らしい大作です。それぞれの空港もさまざまなオブジェクトが効果的に配置されていて、アイスランドは訪れたことのない国ですが、本当に行ったような錯覚さえ覚えてしまいます。本当にお勧めの一品といえます。

 レイキャビクには国際線用のKeflavik airportと国内線用のReykjavik空港があり、どちらもこのシナリーではリアルに再現されています。今回はこのうちKeflavik空港を目指すことにしました。

 バーチャルの世界ではパリからロンドンに到着したのは10時58分でしたので、給油の時間を考え、現地時間の12時ちょうどに出発することにしました。ロンドンからレイキャビクまでの距離は1022.7マイルです。燃料を満タンにすれば、多少ロンドン市内の上空を遊んでいってからでも何とか到着できそうです。満タンに燃料を積んだ愛機のDASH 8は今日も快調のようです。ヒースローの9Rから軽快に離陸すると、VFRで1500フィートほどを西へ飛行します。まもなくテムズ川が見えてきました。これを目安に左旋回し、高度を下げていくと前方に国会議事堂とビッグベンが見えてきました。

テムズ川のほとりに建つ国会議事堂。右端の時計塔がビッグベン。

 ここを通過し、しばらくテムズ川の上空をしばらく飛行したあと、左旋回し、再びタワーブリッジ、ロンドンブリッジなどを眺めた後、国会議事堂の向こう側に有名なウェストミンスター寺院が見えてきました。

精密な作りのウェストミンスター寺院

 あんまりのんびりロンドンを見物しているとレイキャビクまで燃料が持たないかもしれません。バッキンガム宮殿を眼下に眺めながら高度を上げ、一路アイスランドを目指します。今日は曇りがちですが、一部晴れ間も広がっています。快適なフライトだとよいのですが。

マンチェスター上空を行くDASH 8

機体は高度を上げFL210でレベルオフします。今日は風による揺れもなく、快適な飛行です。イギリス中部マンチェスター上空辺りからは雲も切れ、下界にイギリスの町並みを眺めながらの飛行です。

スコットランドを越え、北大西洋を渡る

 機はやがてスコットランドを越え、北大西洋に入りました。ヘブリジーズ諸島を越えていきます。イギリスの北部がこんなに島が多いというのは今回初めて知りました。眼下に大西洋を眺めながら飛行すること1時間ほどで、前方に大きな陸地が見えてきました。これが目指すアイスランドです。

アイスランド南岸をレイキャビクを目指す

アイスランドの南岸をレイキャビクに向かってフライトしていきます。このシナリーではアイスランド全体がリアルに作成されており、フライトしている南岸もじつにリアルに河や町並みなどが再現されています。

右手にレイキャビク市街を望む

 機はまもなくKeflavikのVOR 112.0MHzを受信しました。目的地まで63マイルの地点で降下を開始します。KeflavikからのATISによれば視程は20マイル、風は261度から7ノットです。RWY 11からの着陸を指示されました。そこで真直ぐ空港を目指し、空港上空を5000フィートで通過後旋回して10マイル以内をアプローチします。右手遥か遠くにはレイキャビクの町並みが見渡せます。

ケフラビーク空港上空を通過する。

空港から10マイルで左旋回し、RWY 11のILS 109.5MHzをキャプチャ、これを参考にVFRで高度を下げていきます。風も弱く順調に降下し、無事RWY 11に着陸しました。

レイキャビク到着は現地時間の15:12分で、飛行時間は4時間12分、使用燃料は834ガロンでした。

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